ネットワークスペシャリスト 午後 (午後1 午後2) 王道の対策
情報処理技術者試験の高度系の記述式問題(午後Ⅰ、論述系以外の午後Ⅱ)は、試験区分によって、速く解くための “解答手順” が異なります。そのため、いくら他の高度試験に合格しているからと言って、その “解答手順” が他の試験区分に通用しない可能性があるのです。過去の成功体験が、必ずしも次につながらないということですね。
もくじ
ネットワークスペシャリストの午後Ⅰ・午後Ⅱの特徴と対策
ネットワークスペシャリスト試験(午後Ⅰ・午後Ⅱ)の解答例を改めて見てみてください。何年度のどの問題でも構いません。 記述式特有の 40 字前後で求められる解答が少ないことに気付くでしょう。
つまり、知識が問われていることが多く、情報処理技術者試験の中では “一番” と言ってもいいくらい “知識の量” と “合格” に正の相関関係があります。
したがって、対策としては、何はともあれ “知識の量を増やす” ことが基本的な対策になります。そういう意味で、午後Ⅰと午後Ⅱの対策を分ける必要ありません。両方とも同じ対策で構いません。
過去問を参考書にして知識を整理する
まずは、過去問題で “知識の量” を確認することをお勧めします。
午後Ⅰの過去問題を知識のチェックに使う
午後Ⅰの過去問題は、原則、時間内に解けるかどうかをチェックするために利用されるものですが、ネットワークスペシャリスト試験の場合、知識の量によって解答速度が大きく変わるため、時間を計測して解く練習よりも 「知らないことが無いかどうか?」のチェックに使う のがベストです。
特に直前対策では有効です。
午後Ⅱの過去問題を参考書にする
午後Ⅱ過去問題は、参考書代わりに使えます。したがって解く必要も、考える必要もないので、 知識の補充目的で参考書代わり に使ってみてください。
午前Ⅱの過去問題で補強する
午前Ⅱ問題は断片的な知識が問われるので、午後Ⅰや午後Ⅱでテーマごとの全体像を把握したあとに整理すると、午後の問題では出題されなかった切り口もカバーできるでしょう。
もちろん午前Ⅱをクリアしないと午後試験は採点されないので、場合によっては午前Ⅱが最優先になるかもしれませんが、そのあたりは全体最適化を考えて優先順位を調整してください。
知らないことが多ければ、応用情報の過去問題を使う
応用情報技術者試験の過去問題も、かなり有益な “参考書” になります。
応用情報技術者試験の試験問題を目にしたことが無い人や、合格から時間がたって忘れている人、最近の問題を知らない人はサッとでいいので、知らないことや新しいキーワードがあるのかどうかをチェックしましょう。

ネットワーク編 「過去問を使って知識を増やす」
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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