応用情報技術者試験対策 ~勉強を始める前の準備 最強の参考書「過去問」の使い方~


2018-12-28 公開

1 月中旬からの本格的な学習開始の前に、下記のことをやっておくことを提案します。

    年末年始で負担なくできる対策学習

  1. IPA が公開している過去問題をダウンロードして “軸” にする。
    目を通す

応用情報技術者試験の特徴は、前の記事(“特徴”と”合格しやすい人”)のところでも説明していますが、ベストな参考書が無いという点です。それを最初に何とかしなければなりません。

 

具体的には、市販されている参考書を学習ツールを “軸” にせずに、過去問題(午後)を学習の “軸” にすることを提案します。つまり、過去問題をまとめて、そこに書き込んだりしながら “参考書” や “ノート” とするのです。

 

そこで、まずは平成 21 年~平成 30 年の過去問題を集めることを考えることをお勧めします。 10 年 20 期分ですね。これらは 試験センターのサイト からダウンロードしておきます。

なお、試験センターのサイトには平成 16 年からの問題がダウンロードできるようになっていますが、平成 16 年~平成 20 年は “ソフトウェア開発技術者試験” という名称で、応用情報技術者試験の前身ではあるものの若干試験範囲等が異なるため、まずは応用情報技術者試験という名称になった 10 年 20 期分から始めましょう。それがある程度覚えることができて時間がまだあれば、平成 16 年~平成 20 年の問題に着手すればいいと思います。

 

そして、そのサイトから PDF をダウンロードできますが、市販されている参考書等に、解説付きで過去問題が掲載されているものは、参考書の方を使うようにしても構いません。

ダウンロードするのは、参考書には掲載されていない問題だけでもいいでしょう。通常、過去問題の解説本だと 5 -6 期分ぐらいは掲載されていると思います。

試験対策本には “解説” がついているので、解説があるものは目を通せばいいと思います。ただ、高度系の午後の問題と違って、知識があるかどうかだけが問われている問題が多いので、特に解説を使わずとも試験センターからダウンロードできる問題と解答例、採点講評の 3 点セットだけでも問題ないでしょう。

わからない部分があれば、ネットで調べれば済みます。解説に頼った方がいい分野はアルゴリズムぐらいではないでしょうか。

 

そして、コスト面(用紙、インクやトナーなど)で問題無ければプリントアウトして、これから試験日までに、いろいろ書き込めるように紙で準備しておきましょう。特に平成 30 年秋以後に、継続して高度系の試験に挑戦される予定の人は、多少コストはかかってしまいますが、プリントアウトしてまとめて、そこに書き加えることができるようにすることをお勧めします。

どうしてもコスト面でプリントアウトが無理な場合は、 iPad やパソコンで見るようにします。書き込みは難しくなりますので(試験センターの PDF には保護がかかっている)、何かしら工夫するか、手書きノートなどと上手に使い分けて利用すればいいでしょう。

 

後は、問題文を分野ごとにまとめて “参考書” 代わりに使います。時間があれば、ざっと読んでおくのもいいでしょう。時間を計って解く必要もなく、ざっと眺めるだけでもいい勉強になると思います。

要するに、まずは過去に出題された問題の中にある “知識” をすべて押さえて行くという戦略です。

年末年始に、過去問題(午後)を “軸” にした参考書(過去問題を分野ごとに整理しただけのものです)を作っておけば、年が明けて本格的に試験対策を進めていく時に、次のような手順で進めることができます。

  • 応用情報技術者試験の試験対策本を利用している場合、当該試験対策本に、その過去問題に登場するキーワードが掲載されているかどうか。その対策本を勉強していれば正解を得られるかどうかを確認する。
  • 上記で、キーワードが掲載されていない場合は、ネットで調べたり、他の参考書をチェックしたりする。つまり別の試験対策本を準備する。場合によってはその区分の高度系のテキストを使うのもいい。
  • 必要事項を、過去問題やノートに書きとどめておく。

こういう進め方をすれば、試験直前にはもっと役に立つ “試験対策ツール” になっているでしょう。

 

年末年始は、その準備(特にプリントアウト)に使うことを提案しておきます。
なお、プリントアウトする場合で 1 ページに 2 面印刷したり、両面印刷したりする場合は、カテゴリ(午後の問題)ごとにページ指定してから印刷しましょう。カテゴリごとに各回の問題を束ねたいので。

 

ひとまず、年末年始はこんな感じでリードしていただき、年始に本格的な計画が立てられるように助走しておきましょう。次回は、学習計画立案に関する留意点をまとめたいと思います。

過去問題へのリンク 10 年 20 期分

年度 午前 午後 講評
令和元年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成31年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成30年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成30年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成29年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成29年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成28年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成28年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成27年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成27年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成26年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成26年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成25年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成25年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成24年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成24年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成23年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成23年度 春期 問題
解答
問題
解答
講評
平成22年度 秋期 問題
解答
問題
解答
講評
平成22年度 春期 問題
解答
問題
解答
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