試験3週間前の 総点検! 応用情報技術者試験〔午後〕平成30年度 秋期


2018-10-03 公開

Check-1.戦略は立てていますか?

そろそろ試験本番時に選択する問題を絞り込む時期になります。本番当日に個々の出題分野の問題の難易度によって変更することは全然可能ですが,それでも残りの対策に使える時間を考えれば,捨てる出題分野を決め,出題分野に優先順位を付けておいて,その優先順位に基づいて仕上げていきます。

 

情報セキュリティ以外は選択問題なので,10の出題分野から6つの出題分野は“選択しなくていい”分野なんですね。したがって,情報セキュリティに関する学習を進めるとともに,最低でも,優先順位の上位2つは得意分野を作っておきたいところです。できればさらに得意分野を増やして5分野まで持っていければ,多少外されても合格できるでしょう。欲深いかもしれませんが,得意分野を7分野に高めておくことができれば万全ですね。

Check-2.課題の認識はお済みですか?

まずは課題に対する認識誤りがないかどうかのチェックを行うことをお勧めします。課題を見誤ると,努力の方向性も間違ってしまうため,必要以上に時間や労力がかかったり,最悪効果が得られなかったりという結果になることも。そうならないように,まずは課題をはっきりさせましょう。

 

応用情報技術者試験の午後問題をはじめ,高度系試験の午後Ⅰ・午後Ⅱの記述式問題は,与えられた時間内で解くには厳しくなるように“ページ数”や“設問数”などを設定しています。つまり時間が足りなくなるような“量”で作られているわけです。したがって,合格点に達しない課題は,次のように二つに分けて考えていかなければなりません。

  1. 知識が足りないから答えられない(合格点に達しない)
    • ※いくら時間をかけても解けないものは解けない
  2. 時間が足りなくなるから答えられない(合格点に達しない)
    • ※時間をかければ正解を得られる

上記の課題によって,残りの約3週間,やることが変わってきます。

Check-3.知識が足りないことが課題の場合

知識が不足していると感じている時の対策は,使っている学習ツールによって異なります。使用している学習ツールの網羅性が高く,そこから午後の問題の解答に必要な知識を得られると判断している場合,それを信じてノートに書きだしたり,単語カードを使ったりして“暗記”していきます。考え方としては,そのノーとなり単語カードを試験前日や,試験当日に再度見直せるように作っておくことです。

 

また,学習ツールのカバー率が低い場合には,過去問題をテキストとして使用することをお勧めします。応用情報技術者試験の午後の問題は,筆者の書籍でもよく引用させてもらっているぐらい,すごくわかりやすいいい教科書なのです。時間を計って解く必要はないので,解答例を最初から問題文に書き込んで,それを読み進めていきましょう。数多くの問題(ターゲットにしている出題分野の問題を中心に)に触れることが重要です。また,午後の問題も午前同様,直近2期分と同じようなテーマが出題される確率はとても低いので,平成29年春の問題から遡っていけばいいでしょう。出題分野にもよりますが,平成21年よりも前の問題も出やすかったりしますからね。そのまま出題されることはほぼありませんが,部分的であったり,同じテーマであったりする可能性は十分ありますし,午前問題のことを考えれば,かなり有効な対策だと思います。特に“直前対策”としての効果は大きいと考えています。

Check-4.解答速度が課題の場合

一方,知識ではなく「時間が足りなくなる」ことが多いので,どうやって解答速度を高めていこうかと考えている人は,1問=30分で解くときの“解答手順”を変えてみて,それを練習しながら身に付けていくという対策が基本です。

 

詰められるのは“状況把握の速度”。どこから読めばいいのか?どこにマークしておけばいいのか?問題文中から問題点を抽出する読み方か?それとも設問にまず目を通した方が良いのか?いろいろ試行錯誤しながら,時間を計測して解答した後に時間をかけてじっくりと考えましょう。

 

なお,高度系試験の午後Ⅰ対策の解答手順(解き方)が試験区分によって異なるのと同じく,応用情報技術者試験の午後問題も出題分野によって“速く正確に解く手順”は異なります。問題文の構成が違うので,(すべて同じ解き方をするのではなく)その構成に応じて最適な解き方を探りましょう。

Check-5.ほぼ十分仕上がっていて,まだ時間がある場合

十分仕上がって,さらにまだ時間に余裕があれば,優先順位の高い出題分野の高度系のテキストを使って,さらなる知識の補充をしておくのも有益です。合格を見据えて,平成31年春に受験する高度系の試験区分(それはきっと優先順位の高い出題分野でしょうから)のテキストを購入し,その中に,覚えておくべき知識や押さえておくべきポイントが無いかを確認し,あれば覚えていきましょう。そうすると,次の試験対策の先取りにもなりますからね。

これから開始する人,これまでに準備ができている人

これから試験対策を開始する人は,上記のCheck-1~5を進めていきましょう。時間が無ければ,出題範囲を絞り込むという判断も必要でしょう。得意分野で点数アップ!それを狙っていきましょう。

 

他方,これまでにCheck-1~5の準備が出来ている人は,もう午後はOKかもしれません。過去問題を“時間を計測して解いた数”にもよりますが,平成21~30年までの10年19期分ぐらい解答していればそれを再度解く必要はありませんが,解答した時,解答を確認した時,どうすれば速く解けるかを考えた時のことを,どれだけ覚えているのかを確認しましょう。そして,問題文中に有る解答の比率,表現のまとめ方なども再チェックしておくと万全だと思います。その上で,本番に向けた戦略を立てましょう。

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