2週間でゼロから仕上げる ITサービスマネージャ 試験
もくじ
ITサービスマネージャ試験の受験生の特徴
ITサービスマネージャ試験の受験者は、(筆者の知る限り)次のように大別されます。
- 日常、運用業務を担当している人(以下、経験者という)で、高度系試験には初挑戦の受験生
- 日常、開発業務やコンサルテーションをしている人(以下、未経験者という)のうち、自区分(システムアーキテクトやプロジェクトマネージャなど)の高度系試験に合格している受験生。自区分から次のステップとして受験する
受験者2つのタイプ
資格試験マニアだけではなく、DevOps への備えや運用サービスへの理解を目的に、上記の 2. のような受験生が多いのが特徴です。
経験者と未経験者で異なる戦略
したがって、経験者と未経験者で戦略が変わってきます。それぞれの特徴を下記の表にまとめました。
(1) 経験者の優位な点 | (2) 未経験者の優位な点 | |
---|---|---|
午前Ⅰ | 勉強が必要 | 得意 |
午前Ⅱ | 勉強が必要 | 得意 |
午後Ⅰ | 知識は十分 | 得意。コツを知っている。 |
午後Ⅱ | “ネタ” が豊富 | 国語力は問題なし |
経験者が未経験者に対して優位になる点は、午後 Ⅱ 論文試験の “ネタ” が豊富な点になります。
それ以外は、知識面でも経験だけではクリアできない場合がある(日常使わない知識が問われる場合がある)ので、そこを事前準備しておく必要があります。
その事前準備をして午後Ⅰまでクリアし、論文勝負に持ち込むという戦略です。
一方、未経験者は午前の学習方法や午後Ⅰ、午後Ⅱの対応方法は十分理解できているはずなので、そこを効率よく合格レベルにもっていっておいて、残りの時間、自分の弱点である論文のネタの収集に時間を割くという戦略です。
いずれも詳しい対策は各時間区分個別対策のところをご覧ください。
まだ間に合うか?
それでは “まだ何の対策もしていない人” . . .
受験申し込みはしたものの、いろんな理由で対策が進んでない人 . . .
そんな境遇の人でも受験する価値があるのかどうか? そこから考えていきましょう。
システム運用管理の経験者
この試験は、システムの運用管理経験者のための試験です。したがって、十分合格の可能性はあります。
特に、時間がかかる “午後Ⅱの論文対策” の “ネタ集め” が、それほど必要ない可能性があるので、そういう人には大きなチャンスです。今からでも十分間に合います。
応用情報技術者試験で、サービスマネジメント分野の対策をした人
応用情報技術者試験のサービスマネジメント対策はこちらです。
サービスマネジメント編 「 ITIL ® を攻略する 」
問題そのもののレベルは “3” ですが、ITIL ® がベースになっている点は変わりありません。
上記のページで再度チェックして、過去問題に目を通して、しっかりと準備をしていたのなら十分チャンスはあるでしょう。
ITIL ® に関する知識がある人
この試験は ITIL ® ベースの知識が問われます。
したがって、いくら普段システム管理の仕事に従事していても、それが俗人的であったり、所属企業の独自文化であったりすると、いくら経験年数が長くても、高得点が期待できない可能性があります。
したがって、経験者は、自分の役割や仕事、会社標準に、どれくらい ITIL ® の概念が取り込まれているのかを確認しなければなりません。
逆に、経験は無くても(普段はシステム開発を行っている)、ITIL ® の知識がある人は十分チャンスです。経験の有無よりも、どれだけ ITIL ® ベースの知識が体系化された形で頭に入っているかで決まるからです。
その他、未経験者で ITIL ® の知識も無い人
そもそも、そういう人がこの試験に申し込むのか疑問なのですが、何か理由があって申し込まざるを得なかった人もいるかもしれません。 あるいは受験区分を間違えて、仕方がないから受験する人。
そういう人でも、国語力次第では今からでもなんとか仕上がるかもしれません。他の論文系試験の合格者の場合は、ひとまず問題ありません。
そうでない場合でも、状況把握のスピードが速く、初対面への第三者への説明機会も多くて的確で、日ごろから会話の相手に「この人は、どういうことを知っていて、どういうことを知らないのか?」を常に意識しながら会話を組み立てている人は、問題ないでしょう。
今から少し、情報処理技術者試験の論文問題用のポイントを押さえて行けば十分間に合います。
表現力や論文ネタ作りなど (ITストラテジスト/システムアーキテクト/ITサービスマネージャ 午後Ⅱ論文 [午後2] )
準備をしっかりしている人
一方、これまで準備を進めてきた人は、上記の部分( ITIL ® 、国語力)がどうなのかをしっかりとチェックしましょう。
あとは個別の対策で、それぞれの仕上がり具合を確認してみてください。
それでは午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの個別チェックに!
さぁ、それでは以上の内容を踏まえて、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの個別時間区分のチェックにいきましょう。
label ITサービスマネージャ 対策記事一覧 [令和元年]
『定額制』
高度試験対策研修 KOUDO 初公開!
定額制だから、どの区分でも何名でも 受け放題!!
- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
-
- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
オフィシャルブログ 「自分らしい働き方」Powered by Ameba