応用情報技術者試験 ココが出る! 午前(令和2年度 春期向け)
いよいよ、試験日まで約 2 か月になりました!学習は順調でしょうか?
多くの方が、年が明けた 1 月から本格的に学習を開始されます。筆者の担当する試験対策講座も、毎年 1 月からスタートします。皆さんも年明けには…何かしら参考書や問題集を購入し、過去問題を解いているのではないでしょうか。
仮にそうなら…それから 1 か月、順調に学習が進んでいる方もいれば、小さな壁にぶつかっている方もいるでしょう。そこで、まずはこのあたりで一旦、これまで実施してきた対策が妥当かどうかを中間チェックしてみましょう。
まずは午前対策についての確認です。
応用情報技術者試験に合格するには “幅広い知識” が必要になります。その “幅広い知識” を効率よく習得するためには、午前対策がポイントになるからです。
もくじ
令和元年 秋試験の出題傾向
応用情報技術者試験の特徴を、令和元年秋試験を例に説明すると、次のようになります。
- 応用情報技術者試験の過去問題がほぼそのまま出題される( 39 問)
- 平成 21 年以後 38 問 / 80 問( 47.5 %)
- 平成 16 年以後 39 問 / 80 問( 48.8 %)
- 基本情報技術者試験の過去問題がほぼそのまま出題される( 9 問)
- 平成 21 年以後 6 問 / 80 問( 7.5 %)
- 平成 16 年以後 9 問 / 80 問( 11.3 %)
- 応用情報技術者試験の過去問題で出てきたキーワードを使った問題( 13 問)
- 平成 21 年以後 12 問 / 80 問( 15.0 %)
- 平成 16 年以後 13 問 / 80 問( 16.3 %)
- 新たなキーワードを使った問題(新規問題)( 19 問)
- シラバスにあるキーワードの意味 9 問/ 80 問( 11.3 %)
- シラバスにはないキーワード 10 問/ 80 問( 12.5 %)
ざっくり言うと、約半分の 40 問が応用情報技術者試験の過去問題で、基本情報技術者試験の過去問題が 10 問。多少ひねってくる(角度を変えてくる)問題が 10 問。新規の問題が 20 問という感じです。
この比率から、次のような対策が有効だと考えられます。
Check-1午前共通の対策方法をチェック
応用情報技術者試験の特徴を踏まえた対策の前に、午前対策の共通部分を次の記事で確認してください。
Check-2応用情報技術者試験の過去問題に目を通す
そして、まずは、確実に半分の得点を取るところから押えていきましょう。具体的には、応用情報技術者試験の過去問題を入手して、そこから着手します。
そのツールは、今お使いの過去問題集でも、スマホアプリでも、ネットの試験対策サイトでも構いません。また、解説はありませんが IPA の公表している過去問題も使えます。
ただし、目を通す過去問題を何期分にするのかは、しっかりと計画しなければなりません。そこを間違えると、試験本番に「見たことのない問題」が多くなるからです。それが新規問題なら他の受験者と同じ状況なのですが、過去に出題された問題だと、確実に正解できる受験者との差になりますからね。
その “ベスト” は、入手可能な平成 16 年以後の 16 年分 31 期分(平成 16 年は春試験のみ)ですが、平成 20 年以前の 9 期分から出題された問題(上記の 1. 応用情報技術者試験の過去問題がほぼそのまま出題されるケース)は、わずか 1 問だけなので、平成 21 年以後の 22 期分の問題で大丈夫です。
このうち(平成 21 年以後の 22 期分のうち)直前の 2 期(令和元年秋、平成31年春)で同じ問題は出題されていません。これは例年通りで、情報処理技術者試験の午前問題では、原則そうなっているようです。
そのため、直前の 2 期には目を通さなくてもいいという考えもありますが、筆者はそれは得策ではないと考えています。というのも、そこで出題される最新キーワードは、応用問題や午後の問題で出題される可能性があるからです。目を通して、新しいキーワードを見つけたら、それこそ、そのキーワードについて情報収集しておいた方がいいと思います。
そして、令和元年秋試験の問題から、時間の許す限り行けるところまで年度を遡っていく方法でトライしましょう。特に、直前 3 期から 2 年分(平成 30 年春~平成 28 年秋)は重要です。その 4 期分の問題だけで約 20 問(半分)出題されているからです。そこが、いわゆる “ボリュームゾーン” になります。
目を通すに当たってのポイントは、 1 問に時間をかけないことです。1 問に時間をかけるよりも多くの問題に目を通して、まずはそのまま出題された時に正解できるところまで持って行くことを考えます。質より量ですね。
なお、この記事の一番下に IPA が公開している、平成 21 年以後の 22 期分の年度・期 / 午前・午後 / 問題・解答ページへのリンクを一覧表にまとめていますので、活用ください。
Check-3基本情報技術者試験の過去問題にも目を通す
次に考えたいのは、基本情報技術者試験の問題にも目を通しておくかどうかです。10 問は大きいですからね。ここで点数を落とすのも得策ではありません。
こちらは、平成 29 年以後の 3 年分( 6 期分)の問題で大丈夫です。
令和元年秋試験の場合ですと、極端に古い平成 20 年の問題が 3 問出題されていますが、それ以外の問題は平成 28 年秋以後の問題です。加えて、 3 問の古い問題は、ほぼ常識のようになっている問題で、それほど難しいものではありません。したがって、実力で正解できる可能性が高いと思います。特に、基本情報技術者試験に最近合格した人は問題ないでしょう。
Check-4新規の問題を無視しない
これまで説明してきた Check-1(応用情報技術者試験の過去問題)と Check-2(基本情報技術者試験の過去問題)の対策で、理屈の上では 合格に必要な 6 割以上の正解(得点)は取れるはずです。
過去問題がそのまま出題されている比率が 6 割あり、加えて残りの 4 割( 32 問)を勘で答えたとしても、 4 択なので理論上は 8 問は正解になるはずですからね。それで、80 問中 56 問で 7 割の正答率になるわけです。そう考えれば、過去問題がそのまま出題された問題でも、8 問はミスで間違えても6 割はクリアできますよね。
とはいうものの、新規問題を “勘” に頼っていると…裏目、裏目に出ることも。
できれば “勘” に頼りたくないですよね。
そこで、時間があれば新規問題への対応もしておきましょう。
新規問題は約 20 問と多いのですが、深い知識が必要なものは少なく「用語の意味さえ知っていれば解ける問題」が中心になります。令和元年秋の試験でも、ざっくりと 15 問は単純に用語の意味さえ知っていれば解ける簡単な問題です。
そして、その新たな用語はシラバスから出題されている問題が約半分。それらは想定も準備も可能です。
シラバスの中から、知らない用語をピックアップしネットで検索して意味を覚えておくだけで構いません。繰返しになりますが、本当に基本的なことしか問われない問題がほとんどなので。
残りの半分は、シラバスにも無いものですが、よく目にするトレンドのキーワードなので、見聞きしていることもあるかもしれません。仮に無くても、それこそ、そこは “勘” で対応して、試験終了後にじっくりと調べておくというように考えておくのが妥当な路線だと思います。
Check-5それでも時間があれば…
午前対策としては Check-4 まででほぼ万全だと思います。
しかし、もう既に “幅広い知識” が習得できている場合で、まだ時間的に余裕があれば、Check-1 で目を通した過去問題を使って、さらに深い知識を会得しておきましょう。
具体的には、応用情報技術者試験の午前の過去問題に出てくるキーワード(選択肢を含む)について、知らない用語があれば当然のこと、知っている用語でも、参考書の解説やネットを使って深く掘り下げていくのです。
過去問題がそのまま使われているわけでは無い問題のうち、新規の問題は前述のとおり約 20 問( 4 分の 1 )ですが、角度を変えたりひねったりしている問題が 10 問以上あるので、最後は、そこを取りに行きます。
真の実力を付けるところだと考えれば、力も入るでしょう。
過去問題へのリンク 11 年 22 期分
年度 | 午前 | 午後 | 講評 |
---|---|---|---|
令和元年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成31年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成30年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成30年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成29年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成29年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成28年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成28年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成27年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成27年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成26年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成26年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成25年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成25年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成24年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成24年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成23年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成23年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成22年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成22年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成21年度 秋期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
平成21年度 春期 | 問題 解答 |
問題 解答 |
講評 |
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
-
- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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