情報処理技術者試験の中止発表について

本日（ 3 月 24 日）、 IPA より、 4 月 19 日の情報処理技術者試験等の中止が発表されました。

僕は、素人なりにずっとコロナ関連情報を追いかけているのですが（公開情報のみではありますが）、海外の情勢等から政府が「ここ 2 ～ 3 週間」が第二波を抑え込む重要な時期だと公表している以上、その期間内にあるこの試験の開催は不可能だろうと考えていました。

民間に大規模イベントの自粛を要請している以上、国が開催する国家試験をやるはずはありませんからね。オリンピック以上に重要な活動だと国が判断するわけありませんし。

それに、せっかくリモートワークをしているのに、本業ではなく「本業に役立たせるための資格」で本業や私生活を圧迫するのは本末転倒です。

受講生の皆さんの顔が…

ただ、そうは言っても…

しっかりと仕上げてきて、受験すれば合格が間違いない受験生にとっては、本当に残念な決定です。

目に浮かびます。

• 休みの日に足を運んでくれた試験対策講座の受講生の顔
• 月に 2 本論文を送ってきて添削を受けている受講生の顔（会ったことのある人だけ。お会いしていない人は SNS の写真や名前からの想像…）
• 僕の著書を信じてくれた読者の皆さんの顔（完全に想像）
• 「YouTube見てますよ！ありがとうございます！」とメールを送ってくれる人の顔（同じく完全に想像）
• このサイトを信じて頼りにしてくれている人（同上）
• 今回も頑張っているだろう過去の受講生の顔（当時の姿）

僕の周囲には、本気で向き合っている人ばかり集まってくるので…皆、さぞ無念だろうと。これまで費やした時間で “手応え” を感じている人も多かったはずなのに。

一縷の望み

ただ、表題は「取りやめ（中止）」とはなっているものの、 IPA の発表には少しだけ未来への希望も…。

このサイトの真ん中から少し下のところに、次のような記述が。

なお、代替試験の実施につきましては、その可否も含め、現在検討中です。
受験手数料の返還等の詳細につきましては、決まり次第、このページで公表する予定です。

2011 年の東日本大震災の年、IPA は 3 月 17 日に “延期” を発表し、その 1 週間後の 3 月 25 日には「 6 月 26 日（ IT パスポート、基本情報技術者試験以外の区分）と 7 月 10 日（ IT パスポート、基本情報技術者試験）に延期する」旨が公表されています。

その時のタイミングやニュアンスから考えると “中止” という表現の意味は大きいのですが、それは今回の問題が、まだまだ先行きがまったく不透明だからでしょう。終息が見えていない、ましてや、オリンピックやその他様々な大規模イベントとの兼ね合いもあると考えれば、これも納得できる決定かと思います。

そう考えれば、あくまでも楽観的なシナリオが実現された場合ですが…

• COVID-19 の特徴や性質が正確に把握できて、感染回避のための正確な情報が把握できる
• 医療崩壊を招かない体制を構築した上での、正確な検査体制が確立される
• 治療薬もしくはワクチンが普通に使用できる
• ウイルスの自然な弱体化

などの何かしらの対応策が確立できたタイミングで、開催できるかもしれません。

一縷の望みですね。

今、自分にできること

このような環境下で、このような状況ですが…

今、自分にできることを考えて、
今、自分にできることをしっかりと実施していきたいと…僕は思っています。

少なくとも（これは楽観論ではないのですが…）

我々の職業である “IT” の進歩によって（利用分野は違うと思いますが）、治療薬やワクチン開発が世界中で進められています。

早急に終息するのは難しいだろうけど、 1 年後、 2 年後にはワクチンが開発されているだろうというのは、世界中の専門家の方々が疑ってはいません。

そう考えれば、僕は…この 1 年間、 2 年間でできることとして…

• 慎重に行動する
• 経済的に耐えて生活を守る
• 今の間に徹底的にスキルアップしておく

幸い僕は、元々リモートワークが中心の仕事をしています。 IT エンジニアの方々も、リモートワークが可能な方が少なくありません。

“現在” は “悲観的シナリオ” で “慎重に” 、
“未来” は “楽観的シナリオ” で “希望をもって”

今を乗り越えていきたいと思います。

まとめ

ということで…

お互い、この苦難を、知恵を出し合って乗り越えていきましょう！！