データベーススペシャリスト 試験の「特徴」と「合格しやすい人」


2018-12-21 公開

システムの善し悪しを左右する“データベース”。そのデータベースを使いこなし,美しいシステム設計をするSEが受験するデータベーススぺシャリスト試験。

どういう特徴があって,どういう人が合格しやすい(チャンスがある)のでしょうか?

データベーススペシャリスト試験の特徴は?

    データベーススペシャリスト試験の3つの特徴

  1. 問題文の構成がおおよそ決まっている(パターンごと)
  2. 業務知識が必要になる
  3. 午前Ⅱ,午後Ⅰ,午後Ⅱの問題パターンが異なる

データベーススペシャリスト試験は,受験生に何かしら偏った特徴はありませんが,実際にデータベースを開発で利用しているSEは,他の試験区分に先駆けてこの試験を受験する傾向があるようです。

若いエンジニアの場合,基本情報と応用情報をクリアした後に「論文系のシステム監査やプロマネは,まだちょっと早いかな」という感じで,春にはデータベーススペシャリスト試験を受験されるのでしょう。若くて優秀な方が受験するイメージです。会社によっては応用情報の次のステップにしているところもありますからね。

データベーススペシャリスト試験の最大の特徴は,問題文の構成がおおよそ決まっていることだと思います。

もちろん,ひとつの種類というわけではなく,いくつかのパターンを覚えないといけませんが,例えば午後Ⅱのデータベースの“物理設計の問題”であれば,問題文の構成パターン,出てくる図や表,設問で問われていることなどが,例年よく似ているのです。

ちょうど数学の試験のような感じですね。公式を覚えて,問題文のパターンを覚える。試験問題は,その同じようなパターンで出題されるけれど中の数字が変わっているって感じです。

また,やはりデータベースを設計するということなので,業務知識が必要になります。

しかも,意外にも,ITコンサルタント向けのITストラテジスト試験や,システム設計全体を統括するシステムアーキテクト試験よりも,深い知識が必要なんですよね。テーブル間のリレーションや属性まで定義できなければならないからなのでしょう。

そして最後の一つの特徴は,午前Ⅱ,午後Ⅰ,午後Ⅱできれいに役割分担されているところです。

問われる知識が違っています。午前Ⅱと午後ⅠでSQLが出題されるとか,午後Ⅰと午後Ⅱでデータベース設計が出題されるなど,もちろん,一部同類の問題も出題されますし,平成26年度のマイナーチェンジ(試験制度のプチ改革)で,午後Ⅰが午後Ⅱの問題に近くなってきており,最近は午後Ⅱのウェイトが高くなってきていますが,それでもまだ対策としては分けて進めていく必要があるでしょう。

合格しやすい人は?

このような特徴を持った試験なので,次のような条件に合致する人は合格しやすいと思います。

受験区分で迷っている方で,次の条件をクリアしている人には,データベーススペシャリスト試験に挑戦することをお勧めします。

そして受験を決めたら,“強み”になるのか“弱み”になるのかを確認してみてください。

そして,学習計画を立てる際の参考にしていただければ幸いです。

その1:販売管理,生産管理など製・配・販の業務知識のある人

データベーススペシャリスト試験の午後Ⅱ試験のうち,論理データベース設計の問題は,販売管理や生産管理(それらに物流在庫管理含む)が多く,しかもそれらの業務だと非常に細かい部分の知識が問われる傾向になっています。

そのため,金融系や公共系のエンジニアにとって普段,仕事で使わない用語が出てきているため難しく感じるという意見をよく聞きます。

販売管理や生産管理以外にも,銀行のシステム,ホテルの予約システム,勤怠管理などのシステムを題材にすることもありますが,それらの多くは専門知識と言うよりも「利用者や消費者として理解できる」ケースが多く,その部分では有利不利はないのです。

したがって,普段,販売管理や生産管理のシステム設計をしているエンジニアは,業務知識の部分で新たに覚えることは少ないので,とても有利になります。

その2:SQLを実務で使っている人,もしくは相応の知識のある人

データベーススペシャリスト試験で,案外,やっかいなのが“SQL”です。午前Ⅰ,午前Ⅱ,午後Ⅰで必ず出題されていますし,時に午後Ⅱでも出題されています。

昔はSQLを避けて午後Ⅰで選択しなくても合格できていましたが,最近は“セキュアプログラミング”の重要性からなのでしょうか,SQLを避けて合格することが難しくなってきました。今では,SQLに関する知識は必須だと考えた方がいいでしょう。

とはいうもののSQLを仕上げるということは,ひとつの言語を覚えるということに他なりません。時間がかかります。したがって,実務でSQLを普段から使っている人は,それが大きなイニシアチブになります。

その3:応用情報技術者試験に最近合格した人で,データベースを選択した人

SQLに関しては,基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも問われます。特にデータベースの問題の主流がSQLです。

したがって,実務では使っていなくても,基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の試験勉強を通じて,SQLを仕上げておいたという人は,上記の「その2」の条件と同じ理由で有利になります。

試験対策は?

合格しやすい人の条件は,先に説明した程度です。つまり,業務知識とSQLに関する知識があれば,それほど時間を必要としません。きちんと手順を追って,出題パターンを覚えれば,短時間で仕上がる(合格できる)試験区分だと言えるでしょう。

もちろん,業務知識とSQLにも時間をかけられる人は,そこに多少時間がかかると思いますが,合格を目指すことができないわけではありません。

具体的に,どんな試験対策が必要なのでしょうか?

それを次回,整理してみたいと思います。試験勉強の計画を立案する際に,参考にしていただければ幸いです。

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