エンベデッドシステムスペシャリスト 学習計画と対策


2021-08-20 公開

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格を目指して、学習計画を立案しましょう。

合格するために必要な要素の確認

まずは、合格するために必要な要素(現状の知識や経験)のチェックです。次の 4 つのポイントはいかがでしょうか?

  1. なぜ、その答えになるのかわからない問題はありませんか?
  2. 使用している参考書で大丈夫ですか?
  3. 30 字から 70 字で解答する設問は大丈夫ですか?
  4. 時間内に解くことができますか?

この試験の最大の特徴は、バラエティに富んでいることです。対象製品はもちろん様々ですが、それだけではありません。ソフトウェア設計の問題はそうでもありませんが、ハードウェアに関する問題では、電気や物理、熱、音、映像などに関する知識が問われることもあります。そのため、仮に “経験者” であっても、専門分野外のことが出題されることもあります。

そのため、学習のスタートは、自分自身の得意分野と苦手分野を明確に切り分けることからがベストだと思います。

そして、同時に「何が問われているのか?」を明確にし、参考書を選びます。

筆者の場合、最も苦労したのが参考書選びです。詳細は後述しますが、結論から言うと、いわゆる “試験対策本” だけでは全く不十分でした。基礎知識が無かったのが原因ですが。

そうして、ある程度、必要最低限の知識を付けられれば(知識があることが確認できたら)、他の試験区分同様、午後Ⅰ・午後Ⅱの記述式対策を進め、記述式解答の精度アップと解答速度の向上の練習をすればいいでしょう。

学習計画立案のための基本的な考え方

こうした特徴を踏まえて考えた学習計画が、下図のようなものです(最大 6 か月間と考えて作成)。

infoスマートフォンでご覧の際は、図は右スクロールできます
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過去問題を
得意 / 苦手で切り分け

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参考書選び

継続

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午後Ⅱ対策

見直し

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午後Ⅰ対策

見直し

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午前Ⅱ対策

この記事を読んだ時点での残りの期間によって、どこまでできるかは “差” がでますが、順番は次のように考えることをお勧めします。

looks_one過去問題のチェック

まずは、過去問題をざっとチェックして得意分野と苦手分野を切り分けましょう。

あくまでもチェックなので、問題を熟読することも、設問を見て解答を考えなくても大丈夫です。細部にこだわらず、 1 問に時間をかけず、たくさんの問題に目を通し、まずは課題を抽出します。

looks_two参考書選び

ある程度、どういう問題が出題されているのかが確認できれば、参考書の内容をチェックします。参考書には大別すると 2 種類あります。

  • 教科書タイプの書籍。必要な知識を体系的に整理して説明しているもの
  • 過去問題の解説書。過去問題の解説に特化しているもの

過去問題の解説書は必須だと思いますが、教科書タイプの書籍は、それだけで十分かどうかを判断しなければなりません。looks_oneを通じて得た “知りたいこと” が書かれているか? 応用が利く情報かどうか?を見極めます。

というのも、電気・物理・熱・音などに関する問題は、どこまでを前提知識として書くのかが難しく、その認識が参考書と受験者の間で合致していないケースがあるからです。

もしも、今使っている教科書や過去問題の解説本で理解できない部分があれば、その都度、他のテキストを探しましょう。そうするで、しっかり基礎を押えられるでしょう。

もちろん、これは独学をベースに考えていることで、何かしらの試験対策講座を受講していれば講師に質問したり、職場に詳しい人がいれば聞いても構いません。迷惑の掛からない範囲であれば。

looks_3午後Ⅱ対策

知識の絶対量が増えてきたら午後の対策に入ります。具体的には、記述式解答の精度アップと解答速度の向上です。詳細は午後対策を参照ください。

エンベデッドシステムスペシャリスト 午後対策 (午後Ⅰ午後Ⅱ) 王道の解き方

looks_4午後Ⅰ対策

午後対策のページにも書きましたが、午後Ⅰ試験の問題は、過去の午後Ⅱ試験の問題をコンパクトにしたものが少なくありません。そのため、午後Ⅱ対策を先に進めておけば、午後Ⅰの問題を見た時に「あ、同じ問題だ!」とわかります。その場合、何か差分があるのかな?という程度のチェックで十分なので、学習効率が高まります。

そして、午後Ⅰでしか出題されていないテーマや設問に特化して、不足する知識を補いましょう。

looks_5午前Ⅱ対策

午前Ⅱ対策は、最後の最後で構いません。早くとも 1 か月前から開始しても十分間に合います。過去問題と同じ問題が出題される割合が高い試験区分なので、午前Ⅱの過去問題をチェックして、過去問題で正解できるように持って行きます。詳細は、午前Ⅱ対策を参照ください。

エンベデッドシステムスペシャリスト 午前Ⅱ(午前2) 王道の対策

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