情報処理技術者試験 午前試験の特徴(午前Ⅰ[午前1]・午前Ⅱ[午前2])と対策の考え方|令和2年 春期


2020-02-17 公開

情報処理技術者試験の午前試験には、次のような特徴があります。

特徴その 1.
過去問題がそのまま出題されることが多い
特徴その 2.
過去問題がそのまま出題されない場合でも、過去問題の選択肢まで含めてすべて理解していると正解できる問題がほとんどで、そこまでカバーできていれば確実に 60 点は超える
特徴その 3.
全くの新規問題で、その新たな切り口を知らないと正解できない問題は少ない
特徴その 4.
選択肢はアイウエオ順に並んでいる

もちろん、これは過去問題の傾向を分析した上での話で、IPA が公表しているルールではありませんし、次の試験もそうである保証はありません。

しかし、上記を予告なく大きく変えることは IPA にとっても得策ではないため、試験制度を大きく変えるタイミングでもない限り変わらないと予想できます。

基本戦略は、とにもかくにも過去問題を使う!

これらの特徴より、午前対策を効率的かつ効果的なものにするためには、とにもかくにも過去問題に目を通すことが基本戦略になります。

知識を付けるにしても、出題されるキーワードやその粒度を知るために、まずは過去問題に目を通した上で、そこから深く掘り下げて実力を付けていくのがベストです。その方法だと、深く掘り下げるのは試験後でも構わないわけですからね。

「試験前には過去問題を使って広く浅い知識を習得し、試験後に深く掘り下げて実力を付ける。」

そんなイメージです。

軸は、IPA 公表の過去問題(平成 16 年~)

まずは、誰でも共通にできる対策として IPA のサイトで公開されている平成 16 年以後の過去問題(平成 16 年~平成 20 年は “午前の問題” 、平成 21 年以後は、午前Ⅰと午前Ⅱに分かれています)をダウンロードしましょう。

それを利用して “同じ過去問題が出題されたとき(上記の 特徴その 1. )” に確実に正解できる ようにもっていくことを考えましょう。無料ですし。問題数としては十分です。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題

どれくらいの “数” をこなせばいいのかは,試験区分によって異なるので,個別の午前対策を参照ください。

 

ただし、この方法にはいくつか弱点があります。

一つは、同じ問題が何度も何度も出てくるので、若干効率が悪くなるという点です。もちろん「よく出題される問題だな」ということで、重要度を知ることや何度も見ることで記憶する点はメリットとも言えるのですが。

 

二つ目は、覚えやすい順番になっていない点です。出題年の問題番号別なので、体系化して学びやすい順番に並べてくれているわけでは無いので、若干覚えにくく、知識も断片化するのがデメリットでしょう。

余談ですが、それを払拭するために筆者の書いている試験対策本では、かなりの時間を使って「学びやすい順番」に並べたものを用意するようにしています。学習効率が大きく変わってくるからです。

 

三つ目は、問題文と解答はわかるのですが、解説が無い点です。「なぜその解答になるのか?」が分からない場合、ネットで調べるなどの行動が必要で時間がかかります。

問題文と解答例だけで学べるもの(用語の意味や、用語の名称を答えさせる問題)は問題ありませんが、計算問題や規則性のあるもの、正解以外の選択肢の意味を知りたい場合などは解説が必要ですからね。

参考書を使う場合の留意点

こうした弱点を補うために、参考書や試験対策サイトを利用するかもしれませんが、そのときには “問題数” だけには注意してくださいね。

あまりにも問題数が少ないものだと、それを全部覚えたところで「試験本番には全く見知らぬ問題しか出なかった . . . 」ということになりかねません。

悲劇ですよね。

したがって問題数が十分かをチェックし、ご利用中の参考書の問題数が少ない場合には、IPA が公開している過去問題で、その差分を埋めるようにしておきましょう。決して、問題数が少ない参考書 “だけ” で勝負しないように。

 

ちなみに、筆者の試験対策本には、必ず平成 16 年以後に出題された全ての問題(一部、古くなって問題として成立しなくなったものを除く)を掲載していますが、情報処理安全確保支援士の問題だと 550 問です(一部、ネットワークとシステム監査のレベル 3 を含む)。

問題数の少ないプロジェクトマネージャでも約 140 問あります。データベーススペシャリストは約 200 問。

いずれもレベル 4 だけなので、レベル 2 やレベル 3 を入れると、もう少し増えると思います。

 

これらの数と、お使いの参考書の当該区分の問題を比較してみてください。どれくらいのヒット率かが判断できると思います。

1 問に時間をかけずに多くの問題に目を通す

十分な量の過去問題を集めることができれば、あとは、次のようなことができるように、チェックして覚えていきましょう。

午前試験対策: 過去問題の使い方

Step-1.
その問題と全く同じ問題が出題された時に正解できるようにする
Step-2.
その問題の 4 つの選択肢について理解する(正解以外の 3 つ含めて)
Step-3.
アレンジされても正解できる

ポイントは、まずは上記の「 Step-1. 」だけを見据えて、一通り全ての問題に対して正解できるようになってから、次のステップ「 Step-2. 」に進めていくという点です。

1 問に時間をかけてじっくりと深く完全に理解するのではなく、浅い理解で構わないので、数多くの問題に目を通すことを優先します。

午前 Ⅱ は各分野の特徴を知る

あとは、午前Ⅰ対策および各分野の午前Ⅱ対策の特徴を知り、微調整をしながら対策を練ればいいでしょう。

label各区分 午前・午前Ⅱの「ココが出る」

情報処理安全確保支援士 ココが出る! 午前Ⅱ

エンベデッドシステムスペシャリスト ココが出る! 午前Ⅱ[午前2]

応用情報技術者試験 ココが出る! 午前

基本情報技術者試験 ココが出る! 午前

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