システムアーキテクト試験ガイド 難易度や合格のしやすさ | 令和元年 秋期試験にむけて


2019-12-18 更新
資格紹介

システムアーキテクトは、いわゆる “SE(システムエンジニア) ” の資格です。プロジェクトマネージャの指示の下で、次の 4 つの工程を担当します。(下図参照)

  1. 要件定義
  2. 基本設計や外部設計
  3. システムテスト
  4. 移行


産業構造・市場取引の可視化(METI/経済産業省) より一部加工)

 

受験者層から見た試験の特徴

(受験者層から見た)システムアーキテクト試験の最大の特徴は「論文試験に初挑戦する」受験者が多いことでしょう。

午後Ⅱで “論文を書かないといけない” 試験は全部で5区分あるのですが、キャリア形成の観点で考えた場合に、この試験が最初に位置付けられるからです。

また、午前Ⅱや午後Ⅰで問われていることは、レベル3の応用情報技術者試験とそれほど変わらないという点も特徴でしょう(こちらは、受験者層から見た特徴ではありませんが)。

したがって「合否は午後Ⅱの論文次第」…そういう試験区分になります。

 

難易度や合格率

そういった “論文勝負” の点があるシステムアーキテクト試験ですが、難易度や合格率は、受験生の “これまでの経験” や “持っている知識” によって大きく異なります。

この試験に合格するために必要な経験や知識は次のようなものです。

システムアーキテクト 試験合格に必要な知識と経験

  1. 開発工程(要件定義、基本設計や外部設計、システムテスト、移行)の経験がある
  2. 販売管理、生産管理、財務会計など基本的な業務知識がある。簿記 3 級・2 級レベルの知識がある。
  3. 文章力がある(国語が得意、小説を書いたりしているなど)

上記の 1. ~ 3. が “YES” の人は、後は「論文次第」になるため、次のような練習をすることで、比較的容易に合格することができると思います。

「午後Ⅰの問題を時間内に解くための手順をマスター」
「午後Ⅱ(論文)の基本的なお作法を知る」
「手書きで、2 時間で論文を書くための手順をマスター」

逆に、上記の 1. ~ 3. のいずれかが欠けている人は、まずはそれを補充するところから始める必要があるでしょう。

 

春期試験 受験者からみたシステムアーキテクト試験

もしもあなたが春期試験を受験していたのなら、その時に勉強した “知的資産” の有効活用を考えましょう。

活用できれば、それだけ勉強時間も少なくなりますからね。多忙な社会人にとって “勉強する順番” はとても重要なのです。

それに、自分自身のキャリアを考えるうえで、システムアーキテクト試験と他の試験区分との関係性も知っておくことは “損” にはなりませんから。

 

2019年春期の受験区分 システムアーキテクト試験との関連 (3つで評価)
AU

(1) システム監査技術者

PM

(2) プロジェクトマネージャ

(合格しやすさ:★★★ おススメ度:

これらの2区分(AU,PM)に比べると、システムアーキテクト試験の難易度は低くなります。したがって合格はしやすいと思います。特に、論文試験初挑戦の受験生が多い中で、論文試験の勉強をしてきたことは大きな強みになるでしょう。

しかし、キャリアを考えたらおススメはできません。キャリアアップを考えれば、これらの試験の “次” は「ITストラテジスト試験」になるからです。既に、ITストラテジスト試験に合格しているのなら話は別ですが、そうでないならおススメとしてはシステムアーキテクトではなく、ITストラテジストになります。

あとは、午後Ⅰの解き方(特に問題文の読み方)は全然異なるので、その違いを意識して午後Ⅰを練習していく必要があります。

DB

(3) データベーススペシャリスト

(合格しやすさ:★★★ おススメ度:★★★

DB試験からシステムアーキテクト試験という順番は、合格のしやすさもおススメ具合もMAXですね。

DB試験もシステムアーキテクト試験も “業務知識” が必要になるのですが(「難易度や合格率」の 2. )、全試験区分の中で最も細かいレベルで “業務知識” が必要となるのがDB試験なのです。したがって、DB試験の勉強をしている時に業務知識が習得できていれば、システムアーキテクト試験の時にはすごく有利になります。午後Ⅰは速く解けるでしょうし、論文でも具体的かつ詳細に書くことができると思います。

あとは論文次第です。論文に全力で挑みましょう。

ES

(4) エンベデッドシステムスペシャリスト

SC

(5) 情報処理安全確保支援士

AP

(6) 応用情報技術者

(合格しやすさ:★★ おススメ度:★★

これらの区分から、秋にシステムアーキテクト試験を受験するのは普通の選択です。DBからシステムアーキテクト試験ほど知識分野が重なっていることもありませんし、AUやPMからシステムアーキテクト試験を受験する時のように論文の基本ができているということもありません。あまり引き継いで活用できる “資産” はなく、普通に別区分として一から勉強することになります。

午前Ⅱはある程度知識の蓄積はできていると思いますが、午後Ⅰ、午後Ⅱに関しては、いずれもシステムアーキテクト試験の特徴を踏まえた学習が必要です。知識面でも「難易度と合格率」のところで説明した3つを、きちんと勉強する必要があるでしょう。

FE

(7) 基本情報技術者

SG

(8) 情報セキュリティマネジメント

(合格しやすさ: おススメ度:

この2区分はいずれもレベル2です。

レベル3の応用情報を飛び越してレベル4に挑戦する場合、合格は不可能とは言いませんが “かなりの勉強時間” が必要になるのは間違いありません。

何かしらこの資格を必要な理由がある場合以外はおススメできません。

 

合格者に聞く! 資格の価値や勉強時間など学習方法

ズバリ聞きます!資格って役に立ちますか?
~情報処理技術者試験 システムアーキテクト~

 

勉強方法や勉強時間

このあたりは、今後の記事にご期待ください。

 

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