情報処理安全確保支援士 午後対策 (午後Ⅰ午後Ⅱ) 王道の解き方
情報処理技術者試験の高度系の記述式問題(午後Ⅰ、論述系以外の午後Ⅱ)は、試験区分によって、速く解くための “解答手順” が異なります。そのため、いくら他の高度試験に合格しているからと言って、その “解答手順” が他の試験区分に通用しない可能性があるのです。過去の成功体験が、必ずしも次につながらないということですね。
情報処理安全確保支援士試験の午後Ⅰ・午後Ⅱの特徴
情報処理安全確保支援士試験の午後Ⅰ・午後Ⅱ試験には次のような特徴があります。
- 知識があれば合格点は取れる。
それゆえ、知識を体系化して絶対量を増やすことが対策の基本 - 問題文は時系列に話が展開する
午後Ⅰ試験の対策
午後Ⅰの典型的な問題文の構成は図のようになります。
もちろん、何が問われているのかを正確に把握して、それに対して正確に表現するという他の試験区分で重視されている “国語の問題” になる設問もありますが、それも “知識” がカバー してくれます。
ただし、午後Ⅰの問題を短時間で正確に解答していくためには、 知識を体系化しておくことが必須 になります。午前問題のように “一問一答” でクイズのようにわかりやすく聞いてくれないので。
知識が体系化されていれば、例えば、問題文の中に「ファイアウォール」と出てきていたら、 “ファイアウォール” で連想される
- “ファイアウォールの種類” や “機能”
- “特徴”
- “避けられない攻撃”
- “ACL の設定”
などを瞬時に頭の中に広げることができるので、問題文の中のファイアウォールに関する説明のところを先回りして違和感を見抜いたり、設問を予測したりすることができます。
それが、短時間で解答するコツになります。
したがって、現段階での午後Ⅰ対策としては、自分なりに 体系化された用語集を作成すること を考えましょう。
午後Ⅱ試験の対策
情報処理安全確保支援士の午後Ⅱも、午後Ⅰと同じ記述式です。
午後Ⅰ試験よりも細かいところが問われるという多少の違いはありますが、それ以外は 特に差は無い ので、具体的な対策としては午後Ⅰで書いた方法で問題ありません。
なお、問題文の分量(ページ数)が、 1 問あたり 10 ページ以上と、午後Ⅰ試験の問題文の 約 2 倍 になりますが、時間は 約 3 倍 になる ので、午後Ⅰほど時間が厳しいわけではありません。
そのため、 2 時間、時間を測って解く練習は必要ありません。
情報源 ~インプット材料は午後Ⅱの過去問を利用~
情報源は、過去の午前問題、午後Ⅰ問題、午後Ⅱ問題と、それに加えて IPA の公開資料、日経 ×TECH (クロステック(日経 NETWORK のバックナンバー) などになります。
特に 過去の午後Ⅱ問題(解答例と採点講評を含め)には、しっかりと目を通しておき、参考書代わりに読み込む のがいいでしょう。
筆者のお勧めは、午後Ⅱの過去問題をプリントアウトして、それを徹底的に熟読し、問題文の中にあるキーワードや設問で問われている解答からさらに深い知識を実務書やネットで入手して、問題文に書き込み、それを見返して記憶に定着させるという方法です。
午後Ⅱの過去問題に目を通した方は、 IPA の公開資料や、日経 x TEHC を使って試験問題が作成される 1 年前前後の記事を読めば、トレンドを加味した新規問題にも対応できます。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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