ネットワークスペシャリスト 学習計画と対策


2022-01-28 公開

ネットワークスペシャリスト試験の合格を目指して、学習計画を立案しましょう。

合格するために必要な要素の確認

ネットワークスペシャリスト試験は、知識があれば合格できる試験区分です。

他の試験区分、例えば IT ストラテジストやプロジェクトマネージャ、 IT サービスマネージャ、システム監査技術者試験などは、「時間内に問題文に書かれている状況を把握すること」が重要で、そのために問題文を速く読む練習をすることが対策の基本です。実際に受験した方ならわかると思いますが、最大の課題は “時間が足りない” ことです。

また、これらの試験では「何が問われているの?」、「どう表現すればいいの?」と迷い、必要な知識はすでに習得済みなのに、それ以外の部分の失点が多いのです。

しかし、ネットワークスペシャリスト試験はそうではありません。時に計算問題があったり、記述式で解答しなければなりませんが、いずれも知識があれば短時間で解答できます。あちこち問題文中を探し回る必要が、相対的に少ないのが特徴です。

学習計画立案のための基本的な考え方

学習期間を最大 6 か月間と考えて、その着手の順番等をまとめたのが下図です。


この記事を読んだ時点での残りの期間によって、どこまでできるかは “差” がでますが、順番は次のように考えることをお勧めします。

1午後Ⅰ・午後Ⅱの過去問題の読込み

ネットワークスペシャリスト試験は、知識があれば合格できる試験区分です。したがって、その必要な知識の量を増やすのが対策の基本です。この方針は、情報処理安全確保支援士試験と同じですね。

info_outline情報処理安全確保支援士の対策に関する記事はこちら

情報処理安全確保支援士 学習計画と対策

そこで、試験対策を開始してすぐに必要になるのが、何が、どのレベルで問われているのか?を知ることです。つまり、これから何の知識を補充すればよいのか?を知ることです。それさえわかれば、後は、補充するだけになりますからね。

そのためには、午後Ⅰと午後Ⅱの過去問題を読みこむことです。

他の試験区分のように「時間を計測して解く」必要はありません。問題文を読み、すぐに解答を見て(あるいは、最初から解答を書き込んだうえで)、何が問われているのか?これから何を覚える必要があるのかを、チェックしましょう。

読み進めるだけで考える必要はないので、数多くの問題を処理することができるでしょう。

2テキスト、もしくは雑誌やネットで知識を補充

一通り、何を知るべきなのか把握出来たら、いよいよ知識の補充です。

何かしら試験対策の参考書を使えば効率よく知識は習得できますが、可能であれば、ネット上の情報(信頼のおける情報)や日経 NETWORK や日経 xTECH(クロステック)等の実務書(雑誌や書籍)を使えばいいでしょう。

特にお勧めは、日経 NETWORK です。この雑誌は月 1 回刊行される月刊誌なのですが、毎回二つ程度の特集記事を組んでいてくれて、分量も申し分なく、それが非常に分かりやすく丁寧に説明されているからです。

筆者も情報処理安全確保支援士試験のテキスト(参考書)を書いていますが、どうしてもページの制約があって個々の技術について表面的なこと( = 最重要事項)しか書けません。例えば、 DNS の説明に筆者の試験対策本は、 B5 の大きさで 4 ページ程度に必要最小限の説明を凝縮して詰め込んでいますが、日経 NETWORK の特集では A4 の大きさで 16 ページほどで説明されます。図表もきれいでわかりやすいです。

したがって、確実に合格を狙うのなら、試験対策本(参考書)はインデックス程度に考え、日経 NETWORK などを併用し、必要な知識を把握しましょう。知識面が問われるテクニカル系の試験では、データベーススペシャリスト試験を除き、そういった雑誌の併用が必要です。




3午前Ⅱ対策

前述の1が終われば、2と並行して午前対策を進めましょう。

学習の仕方は、他の試験区分の午前Ⅱ対策と変わりません。

ここで、断片的な知識を獲得します。

4午後Ⅰ・午後Ⅱの過去問題を再確認

前述の13までを順調にこなしたら、残りの期間で、最初に目を通した午後の過去問題に再度目を通して、覚えているか確認しましょう。

知識がついてから見る問題は、同じ問題とは思えないくらいの見え方に変わるでしょう。頭の中が整理されているので、解答もたやすく思い付くはずです。

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