データベーススペシャリスト 試験対策 その3 ~3週間でゼロから合格。過去問で「型」を知る
もくじ
過去の実績
データベーススペシャリスト試験に申し込んだ方の多くは、バリバリのエンジニア。
だからこそこの時期、納期に追われまったく準備が出来ていないという人も少なくありません。
「徹夜続きで、試験対策はこれから。十分な準備ができるかどうか?…」
仮にそんな状況だとしても、まだまだ諦める必要はありません。
特に、データベーススペシャリスト試験は。
これは筆者の実績ですが、以前、とある企業で3年間ほど入社したばかりの新人さん向けに「高度系試験対策」を担当していたことがあります。
期間は試験直前の1週間。
対象は、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験を既に取得している新人さんで、最初は会社も新人さんも、特に期待はされていなかったんですが、結果的に全国平均を大きく上回る高確率で合格されていました。
一番高い年度で7割弱です。
筆者の教え方が上手かったわけではありません。当然ですが全ては彼らの努力です。
筆者は順番に過去問題を指定して、それをひたすら解いてもらっていただけです。解いた後に、わからないところを説明していましたが、約40時間(8時間×5日間)とプラス自宅学習で合格を勝ち取ったのです。
データベーススペシャリスト試験の特徴を踏まえた試験対策
なぜそんなことが可能だったのでしょうか?
それは、データベーススペシャリスト試験の問題には “型” のようなものがあって、問題文の構成要素がだいたい決まっているからです。その“型”に対する解き方を覚えれば合格点を取れることが多いんですね。
ちょうど、 “数学” の公式とその解き方を覚えるみたいな感じです。
したがって、試験対策としては、最初に いくつかある “型”(問題の種類ごとに分類される構成要素)を覚えて、それを過去問題で反復練習する というのが王道になります。
但し、当然ですが、毎年微妙に変化し、年度によっては大きく変わることもあるので、最終的には反復練習をする中で“応用できる実力”を身に着けて…そうした変化にも対応できるようにしておかなければなりません。
しかし、そういう “型” があるということは、時間が無いときでも(当然、合格する確率は低下しますが) “無い時間に合わせて合格を狙える” ということを意味しています。
そういうわけで、まだ3週間前。
まだまだこれから。
全然諦めなくても大丈夫です。
まだ何の対策もしていない人
それでは最初に“まだ何の対策もしていない人”…受験申し込みはしたものの、いろんな理由で対策が進んでない人向けに、これからの3週間で取り得る “戦略” について説明します。
まずは、これです。
“前年度” の問題・設問・解答例とその解き方を徹底的に暗記する!
他の試験区分と絶対的に違う点が “前年度の問題を使う” というところです。
他の試験区分は、いくつかのテーマが数年単位で繰返し出題されるというパターンなので、前年度に出題されたテーマが2年連続で出題されるという可能性は低く、それゆえ前年度の問題よりも数年前よりも古い問題を見ておいた方がいいんですね。
でも、この試験は…前述の通り、“型”があるので最新の“型”に合わせるために、前年度の問題から着手した方がいいわけです。
特に今からだと…時間が足りないので、あれこれ手を広げる前に “一点突破” を狙って、午後Ⅰと午後Ⅱは、前年度の1年分(今回であれば平成30年度の問題だけ)に集中して仕上げていった方がいいですね。
試験対策本をつかう
それと、他の試験区分の試験対策は、IPAが公開している過去問題を使って仕上げていくことができるのですが、データベーススペシャリスト試験はそれがかなり困難です。
しっかりと解説をしてくれている“試験対策本”が必須です。
というのも、先にも説明しましたがデータベーススペシャリストは “数学” に近いんですね。
公式や解き方を覚えなければ先に進めない のです。
暗記中心の日本史や生物ではありません(暗記中心の学習になるのは “情報処理安全確保支援士” や “ネットワークスペシャリスト” )。
なお、筆者のことが人間的に大嫌いでなければ、筆者が翔泳社から出している情報処理教科書を使ってみてください。過去問題の解説をむちゃくちゃ充実させていますので。
その上で…具体的には、各時間区分のリンクをチェックしてみてください。
準備をしっかりしている人
一方、これまで順調に準備を進めてきた人は、上記の “まだ何の対策もしていない人” よりも現時点でかなりリードしているわけですから、そのリードを保ち続けるために上記の対策(つまり、“まだ何の対策もしていない人”と同じ対策)を行って、プラスその方々以上に先を行く戦略がいいでしょう。
具体的には、次の2点への対応について考えていきます。
- 過去問題の“リビジョンアップ”への対応
- 過去問題の“バージョンアップ”(新規問題)への対応
おそらく、もう既に多くの過去問題に目を通しているはず。
その問題のレパートリーの多さを武器に、“まだ何の対策もしていない人” = “これから対策を始める人” が目を通していない問題に目を通して、そこにしか出てこない設問で点数を取れる まで持っていければリードを守れます。
そんな戦略ですね。
ここも具体的には、各時間区分のリンクをチェックしてみてください。
それでは午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの個別チェックに!
さぁ、それでは以上の内容を踏まえて、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの個別時間区分のチェックにいきましょう。
『定額制』
高度試験対策研修 KOUDO 初公開!
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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