基本情報技術者試験の「特徴」と「合格しやすい人」
情報処理技術者試験の最初の第一歩,それが基本情報技術者試験です。“0”を“1”にする区分です。
どういう特徴があって,どういう人が合格しやすい(チャンスがある)のでしょうか?
基本情報技術者試験試験の特徴は?
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基本情報技術者試験試験の4つの特徴
- 0を1にする試験区分
- 基礎なので、しんどくて楽しくない
- まぐれで合格しても意味が無い試験区分
- 会社から取得を義務付けられている
まず,IT関連知識に関して“0”を“1”にする試験区分なので,さらに細分化すると次のような特徴があります。
- 基礎なので,必要性を感じないし面白くない
- 断片的な知識の学習なので,全体の中の位置付けまで理解できないため必要性を理解できない
- 面白くもないし,必要性も感じないから,やる気にならない
- 広範囲に基礎を学ぶので,合格しても“いつその知識を使うのか?”,“今後,使うことがあるのか?”さえはわからない
- 合格しても,誰も褒めてくれない
- にもかかわらず,範囲が広く覚えないといけないことも多く,時間がかかる
要するに,“やる気”にならないのが最大の特徴 ですね(笑)。
しかも,会社で取得を奨励,もしくは義務付けられていることもあったりします。なので,いやいや無理やり自分に鞭打って勉強している人も少なくないのです。
だから,何とか早く解放されたいと考えてテクニックに走ったりすると,実力が身に付かず,結局,応用情報技術者試験や高度系で足踏みすることに。
そうならないように,基本情報技術者試験の中で覚えていくことは,基礎なので,しっかりとここで土台を作っておかないと,その後に“たくさんの知識”を支えられなくなってしまうのです。
したがって,基本情報技術者試験では,しっかりとした強固で盤石な地盤を作っておかなければなりません。
合格しやすい人は?
このような特徴を持った試験なので,次のような条件に合致する人は合格しやすいと思います。
基本情報技術者試験は,おそらく情報処理技術者試験の最初に受験をする区分だと思いますので,これを避けて応用情報技術者試験や高度系区分を受験される方は少ないでしょう。特に,経験年数の乏しい若い方は。
そのため,該当者は選択の余地は無いと思いますので,ここでは“合格しやすい人”になるために,どういうことを意識すればいいのか?を知っていただければ幸いです。
その1:基本情報技術者試験の勉強が楽しいと思える稀有な人
本来“つまらない”はずの基礎である基本情報技術者試験の学習が,何かしらの理由で“楽しい”,“面白い”,“好きだ”と思える人は,むちゃくちゃチャンスです。その感情を最大限に利用して一気に実力を身に付けてしまいましょう。
理由は何でも構いません。
「テキストがカラフルで綺麗」とか,「学校の先生がイケメンで授業が楽しい」とか,乃木坂46の握手会に行って「頑張って!」と言われたとか,何でも構いません。なんせ,それ相応の“時間”を費やさないといけないわけですから,その“時間”を“苦痛”に感じるか“楽しめる”のかの差は,むちゃくちゃ大きいですからね。
そのあたり,義務教育の授業と同じような感じですね。
その2:暇な人
基本情報技術者試験には興味もなく,何が楽しいのかわからないし好きでもない。
そんな人でも時間があって暇な人はチャンスです。その興味の無さは,単に“無知”から来ている可能性があるからです。
例えば,日本の裏側にあるくらいの国に船で行かないといけないとなった時のことを考えてみてください。
船での旅行のイメージが全くなく,その国に関する知識も皆無で,ただただ3か月くらい船に乗ってその国を往復しなければならないというイメージだけしか持っていなければ,不安で苦痛ばかり想像してしまうので“行きたくない”ってなりますよね。しかも,周囲から「船はしんどいぞ」とか,「行っても意味ないよ」とか,ネガティブな情報ばかり受け取ってしまうと,よけい億劫になります。
しかし,いざ船に乗ってみれば様々な出会いがあったり,想像すらできなかった満点の星空を目の当たりにしたりして,「あー俺,この景色がすごく好きだ!」と,日々新しい自分を発見できる可能性もあるわけです。結果,ハマってしまうことも。
案外食わず嫌いというのが世の中には多く,逆に,一定の知識が付けば,それがこの先どう変化するのか興味が出てきたりするわけで,ある意味,自分の“今”の興味を基準に世の中わかったように振舞うのではなく,まずは何でも「一定の正確な知識を身に着けてみる」という考え方で,自分の“幅”を広げていくことも必要だと思います。
ただ,そのためには“時間”が必要なので,何かもう人生の目標や目的が定まって,猪突猛進それだけを見て,自分の“時間”を全てそれに費やすと覚悟を決めている人以外は,その先にある“楽しさ”に賭けて,時間をそこに使うことも考えていくのもいいのかなと。
試験対策は?
合格しやすい人の条件は以上です。
では,具体的にどんな試験対策が必要なのでしょうか?
それを次回,整理してみたいと思います。試験勉強の計画を立案する際に,参考にしていただければ幸いです。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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