データベーススペシャリスト 2022年度 9 月はシンプルな考え方を身につけよう


2022-09-16 公開

9 月も中盤になりました。 10 月 9 日の試験まで残り約 1 か月を切っています。 さぁ、試験対策は順調でしょうか? 順調に進めてきた人も、そうでもなかった人も、今回は「これだけはやっておこう!」をテーマに記事にしてみました。

順調に来ている人はその確認を、思うように進んでいない人はこれをきっかけに合格目指して頑張りましょう。 但し、まだまだラストスパートではありません。 競馬の直線の長い東京や新潟のコースに例えると 4 コーナーを回って直線を向いたところ。 まだ追い出すのは早いので、今回は気楽にチェックしてみてください。

進捗の確認

今回も、まずは進捗の確認です。 全体スケジュールと照らし合わせて、これまでの進捗状況を確認しましょう。

info 学習スケジュールに関する記事

 

データベーススペシャリスト 学習計画と対策

 

順調であれば次のようになっているはずです。

9 月中旬の進捗

午前Ⅱ
すべての過去問題に着手。 1 周はしている。
午後Ⅰ
午後Ⅱには見られない過去問題に着手。
前回復活した基礎理論が中心
午後Ⅱ
直近(令和 3 年)の問題の把握完了
その他の推奨問題のチェック

ものごとをシンプルに考える能力

どの試験区分でも必要ですが、特にこのデータベーススペシャリスト試験で重要になるのが「ものごとをシンプルに考える能力」あるいは「シンプルなものに置き換えて解釈する能力」です。

データベーススペシャリスト試験の参考書の特性

データベースの問題は、基礎理論しかり論理設計しかり、合理的な規則がありますよね。 SQL に関しても物理設計に関しても同じです。 そして、そうした規則は時に複雑です。 状況ごとの選択肢があったり、例外があったり。 製品マニュアルや JIS 規格をチェックしたら、かなり細かいルールが設定されていますよね。

筆者も試験対策本を書く時にいつも悩んでいます。 「どこまで書けばいいのか?」と。 全てを厳密に書けば混乱させてしまうし、シンプルに(あるいはひとつの解釈しか書かないと)それ以外の角度から出題された時に間違ってしまいます(つまり間違ったことを書いてしまう)。

実務で使う製品マニュアルなら全てを書くという一択なのでしょうが、試験対策本は「それを使って合格する」という目的が第一義ですから … 必ずしも厳密に書くことが正解ではありません。 そこで筆者は「過去問題で出題されたケース」に特化して、それだけの解釈で書いているのですが、それでも試験で新しい切り口で出されることもあります。 そんな感じで苦悩しながら書いています。 つまり、皆さんがお使いの試験対策本は、そういう制約の中、製作されているのです。 少なくとも筆者の出しているものは。

必要になるのが「ものごとをシンプルに考える能力」

そこで必要になってくるのが「ものごとをシンプルに考える能力」というわけです。

英語の学習を考えてください。

最初は「犬 = dog 」から覚えますよね。 そして、英語を使っているうちに、その他の様々な意味があることを知ります。 誰も、最初から辞書を調べて … 「犬には様々な意味があるんだ」って全部覚えようとしませんよね。 そんなことをすると逆に混乱するはずです。 まずは「犬」でいいわけです。

データベースの勉強も、それに近いところがあります。

さぁどうでしょう? 最初から全部を厳密に覚えようとしていませんか?

シンプルに考えれば本質が見えてきます。 その本質とは抽象化・汎化したものになります。 それを理解できれば応用が利きます。

だから、情報処理技術者試験のような未経験者の第一歩目レベルの試験では「犬 = dog 」から始めればいいんです。 そして、実務で使えるレベルに発展させるまでに記憶を強くしておきながら本質について考えていけば、自ずと「犬 = dog 」以外の解釈も容易に見に付くというわけです。 心配はいりません。

「試験対策で合格だけを目指して行う勉強は、実務では使えない」という意見は、ある意味当然ですが、だからと言ってその学習方法が間違っているわけでもありません。 というより、それが王道なんです。 未経験者の第一歩目レベルの試験なのですから。

そもそも「ものごとをシンプルに考える能力」で検索してみてください。 実務で、仕事で、問題解決能力で … 多くの人が必要だと言ってることが確認できますよ。 タブロイド思考ともいいますよね。 知識を体系化(階層化)した時の上位の概念も同じです。

それによく似ています。

具体的な方法

ということで、これまで学習してきた複雑怪奇な「難しそうに見える理論」を単純化するとともに、「犬 = dog 」と同じく 1 対 1 で紐づけて暗記しましょう。 試験対策本には書けませんが、筆者が物事を理解する時には、いつもそうしています。

特に「本番で、試験時間が全然足りない人」は、絶対にこれを考えてください。 特に、令和 3 年の午後Ⅰは、筆者も受験しましたが … 量多すぎます(笑)。 問 1 を 45 分で解けというのは酷。 ケアレスミスや、ひっかけにかかるというのは許容して、ある程度決め打ちで行かない限り無理ですからね。

具体的な例をいくつか挙げると、こんな感じですね。

  • 「候補キーをすべて列挙せよ」 → 王道の手順ではなく直感で二つ、三つ決める
  • 結合は「左外結合」で OK か否かを考える
  • 論理設計は「表の名前」だけで関連性を決める(ある程度まで)
  • 表の追加は、 1 対多が多対多になって連関エンティティから考える

これはほんの一例なので,こういう形でこれまで学習してきたことをシンプルにしていきましょう。

SQL のこの命令は「ここが問われる」というような「犬 = dog 」に似たものや、「設問でこう問われたら、こういう答えが多い」という感じで。

最近はやりのクイズ番組でも、クイズ王の早押しって … 問題を推測して決め打ちしますよね。 それと同じです。

これからの 1 か月。

現段階で、未だ「データベーススペシャリストの問題は難しい」とか、「試験時間内に解ける気がしない」、「合格できる気配がない」という人は、「ものごとをシンプルに考える」という思考で、単純化したものを覚えましょう。

1 か月もあればできます。 まだまだ間に合いますよ。

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