3週間で仕上げる ITサービスマネージャ 試験 午前Ⅱ[午前2] ~どの過去問を解くか?【令和元年更新】
午前Ⅱ試験も過去問題を使って仕上げていきます。
というよりも、午前Ⅱ試験こそ過去問題だけを使って仕上げていくといっても過言ではないでしょう。
ITサービスマネージャ試験の場合、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも、それほど出題数が無いため、ITサービスマネージャ試験の過去問題でしっかりと仕上げておく必要があります。
もくじ
Check-1.自区分と他区分の比率を把握して戦略を練る
午前Ⅱの試験対策は、自区分の問題と他区分の問題の比率を把握するところからスタートします。
最近の傾向で分類すると次のようになります。中には複数分野を対象にしたものもあるので、そのあたりは “おおよそ” の比率として考えてください。
分野 | 問題数 | |
---|---|---|
ITサービスマネージャ | 13 | |
他区分 | 12 | |
システム監査(レベル 3) | 1 | |
プロジェクトマネジメント(レベル 4) | 3 | |
コンピュータシステム(レベル 3) | 1 | |
データベース(レベル 3) | 2 | |
ネットワーク(レベル 3) | 2 | |
セキュリティ(レベル 3) | 2 | |
法務(レベル3) | 1 |
これは平成 30 年度の比率ですが、例年大きな変動はありません。
ITサービスマネジメント分野の問題は 13 問~ 15 問です。問 1 から始まり、システム監査の問題までが運用系の問題が出題されています。
この比率から、自区分の問題(ITサービスマネージャの問題)が 6 割に満たない ことがわかるでしょう。
つまり、全問正解しても、他区分の問題で正解を得ないと合格はできないということです。
しかも、他区分の範囲も広いためどこに時間をかけるかが難しい判断になると思います。データベースやネットワークなど 2 問ずつしか出ていません。
Check-2.自区分の問題
他区分の問題の比率が高い区分ではありますが、まずは自区分の問題で点数が取れるように過去問題を使って仕上げていくことが基本戦略になります。
ただ、 救いとなるのは、自区分の問題は過去問題からの出題が多いこと です。したがって、過去問題にしっかりと目を通しておけば高得点が期待できます。
特に今年はまだ、ITIL ® 2011 edition のままの出題だと思われるので、例年通り、過去問題がそのまま使われる可能性が高いと思われます。
したがって、平成 16 年から平成 30 年までの午前問題、午前Ⅱ問題の中から “運用” に関する問題だけを取り出して、眼を通しておいた方がいいでしょう。
ちなみに、最も出題が多いのが 4 期前の問題から です。
平成 30 年度の試験では平成 26 年度の問題から 5 問出題されています。この傾向が続くのなら令和元年の問題は、平成 27 年の問題からたくさん出題されるかもしれません。
このように、”今のところ” ITサービスマネージャ試験の午前Ⅱ対策は、とにもかくにも過去問題から流用されています。したがって、まずは過去に出題された問題を解けるようにしておくところから始めるのが王道です。
ただし、こういう傾向は、あくまでも過去のもの。
別に IPA がそう公表しているわけではありません。いつ何時変わるかわかりません。そのことを十分念頭に置きながら、時間と相談して対策の手を広げましょう。
Check-3.他区分の問題(プロジェクトマネジメント)
ITサービスマネージャの午前Ⅱ試験で、他区分の問題をどうするのか?それが非常に難しいですね。先に述べた通り範囲が広いからです。
“運用” をメインテーマにする試験区分なので、考えてみれば、その通りなのですが、今から仕上げるのは結構至難の業かもしれません。
対策としては、まずは プロジェクトマネジメント分野 の問題に目を通しておき、 この 3 問を確実に正解にもっていく戦略が無難 でしょう。
ITサービスマネジメント分野の 13 問と合わせると 16 問になり、これでひとまず 7 割弱になりますからね。
しかも、プロジェクトマネージャ試験の問題は、他の試験区分に比べて問題数が少ないので(約 150 問)、十分、目を通しておくことは可能です。
Check-4.他区分の問題(プロジェクトマネジメント以外)
プロジェクトマネジメント分野の問題を除くと、他はもう 1 問か 2 問になります。
したがって、なかなか対象範囲を絞り込むのも、その効果を考えると難しいですよね。午後Ⅰ 、午後Ⅱ との兼ね合いもありますし。
ただ、考え方としては、いずれもレベル 3 の問題なので、かつ過去問題が出題される可能性が高いことを考慮すると、応用情報技術者試験(レベル 3 )の午前問題を平成30年度(春)から遡りながら、順番に目を通していくという戦略になると思います。
その中で、ITサービスマネージャ試験の午前Ⅱ問題になりやすい問題があるので、そこに集中しても構わないと思います。あるいは、”苦手な分野” に絞り込んで、苦手分野から優先的に目を通しておくのもいいでしょう。
いずれにせよ、一度見ているかどうかで “正解” になる可能性が大きく変わります から、その点を十分意識して仕上げていきましょう。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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