残り3週間で仕上げる 基本情報技術者試験 午後 ~問題タイプ別の対策~
もくじ
Check-1.戦略は立てていますか?
そろそろ試験本番時に選択する問題を絞り込む時期になります。本番当日に個々の出題分野の問題の難易度によって変更することは全然可能ですが,それでも残りの対策に使える時間を考えれば,捨てる出題分野を決め,出題分野に優先順位を付けておいて,その優先順位に基づいて仕上げていきます。
基本情報技術者試験の場合,下表のように全部で13問出題されます。このうち,必須問題が問1の情報セキュリティ,問8のアルゴリズム,(問9~問13の5問から1問選択ではあるものの)プログラム言語の1問の合計3問です。配点は合計52点です。
問題番号 | 出題分野 | 配点 | 時間配分 | |
---|---|---|---|---|
問1 | 必須 | 情報セキュリティ | 12点 | 18分 |
問2 | 選択 6問中4問 |
ソフトウェア | 12点 ×4問 |
18分 ×4問 |
問3 | データベース | |||
問4 | ネットワーク | |||
問5 | ソフトウェア設計 | |||
問6 | サービスマネジメント | |||
問7 | システム戦略 | |||
問8 | 必須 | アルゴリズム | 20点 | 30分 |
問9 | 選択 5問中1問 |
C | 20点 | 30分 |
問10 | COBOL | |||
問11 | Java | |||
問12 | アセンブラ | |||
問13 | 表計算 |
Check-2.プログラム言語(問9~問13から1問)は30分で解けるかどうかの確認?
経験者と未経験者で差が出るところがここです。
経験者の場合,これまでの経験で培った知識と試験で問われることに差が無いかどうか,しっかりと点数が取れるかどうか,それをIPAが公開している過去問題を4~5期分チェックしてみて確認し,差があれば差分を押さえておき,差が無く確実に点数が取れると判断したら,ここは終了で大丈夫でしょう。
未経験者の場合,一つ言語を選択したら,その言語の解説本を購入することをお勧めします。ネット上にある情報でも構わないのですが,短期間で効率よく点数を取るには,基本情報技術者試験対策用で,かつきちんと体系化してくれているものがベストです。特に,試験対策のものだと,通常は点数を取るための着眼点やテクニックについて言及しているはずですから,満点とは言わなくても半分の10点ぐらいは今からでも取れるようになるかもしれません。
但し,いずれもプログラム言語の問題は30分ぐらいで解けるように仕上げていかないといけません。他の出題分野を短時間で解答して,ここに30分以上使うという戦略でも構わないのですが,それは最終的に試験当日の朝近辺に全体のバランスを考えて決定することで,それまでは30分で解くためにどうしたらいいのかを考えて,速く解く方法をいろいろ試してみましょう。
Check-3.アルゴリズム(問8)は30分で解けるかどうかの確認?
アルゴリズムの問題も20点なので,プログラム言語の問題同様30分で解答できるような解答手順を探りましょう。
例えば,問題文には必ず“例”を使って説明しているところがあるので,その例でどういう処理(どのデータを入力値とすると,どういう出力値になるのか)をするアルゴリズムなのかを「短時間で把握する読み方」や,変数や配列に実数を代入してわかりやすくするなどして,短時間で解答するための方法を探りましょう。
Check-4.午前問題を徹底的に解くことで午後問題にも有益な出題分野
問1~問7は配点12点の問題です。このうち問1の情報セキュリティは必須ですが,それ以外の問題は4問を選択することができます。まずは問2~問7の6問に優先順位を付けましょう。
試験までの残りの時間を考えて,どの出題分野が一番早く仕上がるのかを考えて選択します。今の仕上がり具合によっても異なりますが,ひとつの考え方として午前問題と午後問題で同じようなことが問われる出題分野を選択し,午前問題を徹底して仕上げていくとともに,午後問題は“読み物”として目を通しておくという戦略が効果的です。
- 問1 情報セキュリティ
- 問2 ソフトウェア
- 問3 データベース(特にSQL)
- 問4 ネットワーク
これらは“知識の量”次第の問題であるともいえるので,可能であれば,直近3回前の試験(平成29年春)から遡って,10年分20期分ぐらいは目を通しておくことをお勧めします。それと午前問題は午前問題のところを参照ください。
Check-5.状況把握が必要な問題
一方,問5のソフトウェア設計,問6のサービスマネジメント,もしくはプロジェクトマネジメント,問7のシステム戦略の問題は,ある程度大きな流れを把握したら,後は問題文中に書かれている状況を把握して,問題文中の言葉を使って解答する(特に記述式の解答部分)ことが多い問題を優先的に仕上げておこうとおいう戦略では,覚えないといけないことは少ないものの,問題文の状況を短時間で正確に把握する練習を進めていきましょう。
これから開始する人,これまでに準備ができている人
これから試験対策を開始する人は,上記のCheck-1~5を進めていきましょう。得意分野で点数アップ!それを狙っていきましょう。
他方,これまでにCheck-1~5の準備が出来ている人は,過去問題にどれぐらい目を通しているのか?そこをチェックしましょう。残り3週間あれば,まだまだいろいろできますから,ひとつでも数多くの問題に触れておきましょう。できれば20期分ぐらいは,最低でも目を通しておいた方が良いと思います。
解答速度を高めるための練習なら,3年6期分ぐらいでも構いません。数多くの問題を目に触れさすという戦略ではなく,じっくり考える時間が必要なので,自ずと問題の数は少なくなります。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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