ITストラテジスト 午前Ⅱ(午前2)王道の対策
ITストラテジスト試験の午前Ⅱ試験の特徴は、次のようになります。
- ストラテジ系の問題( 22 問)※ 1
- 過去問題と同じ問題( 8 ~ 10 問)
- 過去問題を正確に理解していたら正解できると思われる問題( 4 ~ 5 問)
- 一般常識的に理解している問題( 3 ~ 4 問)
- 過去問題だけでは正解が難しい問題( 3 ~ 4 問)
check_box過去問題か否か
- 情報セキュリティの問題( 3 問)※ 1
ストラテジ系の過去問題を解けるようにしておく
ITストラテジスト試験における午前Ⅱ試験の最大の特徴は、他の試験区分に比べて “当該分野” の問題が圧倒的に多いことです。平成 25 年度までは全 25 問がストラテジ系でした。平成 26 年度から全区分でセキュリティの問題を出題するという方針に変わったため、 ITストラテジスト試験の午前Ⅱでもセキュリティの問題が出題されるようになりましたが、それでも 2 問で、さらに、情報セキュリティ分野がレベル 4 に格上げされた後でも 3 問しか出題されていません。そのため、自区分(ストラテジ系)の問題は 22 問も出題されます。
このうち、過去に出題された問題と同じものは 4 割~ 5 割弱。まずは、ここを押える必要があります。
但し、近年マーケティングや DX の問題が量産されていることもあって、古い問題は少ない印象です。例えば令和 3 年の問題では、平成 24 年以来の出題が最も古い問題です。それよりも前から出題されている問題は、平成 24 年以後に何度か出題されています。したがって、余裕を見て直近 10 年分の過去問題に目を通すといいでしょう。
ストラテジ系の過去問題を理解する
また、過去問題を正確に理解していたら正解できると思われる問題も 4 問~ 5 問出題されています。次に押さたいのは、こうした問題ですね。令和 3 年度の問題で例えると、市場のセグメント化、 SECI モデルの問題は、過去に同じ問題は出題されていません。しかし、それ以前の 7 年間( 7 回)で、同じテーマの異なる問題として 4 ~ 5 回出題されています。いずれも正確に理解していれば、すべて正解できる問題です。
したがって、直近 10 年分の過去問題を正確に理解して解けることが重要です。ここまでは最低限仕上げておきましょう。そうすれば、 22 問中 6 割は正解できます。
過去問題以外からの情報収集
過去問題と同じもしくは類似問題を仕上げたら、続いては、過去問題から離れてストラテジ系の知識を押えましょう。
経営、マーケティング、 DX (デジタルトランスフォーメーション)、業務知識、法律などです。特に最近は、過渡期ということもあって “新規の問題が多い” という印象がありますからね。それぞれ専門書やネット上の資料に目を通しておくと良いでしょう。
時間がない人には「 IT エンジニアのための【業務知識】がわかる本〔第 5 版〕」を読み進めることをお勧めします。この本は筆者が書いたのですが、 ITストラテジスト試験対策を強く意識して用語を選定しています。
情報セキュリティ分野の問題
最後に、情報セキュリティ分野の問題への対応も考えましょう。
ITストラテジスト試験の午前Ⅱの対象範囲は、ストラテジ系と情報セキュリティの二つです。そして、情報セキュリティ分野の問題は 3 問出題されるので、できれば 2 ~ 3 問、最低でも 1 問は正解しておきたいところですね。
今は、情報セキュリティ分野に強ければ、全ての区分で楽に戦えます。しかし、情報セキュリティ分野の過去問題はとても多く、短時間でどうこうなるものではありません。そのため、長期的な取り組みが必要になります。
具体的には、毎回、対象の問題を絞り込みます。半年間で全範囲は難しいですからね。
「今回の試験では、暗号化の問題だけ」のような感じです。
以上が、ITストラテジスト試験の午前Ⅱの対策です。この対策を基本に、毎年の出題傾向を加味して微調整しながら対策を練りましょう。
label 関連タグ『定額制』
高度試験対策研修 KOUDO 初公開!
定額制だから、どの区分でも何名でも 受け放題!!
- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
-
- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
オフィシャルブログ 「自分らしい働き方」Powered by Ameba