データベーススペシャリスト 午前Ⅱ [午前2] 王道の対策


2021-05-19 公開

データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱ試験の特徴は、次のようになります。

  1. データベースの問題( 18 ~ 20 問)

      check_box過去問題か否か

    • 過去問題と同じ問題( 9 ~ 10 問)
    • 過去問題を正確に理解していたら正解できると思われる問題( 6 ~ 8 問)
    • 過去問題だけでは正解が難しい問題( 3 ~ 6 問)
  2. 他区分の問題( 5 ~ 7 問)

      check_box過去問題か否か

    • データベーススペシャリスト 午前Ⅱの過去問題と同じ問題( 1 ~ 2 問)
    • check_box分野別

    • 情報セキュリティ(レベル 4 )の問題( 2 ~ 3 問)※ 1
    • 開発技術(レベル 3 )の問題( 2 ~ 3 問)
    • コンピュータシステム ( レベル 3 ) の問題( 1 ~ 2 問)
    • 開発技術(レベル 3 )( 1 ~ 2 問)
※ 1 令和 2 年 10 月以後は 3 問で定着すると思われます。

この試験区分では 2 段階で仕上げていく

データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱ対策は、次のように、 2 段階で仕上げていくことをお勧めします。

  1. 午前Ⅱの過去問題を理解する(第 1 段階)
  2. 午後Ⅰ・午後Ⅱの対策( 1. と並行して行ってもいい)
  3. 試験直前の 1 ~ 2 週間前から午前Ⅱの過去問題を再確認する(第 2 段階)

データベーススペシャリスト試験には、午前で出題される問題と、午後で出題される問題で共通部分が多い( SQL、 E-R モデル、正規化などの問題)という特徴があるからです。

そのため、試験対策を開始する時に、まずは午前問題を使って午前Ⅱだけではなく、午後Ⅰや午後Ⅱでも必要となる “基礎知識” を身に付けます。その後、午後対策を進めていき、試験直前に、午前Ⅱを突破することを目的にした対策を実施するというわけです。

そのあたりが他の試験区分の試験対策との違いですね。

第 1 段階:データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱの過去問題(データベース分野の問題)を理解する

それでは、第 1 段階の対策から説明します。

第 1 段階の目的は、(前述の通り)午前Ⅱ対策としてというよりも、午後Ⅰ及び午後Ⅱ対策の基礎知識を会得するという意図なので、午前Ⅱで点数を取るための学習ではなく、知識を体系化して整理した上で頭の中に叩き込むために行います。

したがって、この試験に関しては何かしらの参考書(試験対策本)が必要です。 IPA (試験センター)のサイトからダウンロードできる過去問題(問題と解答例しかない)だけではなく、何かしらの参考書を使って仕上げていくようにしましょう。

対象とする問題は、もちろんデータベース関連の問題だけで構いません。

データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱは、 25 問中(多い年で) 20 問がデータベース関連の問題ですからね。合格点は 15 問なので、原則、データベース分野の学習だけで午前Ⅱを突破することが可能だからです。

なお、ここでのポイントは “体系的に整理して暗記する” ということ。

午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱのどこにでも出てくる可能性があるので、きちんと理解しながら体系化して覚えていきましょう。

午後Ⅰ対策・午後Ⅱ対策中の午前Ⅱ対策

第 1 段階の後、もしくは並行して午後Ⅰ・午後Ⅱ対策を実施します。

この時、午後Ⅰや午後Ⅱの過去問題で問われていることのうち、第 1 段階で覚えたことがあれば、その時に合わせて午前Ⅱの問題を見直します。

そうすることで、午前Ⅱ対策としての記憶が定着するのはもちろんのこと、午後Ⅰや午後Ⅱで出題された別の切り口を理解したり、頻出の重要な問題だと設定できたりします。

メリットが多いので、午後Ⅰ対策及び午後Ⅱ対策中であっても、必ず午前Ⅱの問題も併せてチェックするようにしましょう。

第 2 段階:データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱの過去問題(データベース分野の問題)に再度目を通しておく

その後、午後Ⅰ・午後Ⅱも仕上がり、試験直前( 1 ~ 2 週間前)になったら、最後に午前Ⅱを再度見直します。

この時には、午前Ⅱの問題として 4 択から正解できるかどうかをチェックします。

特に、午後Ⅰ及び午後Ⅱで取り上げられなかった問題(テーマ)だと、忘れている可能性もあるので、直前に再チェックをしておきましょう。

筆者が書いた翔泳社の情報処理教科書データベーススペシャリストでは、全部で 200 問と少しです。直前でも十分間に合うと思います。

情報セキュリティ分野の問題

最後に、時間があれば…情報セキュリティ分野の問題への対応も考えておきましょう。

情報セキュリティ分野に関しては、データベーススペシャリスト試験でもレベル 4 の出題になりました。情報処理安全確保支援士と同レベルの知識が求められているんですね。そのため、全区分で問題数も増えています。したがって、情報セキュリティ分野に強ければ、全ての区分で楽に戦えるということになります。

とは言うものの、情報セキュリティ分野の過去問題はとても多く、短時間でどうこうなるものではありません。

そこで、長期的な取り組みを検討しましょう。

毎回、対象の問題を絞り込むのです。半年間で全範囲は難しいですからね。

「今回の試験では、暗号化の問題だけ」って感じです。

以上が、データベーススペシャリスト試験の午前Ⅱの対策です。この対策を基本に、毎年の出題傾向を加味して微調整しながら対策を練りましょう。

 

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