基本情報技術者試験の過去問から見た特徴と対策


2019-06-20 公開

午前 過去問の分析と対策

午前試験は 選択式 で出題されます。

選択肢はア、イ、ウ、エの4つで、アイウエオ順に並んでいます。問題数は 80問、1問あたりの点数は 均等 で 60%以上(48問以上) の点数で 合格 になります。

午前試験の最大の特徴は、 過去に出題された問題が繰り返し出題されるケースが非常に多い という点です。

午後試験は全ての試験区分で、全く同じ問題が出題されることは無いのですが、午前試験はそれが結構多いのです。

そのため、 午前対策は過去問題を解けるようにしておくという練習が王道 になります。

 

では、どうやって過去問題を手に入れるのでしょう?

その方法はいくつかあります。大別すると次の2つです。

  1. IPAのWebサイト から過去問題をダウンロードする
  2. 市販されている参考書、過去問題集、ネット上の過去問題の解説サイト、スマホアプリなどを使用する

IPAのWebサイト(上記の 1. )には平成16年以後の約16年分(31期分)の過去問題と解答例が無償でダウンロードできるようになっています。問題数としては十分です。

しかし、IPAのWebサイトからダウンロードできる過去問題には、 「なぜその解答になるのか?」という “解説” が付いていません。

解説が必要な場合は、市販されている参考書、過去問題集など(上記の 2. )を使用するのですが、 書籍だと絶対的に問題数が足りないケースがある ので注意しましょう。

 

そこで、午前対策には、上記の 1. と 2. を併用するのがベストだと思います。

そのポイント、及び手順は次のようになります。

基本情報技術者試験 過去問と参考書の学習手順

STEP looks_one
IPAのWebサイトからダウンロードした過去問題を順次解いてみる。直近 (平成31年春期試験) から遡っていきましょう。
STEP looks_two
ただ覚えるだけの問題(解説が不要なもの)を、選択肢含めてすべて覚えているかどうかをチェック。覚えていなければ覚える。
STEP looks_3
解説が必要なものは、市販の参考書などを使って理解する。

今は、まだまだ時間があるので、上記の “STEP looks_3” に十分時間をかけることができます。このパターンで、IPAの過去問題を片っ端から解いていきましょう。

できればそのときに、あとで見直すために解けなかった問題や、わからなかった問題をチェックしておくといいでしょう。

午後 対策の優先順位

基本情報技術者試験の午後問題も全問選択式になります。

ただし、午前問題のように4択ではなく、問題文も長文になり、その長文に対して設問がいくつか用意されているという形式になります。

問題数は全部で 13問(下表参照)。

このうち、必須問題が 問1 の 情報セキュリティ、問8 の アルゴリズム 、プログラム言語の 1問(問9 ~ 問13 の 5問から1問 選択)の 合計3問 です。

配点は合計で 52点 ですね。

問題番号 出題分野 配点 時間配分
問1 必須 情報セキュリティ 12点 18分
問2 選択

6問中4問

ソフトウェア 12点

×4問

18分

×4問

問3 データベース
問4 ネットワーク
問5 ソフトウェア設計
問6 サービスマネジメント
問7 システム戦略
問8 必須 アルゴリズム 20点 30分
問9 選択

5問中1問

C言語 20点 30分
問10 COBOL
問11 Java
問12 アセンブラ
問13 表計算

学習の優先順位は、配点を考慮すれば、

  1. アルゴリズム と プログラム言語 が最優先
  2. 情報セキュリティ
  3. (問2 ~ 問7 の)選択問題

このように進めればいいでしょう。

 

そして、それぞれの分野ごとに、得意であれば過去問題を順次解いていき「本当に得意なのかどうか?」を確認しながら進めていきます。

そこで「あれ?点数が取れないな」となれば、参考書の活用を考えます。

特に、アルゴリズムやプログラム言語なら、それで1冊の試験対策本が用意されているはずなので、それをチェックします。

また、アルゴリズムやプログラム以外の分野の問題が、思ったように点数が取れなかったり苦手だったりしりたら、そのときにも参考書の活用を考えましょう。

 

なお、基本情報技術者試験の午後試験の参考書を購入する時には、ちゃんと考えて “自分の知りたいこと” が載っているものを選ばなければなりません。

そのためには、参考書を購入する前に「何を知りたいのか?」を明確にするために、 過去問題を一度解いてから書店に行って選ぶのが鉄則 です。

ネット通販で適当に「売れているから」という理由だけで購入したりするのは言語道断ですし、書店で中身をチェックして選択するにしても過去問題を解かずに(つまり、知りたいことが無いまま)行ったりしないように注意しましょう。

まずは、IPAのサイトから過去問題をダウンロードして解いてみて、ある程度、どんな問題が出ていて、自分は何を知りたいのかが明確になったら、書店に行って参考書を選びましょう。

 

label関連リンク (著者の三好康之さんのブログで詳細をまとめられています)

案外,間違っている参考書の選び方 | 三好康之オフィシャルブログ 「自分らしい働き方」Powered by Ameba

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