ITストラテジスト 学習計画と対策


2021-12-02 公開

ITストラテジスト試験の合格を目指して、まずは学習計画を立案しましょう。

この試験は、各時間区分(午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ)ごとに別々の対策が必要です。それぞれ問われているポイントが異なるため、試験対策も別々に考えなければなりません。

時間区分 問われていること 対策の方針
午前Ⅱ 単純に用語の意味を知っているかどうかが問われる。
  • 用語の意味を覚える
午後Ⅰ 問題文に登場する企業の経営上の課題や、それに対する対策について問われる。
  • 状況を把握し課題を見つける
  • 対策・助言ができる
午後Ⅱ 情報戦略及び情報システムの企画力や提案力が問われる
  • 説得力のある企画書を作る
    arrow_forward主観ではなく客観性が必要
    arrow_forward論理的整合性を重視

合格するために必要な要素の確認

まずは、合格するために必要な要素(現状の知識や経験)のチェックです。次の 4 つのポイントは大丈夫でしょうか?

  1. 基礎知識は十分か?
    (経営戦略立案プロセス、 BSC (バランススコアカード)と代表的な業績評価指標、ストラテジ系の用語)
  2. 個別システムではなく、中長期で複数システム、インフラ、情報システム部を総合的に視た企画・提案の経験は十分か?
  3. 午後Ⅰの解答テクニック・解答スピードは十分か?
  4. 午後Ⅱ論文(説得力のある企画書)の準備はできているか?
知識面

ストラテジ系の知識は幅広い分野にまたがり数も多いのですが、中でも、 “経営戦略の立案プロセス” と “BSC” は、ITストラテジスト試験合格の鍵になる知識だと言えるでしょう。午後Ⅰ・午後Ⅱ試験でも必要になるため(学習の)最初に身に付け、午後Ⅰ・午後Ⅱ対策を通じて「使えるレベル」に向上させていくという方向で考えておきましょう。

経験面

3 ~ 5 年の中長期で企業戦略を考える立場なので、上記の 2.)のような経験が必要になります。情報システムの企画・提案の経験を有していても、その対象が「個別システム」で企業戦略から既に切り離されたものだったら、ITストラテジストの経験とは言えません。また、最近の傾向(デジタル・トランスフォーメーションが中心になっている傾向)を考えれば、業務効率化や経費削減目的、先端技術を使っていないケースの経験だけでは厳しいでしょう。

午後Ⅰ試験

経験者も未経験者も、まずは過去問題を時間を計測して解いてみて、時間内に余裕をもって解答できるかどうかを確認します。経験者だから余裕をもって解答できるとは限りませんし、未経験だから時間が足りなくなるといういうわけでもありません。解答速度は人それぞれ。最初に自分の解答速度が十分かどうかを確認しましょう。そして、何問解いても、時間的に余裕があり合格点を大幅に上回っているのなら問題はありませんが、そうでないなら、「速く解くための方法の理解と練習」を行います。

午後Ⅱ試験

この試験の論文は「企画書もしくは提案書」だと考えればいいでしょう。会社の命運を握る経営トップに対して、どこの誰かもわからない人が書いた提案書を受け入れてもらうには、論理的な構成と客観性のある表現は不可欠です。その点を踏まえて、経験者は表現することを考え、未経験者は企画書を作成することを考えましょう。

学習計画立案のための基本的な考え方

学習期間を最大 6 ヶ月間と考えて、その着手等をまとめたのが下図です。


この記事を読んだ時点での残りの期間によって、どこまでできるかは “差” がでますが、順番は次のように考えることをお勧めします。

looks_one経営戦略立案手順、 BSC に関する知識

最初に、午後Ⅰ対策及び午後Ⅱ対策に必要な最低限の知識を押えましょう。経営戦略立案手順に関する知識と BSC に関する知識です。

前者は、経営方針、経営戦略と情報戦略、経営計画と情報化計画までの一連の流れを大きくとらえます。特に戦略立案時の、経営目標の設定、 SWOT 分析等の事業環境分析、重要成功要因の抽出あたりの知識を中心に。

後者は、 BSC 関連の書籍を何冊か読んだ方が良いでしょう。 BSC の概念を詳しく説明している本と、具体的な業績評価指標を用いた事例の掲載されている本に目を通しておけば十分です。後は、様々な業績評価指標について覚えられれば万全です。

looks_two午後Ⅱ対策

次に行うのは、時間のかかる午後Ⅱ対策です。

ITストラテジスト試験の午後Ⅱ試験は、おおよそ問われることが決まっています。プロジェクトマネージャ試験や IT サービスマネージャ試験のように、いくつかの全く異なる分野の問題に備えなくても構いません。

また、最近では DX を重視していることもあり、古い問題よりも、直近 5 年間ほどの新しい問題を中心に準備することもポイントの一つです。まったく同じ問題が出題されることは期待できませんが、準備したパーツが全く無駄になるとも考えにくいので、直近 5 年間の問題をしっかりと読みこんで、論文に必要なパーツを作っていきましょう。

具体的には、次のようなものです。

  • 業界の情報
  • 事業概要の説明( 400 字程度)
  • 中長期経営計画(事業目標、事業戦略含む)
  • 先端技術を活用したシステム化構想
  • 上記の投資効果

必要に応じて、当該業界の動向(課題と展望)、市場規模なども調べて準備しましょう。

looks_3午後Ⅰ対策

ある程度午後Ⅱ対策が進んだら、午後Ⅰ対策にも着手します。

他の試験区分同様に “時間” との闘いですが、試験区分によって速く解く方法は異なります。そのため、ITストラテジスト試験の過去問題を活用して、速く解く方法を身に付けましょう。

looks_4午前Ⅱ対策

午前Ⅱ対策は、試験直前に一気にやると効率がよいです。

独立性が高く、午前Ⅱ対策を進めていても午後Ⅰや午後Ⅱに役立つことはほとんどありませんし、問題数も少ないので直前でも十分間に合います。

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