残り3週間で仕上げる 応用情報技術者試験 午前対策 ~過去問の仕分けと勉強時間の見積もり~


2019-04-04 公開

4択の選択式で、かつ過去問題の流用が多い午前試験では、これからでも十分間に合います。少々範囲が広いのが難点ですが、それでも時間をかけてしっかりと仕上げていきましょう。

午前対策は、過去問題を使って仕上げていきます。

したがって、まずは過去問題を用意しましょう。

 

いま、お使いの過去問題集でも、スマホアプリでも、ネットの試験対策サイトでも構いません。また、解説はありませんが、IPAが公開している過去問題も使えます。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題

Check-1. 過去問題は十分な“量”を準備していますか?

過去問題を使って午前対策をする時に注意しなければならないのは、問題数が十分かどうかです。

これからの3週間、問題数が十分でなければ…結局、対策をせずに受験するのと変わらなくなりますからね。せっかく最後の追い込みをするのですから、そんなもったいない“努力”は避けなければなりません。

 

その十分な問題数は…最低でも500問。できれば1000問ぐらいは欲しいところです。

 

今、何かしらの過去問題集をお使いの場合は、その過去問題集の問題数を確認してみてください。

500問以上あるでしょうか?

 

無い場合は、500問以上掲載されているものに変えるか、以前「年末年始編」で紹介したIPAが公開している過去問題の活用をお勧めします。そこには平成16年以後の過去問題があります。

応用情報技術者試験対策 ~勉強を始める前の準備 最強の参考書「過去問」の使い方~

このうち、平成21年から平成30年秋までの20期分(1期80問なので1600問)の問題を対象にします。

もちろん余裕があれば平成16年~平成20年までの問題まで手を広げても構いません。それが一応、MAXになります。そこから使える時間と相談しながら何年分をチェックするのか決めます。

 

20期分でも1600問全部を覚えるというわけではありません。

その20期分の中には同じ問題が繰り返し出題されているものがあるからです。時系列に長期間の問題に目を通すと、同じ問題が繰り返し出題されていて、しかもそれが案外多いことにも気づくでしょう。

Check-2. 仕分けはできていますか?

500問以上の過去問題を集めたら、次に行うのが、問題が解けるかどうかチェックです。

 

残り3週間ということもあって、ポイントは、1問にそんなに時間をかけないこと。今からだと1問1~3分ですね。最低の500問で計算しても…

1問1分だと8時間と少し、1問3分かけてしまうと25時間です。

反復練習を前提に考えれば、1問にかけられる時間はそれぐらいが限界ですね。

 

そして1問1分から3分だと、考えて解答してみるというよりも

“(自分が解けることを)知っている”、“知らない(もしくは解けない)” で仕分けする

という感じになります。

そんな感じで、サクサクと切り分けていきましょう。

 

そうすれば、“知っている”側に仕分けられた問題が現段階での実力で、“知らない”側に仕分けられた問題が、残り3週間でカバーする問題だということが明確になります。

 

ひょっとしたら、応用情報技術者試験の場合、基本情報技術者試験に合格した後に受験するのが一般的なので、案外“知っている”問題(解ける問題)が多いってことになるかもしれません。

 

そして、その仕分けが終わったら…最後に、これから午前対策に使える総時間と問題数より、1問にかけられる時間を算出します。

例えば、これからの3週間で 100時間 午前対策に使えるとして、残った問題が100問だとしましょう。その場合は、1問に1時間かけられることになりますよね。

そんな感じで1問にどれくらいの時間がかけられるのかを求めます。

Check-3. 1問に20分以上かけられる場合

あくまでもおおよその目安ですが、1問に使える時間が 20分以上 あるのなら、解説があればそれをじっくりと読むこともできますし、解説が無い場合でもネットで検索して調べることもできます。

 

じっくりと “理解する” ことを目的に進めて行けば良いでしょう。

 

“理解”を通じて解けない問題を少なくするとともに、“理解”している問題を増やしていきます。

可能であれば、1問で4つのキーワードが出てきている問題もありますので、そういう問題に関しては1問で4つの知識を習得することを狙っていきます。

Check-4. 1問に10分もかけられない場合

1問に10分もかけられない場合は、ある程度 “理解する” ということを捨てて、“解ける問題を多くする” ことだけを最優先に狙っていくべきです。

具体的には、全く同じ問題が出題された場合に確実に正解できるように持っていくことです。

 

あまり欲張らずに、例えるなら「犬=dog」というような感じで、問題と答えをシンプルに結びつけるキーワードを“ひとつだけ” 覚えておく感じで暗記していきます。

 

但し、その場合、深く理解していないことでも“正解してしまう”ことになり、それで“合格してしまう”羽目になることもあるので、必ず、本番試験が終わってから間を空けずに、試験で出題された問題について、じっくりと時間をかけて深く理解するところまで復習をしておきましょう。

試験終了後で、しかも出題された問題だけなら数も限られているので、一つのテーマに10時間でも20時間でもかけて構いませんからね。

Check-5. 特に優先すべき問題

午前試験は80問出題され、80問とも解答しなければなりません。午後のように選択できません。

したがって、Check-3. やCheck-4. のように全範囲に均等に時間をかけて、どの分野の問題でも偏りなく点数を取れないといけません。

 

しかし、午後で選択する分野が決まっている場合は、その分野の問題はCheck-3. のように“理解”して解答できるようにもっていき、それ以外の問題はCheck-4のように “理解” を捨てて正解をまず狙うという…Check-3. とCheck-4. の折衷案で挑むのがいいでしょう。

 

その方法は、午後対策で詳しく説明します。

これから開始する人、これまでに準備ができている人

以上のことをまとめると、

応用情報技術者試験の場合、基本情報技術者試験でどこまで仕上がったかによっては、これから試験対策を開始する場合でも、十分間に合う場合があります。

逆に、これまでにしっかりと準備をしてきた人も、ここで説明した仕分けを実施したら、想定以上に多くの問題が残ってしまったということもあります。

 

残り3週間となった今、改めて仕切りなおして…ここからの3週間は時間効率性を考えながら、得点が最大になるように準備をしていきましょう。

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