基本情報技術者試験 ココが出る! 午前(令和2年度 春期向け)


2020-02-20 公開

いよいよ、試験日まで約 2 か月になりました!学習は順調でしょうか?

多くの方が、年が明けた 1 月から本格的に学習を開始されます。筆者の担当する試験対策講座も、毎年 1 月からスタートします。皆さんも年明けには…何かしら参考書や問題集を購入し、過去問題を解いているのではないでしょうか。

仮にそうなら…それから 1 か月、順調に学習が進んでいる方もいれば、小さな壁にぶつかっている方もいるでしょう。そこで、まずはこのあたりで一旦、これまで実施してきた対策が妥当かどうかを中間チェックしてみましょう。

まずは午前対策についての確認です。

基本情報技術者試験の午前をクリアするためには “幅広い知識”が必要になります。午後は、アルゴリズムとプログラム言語、情報セキュリティが中心の対策になりますが、午前は “浅く、(その代り)広く” が基本です。

英単語の意味を片っ端から覚えていくイメージです。

 

そして、午前対策そのものが午後対策にもなります。

(午後問題の)アルゴリズムとプログラム言語は “午後対策” が必要ですが、必須問題の情報セキュリティ分野や他の選択問題は、午前対策そのものが午後対策としても有効です。特に、令和 2 年春試験からは、アルゴリズムとプログラム言語、情報セキュリティで 70 点の配点になります。残りの全分野は、広範囲にも関わらず 30 点の配点しかありません。

したがって、その 30 点分に対する対策は午後対策の中では優先順位を下げて、午前対策で仕上げていくことを考えるというのが妥当でしょう。

なお、午前対策の基本的考え方は下記の記事にまとめています。まずはこれを確認してみてください。

令和元年秋試験の出題傾向

基本情報技術者試験の特徴を、令和元年秋試験を例に説明すると、次のようになります。

  1. 基本情報技術者試験の過去問題がほぼそのまま出題される( 33 問)
    • 平成 21 年以後 31 問 / 80 問( 38.8 %)
    • 平成 16 年以後 33 問 / 80 問( 41.2 %)
  2. 応用情報技術者試験の過去問題がほぼそのまま出題される( 11 問)
    • 平成 21 年以後 9 問 / 80 問( 11.3 %)
    • 平成 16 年以後 11 問 / 80 問( 13.8 %)
  3. 情報セキュリティマネジメント試験の過去問題がほぼそのまま出題される( 2 問)
    • 1 問は、上記の 2. と同時カウント
  4. 基本情報技術者試験の過去問題の応用パターンの問題( 22 問)
  5. 上記以外の問題( 13 問)
    • シラバスにあるキーワードの意味 13 問 / 80 問( 11.3 %)
    • シラバスに、今回(V6.0)追加されたキーワード 4 問 / 80 問( 12.5 %)

ざっくり言うと、

  • 約 4 割の問題が基本情報技術者試験の過去問題
  • その上位の応用情報技術者試験や、同レベルの情報セキュリティマネジメント試験の過去問題が流用される問題と合わせると 6 割弱
  • 十分理解が必要な応用パターンの問題(上記の 4 )が 4 分の 1
  • 新規の問題が 2 割

という感じです。

この比率から考えられる効率的な対策は、次のようになります。

Check-1まずは基本情報技術者試験の過去問題に目を通す

まずは、確実に約 4 割の得点を取るために、基本情報技術者試験の過去問題を入手して、そこから着手しましょう。

今お使いの過去問題集でも、スマホアプリでも、ネットの試験対策サイトでも構いません。また、解説はありませんが IPA の公表している過去問題も使えます。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題

ベストは入手可能な平成 16 年以後の 16 年 32 期分ですが、平成 20 年以前の 10 期分から出題された問題は 1 問だけなので、平成 21 年以後の 22 期分の問題 で大丈夫です。

このうち直前の 2 期は原則同じ問題は出題されません(注.令和元年秋は直前3期だった)が、そこで出題される最新キーワードの応用問題や、午後の問題で出題される可能性があるので、目を通しておかなければなりません。

時間が無い場合は、直前の 2 期を捨てて、平成 30 年秋から行けるところまで年度を遡っていく方法でトライしてみましょう。令和元年秋試験では、直前 3 期から 3 年分で約 20 問出題されています。そこがボリュームゾーンになります。次回の試験だと、平成 30 年秋から平成 27 年春までですね。最低でもそこで 20 問は押えておきたいところです。

 

なお、基本情報技術者試験の午前問題の過去問題に目を通す時は、絶対に 1 問に時間をかけず、多くの問題に目を通すことを心掛けましょう。まずは、そのまま出題された時に正解できるところまで持って行くことです。ここで説明しているのは、全く同じ問題が出るところなので。

Check-2情報セキュリティ分野の午前問題

続いては、令和 2 年春試験から重要度がさらに上がる情報セキュリティ分野の対策を優先しましょう。午後の必須問題で配点も 20 点に上った(それまで 12 点)情報セキュリティの午後問題への対策にもなりますからね。

情報セキュリティ分野の問題への対策は、基本情報技術者試験の午前の過去問題に目を通すだけでは不十分です。

過去問題の傾向から、そもそも情報セキュリティ分野の問題は基本情報技術者試験の過去問題からの出題が少なく、新規の問題が多いし(下記の問題分析参照)、IPAが発表している令和 2 年春試験からの情報セキュリティ分野を重視するという点から、新たな問題が増えたり、問題数そのものも増える可能性も高いと考えられるからです。

それではここで、令和元年秋試験の午前問題における情報セキュリティ分野の内訳を見てみましょう。この分野の問題は 10 問(問 35 ~問 44 )でした。

令和元年 秋期試験 午前 情報セキュリティの問題分析

  1. 基本情報技術者試験の過去問題がそのまま… 3 問
  2. 情報セキュリティマネジメント試験の過去問題がそのまま… 2 問
  3. 上記以外で、以前から登場しているキーワード… 4 問
  4. 上記以外で、最近登場したキーワードの新規問題… 1 問( WPA3 )

なお、この回は情報セキュリティマネジメント試験の過去問題からの出題は少なかったのですが、前回(平成 31 年春)は 5 問、前々回(平成 30 年秋)は 4 問出題されています。いずれも、基本情報技術者試験の過去問題からの出題よりも多くなっています。

また、古い問題が少ないのも一つの特徴になると思います。上記の 1. も 2. も、過去 5 年以内の出題になります。

加えて、新規問題もある程度予想ができるというのも大きな特徴でしょう。上記の WPA3 などは、シラバスの 6.0 で新たに追加されたキーワードでした。

以上のような特徴から考えられる、最も効率のいい対策は次のようになります。

対策 1 :
過去 10 期分の基本情報技術者試験の午前問題に目を通す(令和元年~平成 27 年春まで)。各回約 10 問なので 100 問
対策 2 :
過去 8 期分の情報セキュリティマネジメント試験の午前問題に目を通す(令和元年~平成 28 年春)。各回、問 1 から問 40 までが情報セキュリティとシステム監査の問題なので全部で 320 問
対策 3 :
上記に加えて時間的余裕があれば、シラバスに出てくるキーワードが何かを調べておく。特に、最新シラバスで追加されたキーワードには目を通しておいて損はない

Check-3応用情報技術者試験の過去問題にも目を通す

そしてもうひとつ、何とか応用情報技術者試験の問題にも目を通しておきたいところです。そのままの出題される問題の…約 10 問は大きいですからね。

こちらもベストは平成 16 年以後の全ての問題に目を通すのが理想ですが、おそらくそんな時間は無いと思うので、平成 21 年以後の問題を中心に考えて、平成 21 年春から令和元年秋まで、この部分だけは古い問題から進めていきます。

というのも、意外に古い問題が多いからです。

令和元年秋試験でも、平成 29、30 年度の問題が 3 問しか出題されていないのに対し、平成 21 年から平成 25 年までの問題が 6 問も出題されていました。平成 20 年以前の問題も 2 問出題されています。これはおそらく、上位(レベル 3 )からレベル 2 に降りてきて定番の問題になるのに時間がかかるからかもしれません。

したがって、平成 21 年春から新しい問題へと順番に進めていくことをお勧めします。

Check-4基本情報技術者試験は新規の問題も点数が取れる!

ここまで押えれば、約 6 割の正解率になります。

したがって、それらの過去問題を確実に正解できれば午前をクリアできます。残りの約 4 割( 35 問)を勘で答えたとしても、 4 択なので理論上は 8 問ぐらいは正解になるからです。

しかし、基本情報技術者試験の午前問題は、新規の問題の方が対策をとりやすかったりします。

少なくとも、前述の「 4. 基本情報技術者試験の過去問題の応用パターンの問題( 22 問)」よりは容易です。

というのも、基本、シラバスから出題され、特にシラバスのバージョンが上がって新しいキーワードが追加されたときには、その追加されたキーワードから出題されることが多くなるからです。令和元年の春試験の場合、H.264 、WPA3 、RPA 、プライバシーバイデザインの 4 問が、シラバス 6.0 で新たに追加されたキーワードです。

しかも、用語の意味さえ覚えていれば正解できるぐらいの簡単なものも多いので、そんなに深い知識は必要ありません。用語の意味に目を通すだけで正解が得られる可能性が高いわけです。

おそらく、試験の主催者(IPA)もそれが狙いなのでしょう。「新しいキーワードを覚えておけよ!」と。なので、そこはガッツリと乗っかりましょう。令和 2 年春試験の最新シラバスは 6.0 です。特に、その変更点を見れば新たに追加されたキーワードがわかります。それぞれどういう意味かを調べておきましょう。深い知識は必要ないので。

Check-5それでも時間があれば…

午前対策としては Check-4 まででほぼ大丈夫だと思います。

しかし、もう既に “幅広い知識” が習得できている場合で、まだ時間的に余裕があれば、Check-1 で目を通した過去問題を使って、さらに深い知識を会得しておけば万全です。

具体的には、基本情報技術者試験の午前の過去問題に出てくるキーワード(選択肢を含む)について、知らない用語があれば当然のこと、知っている用語でも、参考書の解説やネットを使って深く掘り下げていくのです。つまり「 4. 基本情報技術者試験の過去問題の応用パターンの問題」の 22 問を取りに行くということですね。

中には、しっかりと理解しないといけない回路図や計算問題、アルゴリズムなどもあるため、すごく時間がかかるでしょう。そのため、優先順位は低くて構いません。時間が無ければ無視しても大丈夫です。午後対策で同じような実力が身に付くこともありますからね。

時間と相談の上 “時間があれば” 取り組みましょう。

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