エンベデッドシステムスペシャリスト ココが出る! 午前Ⅱ[午前2](令和2年度 春期向け)


2020-03-19 公開

新型コロナの影響で、まだ開催されるかどうか流動的ですが、そのまま開催されるとしたら残り 1 か月です。試験対策は順調でしょうか?

このあたりで一度、方向性のチェックなどはいかがでしょうか。

自区分の出題比率を確認する!

午前Ⅱの試験対策は、自区分の問題と他区分の問題の比率を確認するところからスタートします。

最近の傾向で分類すると次のようになります。中には複数分野を対象にしたものもあるので、そのあたりは “おおよそ” の比率として考えてください。

分野 問題数
自区分(コンピュータシステム) 15 ~ 17
他区分 8 ~ 10

エンベデッドシステムと関係の深いコンピュータシステム分野の問題はおおよそ毎年 15 ~ 17 問です。約 6 割強ですね。一方で、他の分野の問題(ネットワーク分野、セキュリティ分野、開発技術、法律など)は 8 ~ 10 問なので、この区分も他区分同様、まずは、自区分の問題から仕上げていく必要があります。

過去問題の出題比率を確認する!

続いて、過去問題の出題比率を確認してみましょう。

情報処理技術者試験の午前問題は、全ての区分で過去問題が繰り返し出題されているのですが、このエンベデッドシステムスペシャリスト試験ではどうなのでしょうか。令和元年秋試験で、過去問題の出題比率を計算してみました。

ココが出た!午前Ⅱ

looks_one
過去問題がほぼそのまま出題される( 12 問:自区分 9 問、他区分 3 問)
過去 7 期分以内(平成 24 年春以後) 12 問/ 25 問( 48.0 % )
subdirectory_arrow_right最も出題間隔が空いたのは平成 24 年以来の出題。それより前はゼロ
subdirectory_arrow_right他の区分と違い 2 期前(平成 29 年)の出題もあり( 2 問)
subdirectory_arrow_right3 期前(平成 28 年)が最多の 4 問
looks_two
そのままではないものの類似問題が出題される(7 問:自区分 3 問、他区分 4 問)
subdirectory_arrow_right自区分は、いずれも直近 2 期分以内(平成 30 年、平成 31 年)
looks_3
上記以外の新規の問題(6問:自区分 4 問、他区分 2 問)

約半分が過去問題からの出題になります。これに、(そのままの出題ではないものの過去問題を解いていれば解ける)類似問題を加えると約 4 分の 3 (おおよそ 75 % 前後)になります。

この辺りの傾向も、他の高度系区分とそれほど変わりはありません。

午前Ⅱの対策

これらの比率から、試験対策を考えましょう。

Check-1.最低限の午前Ⅱ対策

時間の無い人や、午後対策に時間を割きたい人は、最低限、次のように対策を取ればいいでしょう。

  1. 直近の過去 3 期分(平成 31 年、平成 30 年、平成 29 年)は、過去問題の解説の付いている参考書等で、個々の問題及び選択肢を含めて、しっかりと意味を理解しながら進めていく
    • 特に、自区分の問題はしっかりと理解する
  2. 過去 4 期前~過去 7 期前までの 4 期分(平成 28 年~平成 25 年)は、過去問題に出題された問題は、正解できるようにしておく。最低でも、しっかりと目を通しておく
    • 前日や当日にも目を通しておく

Check-2.時間的余裕のある人の午前Ⅱ対策

ただ、これは 8 期以前の問題が出題されないというわけではありません。したがって、時間に余裕のある人は、過去 7 期分とは言わず、平成 16 年以後の午前問題にも目を通しておきましょう。

平成 16 年から平成 20 年までの 5 期分は、「午前Ⅱ」ではなく「午前」で、平成 16 年が 50 問、平成 17 年以後が 55 問なので累計で 215 問。これに、平成 21 年~平成 23 年の 3 期分 75 問を加えると 290 問です。重複している問題を除けば、この半分くらいになるのではないでしょうか。

この 290 問に目を通しておいて損は無いと思います。

また、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の「他区分」に該当するネットワークやセキュリティ、開発技術などは、全くの他区分というわけでもなく関連しているので、あえて自区分と他区分を分ける必要はないと思います。

したがって、290 問を自区分と他区分に分けずにチェックが必要です。

Check-3.特許に関する知識

最後に 1 点。

法律では、特許に関する出題が目立ちます。

したがって、特許法に関しては過去問題だけではなく、しっかりとした知識を得ましょう。できれば特許法を含む産業財産権について知識を整理しておくといいでしょう。

参考:特許庁の産業財産権のページ

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