応用情報技術者試験午後対策～ネットワーク編「過去問を使って知識を増やす」

三好康之
2019-09-19 公開

応用情報技術者試験の午後問題において、情報セキュリティ分野が必須になっていることを考えれば、情報セキュリティ分野と密接な関係があるネットワーク分野に強くなっておくことは、合格するための必須条件かもしれません。

しかも、運が良ければ「システムアーキテクチャ分野」にもネットワークの問題が出題されることもあるので、その場合は. . . 5 問のうち 3 問が得意分野 ということになりますからね。

グッと合格に近づきます。

ということで . . . 戦略的にネットワーク分野を仕上げておくというのも良い戦略だと思います。

もちろん、実務でもネットワークに関する知識は役立ちます。この記事に目を通して、ネットワーク分野をどうするのかも考えてみてはいかがでしょうか。

午後の過去問からみる特徴や課題、対策方法

ネットワーク分野も、情報セキュリティ分野同様 “知識の絶対量を増やす” ことが基本路線になります。

プロトコルや名称など、知らなければ手も足も出ませんからね。

また、情報セキュリティ分野と同様に、国語力や、状況把握能力、状況判断などは、さほど必要はありません。

そういう意味では、国語力が不安で長文が苦手な人は、知識を増やすだけでいいのですから、ネットワーク分野を選択するべきかもしれません。

ここは、情報セキュリティ編と同じです。そちらを参照してください。

ただ 1 点だけ補足すると、ネットワーク分野に関しては、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験との境界線が、そこそこ明確です（他の分野にはそうでもないものもあります）。

例えば、IP アドレスの基礎は基本情報技術者試験の範疇になります。

したがって、応用情報技術者試験の午後の問題が難しいと感じたら（問題と解答例だけではよくわからなければ）、急がば回れ、基本情報技術者試験の参考書や過去問題を使って、基礎から押えていきましょう。

ここも情報セキュリティ編と同じです。そちらを参照してください。

そこで紹介している日経 NETWORK は、ネットワーク分野と情報セキュリティ分野の両方をカバーしてくれています。

基本は情報セキュリティ編と同じですが、出題されるカテゴリに関しては、過去の出題を見てもらえば一目瞭然で、かなり範囲を絞り込むことができます。

信頼性向上のための冗長化、性能向上のための負荷分散 は頻出ですね。

それに L2SW 、L3SW 、VLAN 、SDN などのアーキテクチャを押えておいて、後は各種サーバ類（ DHCP や DNS サーバなど）の問題を、情報セキュリティ分野の問題と合わせて読み込んでおけばいいでしょう。