データベーススペシャリスト 試験ガイド 難易度や合格のしやすさ|令和2年 春期試験にむけて
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データベーススペシャリスト試験は、データベースに精通し、データベース設計を行うプロフェッショナルのための資格です。今のところ、データベースは RDB 中心の出題になっています。
受験者層から見た試験の特徴
データベーススペシャリスト試験の受験者は、この試験の “プロ” ともいえる “データベース技術支援” を行っている人は案外少なく数 % ぐらい です。
ほとんどの受験生が、プログラマや SE です。そのうち、データベース( RDB )を普段から利用している人がどれくらいの割合かは公表されていません。
筆者の感覚では、SQL を普段から使っているプログラマと、設計を担当したシステムで RDB を使っている SE とに分かれると思います。感覚的には、SQL 未経験者の受験が、案外多いという印象があります。
難易度や合格率
データベーススペシャリスト試験は、高度系区分の中では、最も取得しやすい資格 だと思います。
難易度が低いというわけではありません。また、合格率が高いわけでもありません。取得しやすい最大の理由は、定番の問題が多いという点 です。
午前Ⅱは、おおよそ 200 種類ぐらいの問題が過去に出題されていて、そこから、もしくはそれらの類似問題が数多く出題されています。
午後Ⅰ、午後Ⅱは、平成 26 年に多少傾向は変わりましたが、それ以後は “新しい定番の問題” が継続して出題されています。
ちょうど “数学” の試験のような感じですね。公式を覚えて、その公式を使って解いていくという点でよく似ています。元々数学的アプローチですからね。
ちなみに、同様の視点で他の区分を説明すると、ネットワークスペシャリストや情報処理安全確保支援士は暗記中心の “社会” 、論文系は “国語” だと言えます。
これらはいずれも前回までのことで、予告なく変わる可能性もあります。したがって、あくまでも「前回までの傾向と同じ」ことが大前提ですが、そこさえ問題無ければ、時間をかければかけるほど、合格の可能性が高くなる試験区分だと言えるでしょう。
2019年 秋期試験からみて
2019 年 10 月 20 日に秋試験を受験された方は、その試験区分でしっかりと勉強したのなら、その資産によって . . . もう既に合格に近くなっているかもしれません。そのあたりの関係性も、この時期知っておいた方がいいでしょう。
2019年 秋期の受験区分 | 春にデータベーススペシャリストを受験する? |
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(1)AP: 応用情報技術者 | (合格しやすさ:★★★ おススメ度:★★★)
秋に応用情報技術者試験に合格した人のうち、ベテランは “プロジェクトマネージャ” 、若手はこの試験を受験するケースが多いと思います。 特に、基本情報と応用情報の受験時にSQLを仕上げていたり、得意としている人にはおススメです。先に説明したように “早く仕上がる” 可能性が高いので、高度系区分保有者になる一番の近道だと思います。 |
(2)SA: システムアーキテクト | (合格しやすさ:★★★ おススメ度:★★★)
この試験に最も近い試験区分がシステムアーキテクトになります。それぞれ類似問題が出るくらい強い相関関係があります。したがって、どちらかの資格が必要な人は、春はDB 、秋は SA を受験することを勧めています。 なお、相互に役立つ知識は、販売管理や生産管理などの業務知識です。一部共通の問題を除き、午後Ⅰや午後Ⅱの解答テクニックは全く異なるので、そこは一から会得しなければなりません。 また、業務知識に関して、細かい知識が必要なのは DB の方になるので、業務知識が弱点の人は、この試験を通じてスキルアップを考えればいいでしょう。 |
(3)ST: ITストラテジスト | (合格しやすさ:★★ おススメ度:★★)
ITストラテジスト試験も “業務知識” が必要になる試験区分です。しかし、超上流の企画部分の IT ストラテジストと、実装フェーズのこの試験では、あまり共通部分はありません。 ただ、ITストラテジスト試験の方が “格が上” だと考えている人が多いので、他に受験するものが無かった場合に受験を考えるのがいいかもしれません。 |
(4)SM: ITサービスマネージャ (5)SC: 情報処理安全確保支援士 (6)NW: ネットワークスペシャリスト |
(合格しやすさ:★★ おススメ度:★★)
これらの試験区分で培ったノウハウや知識は、残念ながらデータベーススペシャリスト試験では、あまり役に立ちません。一から、別の試験を準備すると考えておいた方がいい順番になります。 フルスタックを目指して、全然別の知識を身に着ける目的がある人にはおススメです。 |
(7)FE: 基本情報技術者 (8)SG: 情報セキュリティマネジメント |
(合格しやすさ:★ おススメ度:★)
この 2 区分はいずれもレベル 2 です。どうしてもレベル 4 の高度系の資格が必要だというケースでもない限り、順番通りにレベル 3 の応用情報を受験した方がいいでしょう。午前Ⅰ試験から受験しなければなりませんから、応用情報技術者試験をすっ飛ばした場合、その負担は大きいと思います。 |
勉強方法や勉強時間
このあたりは、今後の記事に期待していてください。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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