エンベデッドシステムスペシャリスト 試験ガイド 難易度や合格のしやすさ|令和2年 春期試験にむけて


2019-12-26 公開
資格紹介

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、組込み系システムの開発をしている人向けの資格です。対象システムがバラエティに富んでいるところがポイントで、昨今の IoT の進展に合わせて注目度が高まることが期待されています。

産業構造・市場取引の可視化(METI/経済産業省) より一部加工)

受験者層から見た試験の特徴

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の受験者は、過去の統計情報によると、エンベデッドシステムの開発に携わっている “経験者” は約 3 割です。実際には、その統計情報には “無記入” もあるので、もう少し高くなるとは思いますが、普通に一定量の “経験者” が受験します。

未経験者の場合は、筆者もそうなのですが、この試験を最後の最後に回す人が多いのではないでしょうか。未経験者は、いわゆる “エンタープライズ系” のシステム(企業で使う業務システム)を担当している人が多く、その場合、普通は他の受験区分を優先します。

したがって、他の高度区分の保有者(しかも複数区分)が多いと思います。

難易度や合格率

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、結構、特殊な試験区分になります。

難易度が高いわけではないのですが、開発対象システムがバラエティに富んでいるため、例え、経験者であったとしても、自分の経験したものから大きくかい離した問題が出題されたときなどは経験が活かせないケースもあるそうです。経験で培った知識がそのまま活用できるかどうかは問題次第のようです。

一方、未経験者にとっても難易度が高いわけでは無いのですが、こちらも、開発対象システムがバラエティに富んでいるため、市販されている参考書があまり当てにならないという課題があります。

筆者も、この試験区分だけは未経験分野になるのでしっかりと勉強しようと思ったのですが、参考書選びにかなり苦労しました。

最終的には、試験対策本ではなく、高校の物理の教科書や電気・電子関係の本、過去問題で学習した記憶があります。

2019 年度 秋期試験からみて

2019 年 10 月 20 日に秋試験を受験された方は、その試験区分でしっかりと勉強したのなら、その資産によって . . . もう既に合格に近くなっているかもしれません。そのあたりの関係性も、この時期知っておいた方がいいでしょう。

2019 年度 秋期の受験区分 春に ES を受験する?
(1)ST: ITストラテジスト
(2)SA: システムアーキテクト
(合格しやすさ:★★★ おススメ度:★★★

ITストラテジストとシステムアーキテクト試験の受験者は、その後、組込み系を受験するのが王道です。

と言っても両試験を「組込み系」で受験した人限定です。「エンタープライズ系」で受験した人は、全く両試験で培ったノウハウは役に立ちませんので注意しましょう(その場合は、合格しやすさもおススメ度も星一つになります)。

(3)AP: 応用情報技術者 (合格しやすさ:★★ おススメ度:★★★

組込み系の経験者の場合限定ですが、おススメ度は星三つになります。というか、その場合は一択だと思います。ただ、応用情報技術者試験で培ったノウハウが、どこまで役に立つかと言うのは疑問です。あくまでも個人の経験で培った知識が活用できるというレベルです。

(4)FE: 基本情報技術者 (合格しやすさ: おススメ度:★★★

レベル 2 の基本情報技術者から、応用情報技術者試験を飛ばしてエンベデッドシステムスペシャリスト試験を受験するのも、プログラミングやアルゴリズムが得意な人は、アリだと思います。

午前Ⅰ試験対策が必要な点、午後Ⅱの超長文を時間内で処理する対策が必要な点、記述式へ対応しないといけない点など険しい道ではありますが、プログラミングやアルゴリズムを得意としている人が、ロジカルな思考が得意な間に取得しておくというのもいい戦略だと思います。

(5)NW: ネットワークスペシャリスト (合格しやすさ:★★ おススメ度:★★★

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の場合、他の試験区分で得た知識が活用できるのは、原則、少ないのですが、強いてあげるとすれば、このネットワークスペシャリスト試験で得た “ネットワーク” の知識だと思います。IoT 関連では低消費電力の通信、無線通信、近距離通信技術などが絡んできます。

もちろん、情報処理安全確保支援士の方が関連度は高いのですが、もう取得済みの人はこの試験区分も十分選択肢の一つにはなるでしょう。

(6)SM: ITサービスマネージャ
(7)SC: 情報処理安全確保支援士
(合格しやすさ:★★ おススメ度:★★

これらの試験区分で培ったノウハウや知識は、残念ながらエンベデッドシステムスペシャリスト試験では、あまり役に立ちません。

一から、別の試験を準備すると考えておいた方がいい順番になります。フルスタックを目指して、全然別の知識を身に着ける目的がある人にはおススメです。

(8)SG: 情報セキュリティマネジメント (合格しやすさ: おススメ度:

難易度のレベルも上がりますし、何から何まで違うので厳しいでしょう。

勉強方法や勉強時間

このあたりは、今後の記事に期待していてください。

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