ネットワークスペシャリスト 試験の過去問から見た特徴と対策
もくじ
午前 Ⅱ [午前2] 過去問の分析と対策
25問 のうち、自区分(ネットワーク&情報セキュリティ)の問題は他の区分に比べ、 圧倒的に多い約20問 です。
この割合は、情報処理安全確保支援士と同じですね。
もちろんネットワークスペシャリストは、20問 のうち 約15問 が ネットワーク の問題なので、ネットワークとセキュリティの割合は異なりますが。
難易度に関しては、他の区分と同様で “過去問題” 中心の出題 ですから、それほど高くは感じないでしょう。
あとは、時間のある今の時期に、その名の通り、ネットワークの専門雑誌なので 日経NETWORK を読んでおくといいでしょう。
午後 Ⅰ [午後1] 過去問からみる特徴と対策が必要なこと
ネットワークスペシャリスト試験の午後Ⅰ問題には次のような特徴があります。
- 知識が体系化されていて、連想して関連キーワードがアウトプットできる
ネットワークスペシャリスト 試験 午後 Ⅰ 問題の特徴
ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の中では “一番” と言ってもいいくらい “知識の量” と “合格” に正の相関関係があります。
したがって、試験対策としては、何はともあれ “知識の量を増やす” ことが基本的な対策になります。
午後Ⅰの過去問題を使って必要な知識の量を増やす場合には、最初の何問かは、 時間内に解けるかどうかをチェック するために、時間を計測して解いてみるのがいいですね。
そして時間内に解けるかどうか、解けない場合はその理由は何かをチェックします。
そして、特に国語力に致命的な欠陥が無い場合には、時間を計測して解く練習を止めて 「知らないことが無いかどうか?」のチェックだけに使う ようにすればいいでしょう。
そういう意味では、午前Ⅱと午後Ⅰ、午後Ⅱの各対策を分ける必要ありません。すべて同じ対策で構いません。
“テーマを絞り込んで知識の量を増やす” 。 その方針で仕上げにかかりましょう。
ただし、午後Ⅰの問題を短時間で正確に解答していくためには、 知識を体系化しておくことが必須 になります。午前問題のように “一問一答” でクイズのようにわかりやすく聞いてくれないので。
そうではなく、知識が体系化されていれば、例えば、問題文の中に「ファイアウォール」と出てきていたら、 “ファイアウォール” で連想される
“ファイアウォールの種類” や “機能”
“特徴”
“避けられない攻撃”
“ACLの設定”
などを瞬時に頭の中に広げることができるので、問題文の中の ファイアウォールに関する説明のところを先回りして違和感を見抜いたり、設問を予測したりすることができます。
それが、短時間で解答するコツになります。
したがって、現段階での午後Ⅰ対策としては、自分なりに 体系化された用語集を作成していくこと を考えましょう。
情報源は、過去の午前問題、午後Ⅰ問題、午後Ⅱ問題と、それに加えてIPAの公開資料、日経NETWORKなどになります。
午後 Ⅱ [午後2]
ネットワークスペシャリスト試験の午後Ⅱは、午後Ⅰと同じ記述式です。
午後Ⅰ試験よりも細かいところが問われるという多少の違いはありますが、それ以外は特に差は無いので、具体的な対策としては午後Ⅰのところに書いた方法で、午後Ⅱ問題も処理していきましょう。
まずは、知識を体系化した “用語集” の作成ですね。
なお、問題文の分量(ページ数)が、1問あたり 10ページ 以上と、午後Ⅰ試験の問題文の 約2倍 になりますが、時間は 約3倍 になる ので、午後Ⅰほど時間が厳しいわけではありません。
そのため、2時間、時間を測って解く練習は必要ありません。
どこから対策するか?
この時期、何から着手するのがベストなのでしょうか?
まずは、大量にある用語を覚えるために “午前Ⅱ” からの着手 をお勧めします。
ブレーンストーミング+KJ法と同じ要領で、まずは断片的で構わないので、片っ端から知識を増やしていきましょう。クイズ感覚で構いません。
そのあと、午後Ⅰと午後Ⅱは同時に進めていっても構いません。時間内に解けるかどうかが不安な方は、午後Ⅰの問題を、時間を計測して解く練習をしてもいいでしょう。
逆に、時間内に解くことに不安が無い人は、過去問題の問題文と解答例を、これも片っ端から読み進めていって “知らないこと” を見つけたら、そのタイミングで体系化しながら進めていくと良いでしょう。体系化した用語集の作成ですね。
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なお、過去問題は IPAのサイト で平成16年以後の全問題が公開されています。これを活用するといいでしょう。
具体的な対策(練習方法)
具体的な練習方法は次の機会に。
それまで、市販の試験対策本を使って学習を進めておきましょう。
label 関連タグ『定額制』
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
-
- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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