情報処理安全確保支援士 午前Ⅱ [午前2] 王道の対策
情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅱ試験の特徴は、次のようになります。
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- 情報セキュリティ分野の問題( 17 問)check_box過去問題か否か
- 過去問題と同じ問題( 7 ~ 12 問)
- 過去問題を正確に理解していたら正解できると思われる問題( 3 ~ 8 問)
- 過去問題だけでは正解が難しい問題( 2 ~ 3 問)
- ネットワーク分野の問題( 3 問)※ 1check_box過去問題か否か
- 過去問題と同じ問題( 0 ~ 1 問)
- 過去問題を正確に理解していたら正解できると思われる問題( 1 ~ 3 問)
- 過去問題だけでは正解が難しい問題( 0 ~ 2 問)
- 他区分の問題( 5 問)check_box過去問題か否か
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- 情報処理安全確保支援士 午前Ⅱの過去問題と同じ問題( 1 ~ 3 問)
check_box分野別
- 開発技術、データベース(レベル 3 )の問題( 3 問)
- サービスマネジメント、システム監査(レベル 3 )の問題( 2 問)
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- 情報セキュリティ分野の問題( 17 問)check_box過去問題か否か
※ 1 情報セキュリティとネットワークは密接な関係にあることから、ネットワーク分野の問題を他区分の問題と分けています。
情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅱの過去問題を理解する
情報処理安全確保支援士試験では、過去に同区分で出題された午前Ⅱの問題と同じ問題が再度出題される比率が高いという特徴があります。
これは、情報セキュリティ分野だけではなく、ネットワーク分野も、その他の分野もです。
したがって、午前Ⅱの対策としてやるべきことは、何はさておき、過去の午前Ⅱの問題を理解することです。各回の問 1 から問 25 までですね。
午前Ⅱの問題で繰り返し出題されるのは、前回、前々回を除き 3 回前の問題からになります。
過去の傾向から、最低でも 3 年前( 6 回前)までは絶対に、できれば5年前(10回前)、時間のある人や絶対に合格をしたい人は平成 21 年の現行試験制度の開始年までの問題を理解しておけば万全です。
但し、1点だけ注意することがあります。
それは、単に「出題年度順に(解けるかどうかを)見ていく」のではなく、「過去問題をテーマごとに分類・体系化して,順番を意識しながら覚えていく」ということです。体系化しないと覚えにくく(ゆえに時間がかかる),午前Ⅱの新規問題や午後の問題で応用するのも難しくなります。
ちなみに,筆者がITEC社から出している試験対策本「情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策」では,毎回,本書の章立てに合わせて600問以上ある午前Ⅱの過去問題を分類・体系化したうえで,テキストの順番に合わせる形で再編成したものを付録で付けています。学習効率が全然違ってくると好評です。
情報処理安全確保支援士試験の午後Ⅰ・午後Ⅱ対策
この試験区分の最大の特徴は、午前Ⅱの知識がそのまま午後Ⅰや午後Ⅱ試験でも問われるという点です。
そのため、午前Ⅱ対策を通じて、知識を体系的に整理した上で知識の絶対量を増やしていくというのが、合格に向けた基本方針になります。しかし、午前Ⅱの問題で知識を整理するだけでは、どうしても知識が断片的になるんですね。
そこで必要になってくるのが、午後Ⅰの問題や午後Ⅱの問題です。
午後Ⅰ、午後Ⅱ試験の過去問題で、断片的な知識を一つにつなげていくわけです。
ある程度午前Ⅱ対策が進み、断片的にでも知識の絶対量が増えてきたら、午後Ⅰ対策、午後Ⅱ対策を進めていきましょう。
そして、午後Ⅰ.午後Ⅱ試験の過去問題でピックアップされた内容ごとに、午前Ⅱの過去問題を紐づけていきましょう。そうすれば理解が深まります。
午後Ⅰ対策、午後Ⅱ対策の詳細は別の記事を参照してください。
個々の用語の連想記憶
ここまでの対策(午前Ⅱの過去問題を理解する,午後Ⅰ・午後Ⅱ対策)がある程度進んできたら、頭の中の記憶を強固なものにしていく作業に入りましょう。体系化した用語と用語のつながりを、より頑丈なチェーンでつなげていきます。連想記憶ですね。詳細は、こちらに書いているので参考にしてください。
これは、使っている参考書に「暗記チェックシート」等があれば先に始めても構いませんし,午前Ⅱの過去問題の演習と同時進行しても構いません。なお、前述の筆者の書いている参考書には、暗記から始められるように「暗記チェックシート」を付けています。
知識の深堀り
午前Ⅱ対策を通じて知識の絶対量を増やし、午後Ⅰ・午後Ⅱ対策を通じて断片的な知識を整理して行き、さらに、まだ時間に余裕があれば、それらの知識を確固たるものにしていきましょう。
そのためには、参考書を利用したり、 IPA の資料を利用したりすると思いますが、筆者のお勧めは 「日経 NETWORK」、あるいは「日経クロステック(日経 xTECH )」です。いずれも有料の雑誌もしくは有料のコンテンツですが、これを利用するのが最も効率がいいと考えています。
参考書にはページ数の制約があってなかなか思うような量の解説が書けませんし、 IPA の資料やネット上の情報は、探すのに時間がかかります。その点、日経 NETWORK もしくは日経クロステックの場合、特集記事を中心に探せば効率がいいし、十分なボリュームで説明してくれているし、何より図解が豊富でわかりやすいんですね。
日経 NETWORK の定期購読を行えば、約 5 年分くらいのバックナンバーは Web で読者限定公開されているので、それを読むことができます(筆者はそのパターンです)。バックナンバーが読めなければ、必要とする特集記事を読めないですからね。
また、定期購読ではなく日経クロステックを契約するのでも構いません。同じ記事が読めるはずです。
以上、情報セキュリティ分野の知識は、この試験だけではなく他の試験区分の合格にも影響しますから、しっかりと理解を深めておきたいので、日経 NETWORK や日経クロステック、参考書、 IPA をはじめとするネット上の記事を参考に、知識を深めておきましょう。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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