データベーススペシャリスト 午後Ⅱ[午後2]~ 「型」がわかるようになる勉強方法


2019-04-02 公開

ステップ 1 前年度の問題構成を頭の中に入れる

まずは、午後Ⅱ問題の構成がどれくらい頭の中に残っているのかをチェックしましょう。

対象は前年度の問題です。問 1 、問 2 のどちらでも構いません。

問 1:物理データベース設計

問2:論理データベース設計(概念データモデルと関係スキーマ)

思い出す対象は、問 1 と問 2 では微妙に違ってきます。

問 1 の物理データベース設計問題では、図表とその内容を中心に問題文の 1 ページ目から思い出していきます。そして設問を思い出し、その設問の解き方までを思い出します。

問 2 の論理データベース設計の問題(概念データモデルと関係スキーマを完成させる問題)は、問題文中の “業務の説明” 部分の中にある次の部分を思い出します。

問題文の記述 → 概念データモデルに付け加えるエンティティ、リレーションシップ

問題文の記述 → 関係スキーマに付け加える属性や主キー、外部キー

このように問 1 と問 2 では “思い出す” 対象が異なりますが、どちらか 1 問あるいは両方とも、上記の視点で思い出してみましょう。もちろん一言一句、誤りのない丸暗記は不要です。だいたいで構いません。

そして、思い出せなかった時は問題文を再確認して、またしばらくして思い出します。

これを毎日繰り返してみましょう。

 

何かを覚えるためには反復練習が一番です。

“覚えて” & “忘れて” を何度も何度も繰返す中で “記憶” は強くなっていくからです。

地味ですが、効果てきめん。まずはこれをやってみてください。

ステップ 2 他の過去問に目を通す

ステップ 1 をクリアしたら(ある程度覚えて思い出すことができるようになったら)、続いて同類の別の年度の過去問に目を通していきます。

平成 30 年度の 問 1(物理データベース設計)が頭に入ったら、その前年の平成 29 年度の問 1 (物理データベース設計)の問題に、平成 30 年度の問 2(論理データベース設計)が頭に入ったら、その前年の平成 29 年度の問題に、それぞれ目を通すという感じです。

1 年ずつさかのぼっていけばいいでしょう。

 

そして、例えば . . .

「あれ?この表の中に書いていることは平成 30 年と違うな」

という感じで、覚えたこと(例えば平成 30 年度の問 1 )と “差” のある部分(平成 29 年度の問 1 の中にある平成 30 年度との差)を見つけたときには、それをさらに覚えていきます。

そしてその “差” は、解答を求める手順に影響するのかしないのか確認して、そこにも “差” があれば、それも覚えて自分の応用力を高めていくのです。

 

この時に、様々な “違い” に前年度の問題を見なくても気付けるようになれば、それは平成 30 年度の問題が頭の中に入っているということであり、ステップ 1 がオッケーだったということになります。

 

しかし、前年度の問題を見た時に「同じような図表があるな」というぐらいで具体的な “差” に気付かない場合は、ステップ 1 が不十分だということです。2 年分の問題で突合せチェックをした上で、ステップ 1 にもどって再度覚えなおすといいでしょう。

 

なお、いくら “型” があると言っても、当然ですが、それは IPA から「このパターンでいきます!」と明確に宣言されたものではなく、あくまでも過去問題を時系列に分析してみたらそうなっていたというだけのものです。

したがって過去問題と同じ構成になっている保証はどこにもありません。実際、設問単位では普通に変化していますし、予告なく大幅に変更されたこともあります。

このため、1 年分よりも 2 年、3 年と多くの問題に目を通して応用が利くようにしておいた方がいいのです。

これから試験対策を開始する人と、しっかりと準備をしてきた人

これから試験対策を開始する人もしっかりと準備してきた人も、上記のステップ 1 とステップ 2 を順次進めていくだけで大丈夫です。というよりも、試験対策の効率を考えればそれしかできません。

 

両者の違いは “問題の数” すなわち “個々の問題にしかない差分” になります。

 

これまでしっかりと準備してきた人は、数多くの差分(=設問のパターン)を知っている。

これから準備を始める人は “全問題に共通する部分” と “平成30年度の問題にしかない差分” だけを知っている。

その差だけですね。

 

したがって、平成 31 年度の問題が、問 1 も問 2 も過去問題にはなかったような新規の構成パターンにならない限り(その可能性はゼロではありませんが “低い” はず)、しっかりと準備してきた人はもちろんのこと、今から準備する受験生にも十分チャンスはあるわけです。

諦めずに頑張ってみてください。

 

なお、これまでしっかりと準備してきた方は、午前Ⅱや午後Ⅰにも十分時間がかけられると思うので、全体最適化を考えながらバランスよく準備していきましょう。

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