プロジェクトマネージャ試験 対策 1 まずはPMBOK(R) と過去問を読むことから
1月中旬からの本格的な学習開始の前に,下記のことをやっておくことを提案します。
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年末年始で負担なくできる2つの対策学習
- PMBOK ®(第6版)の全体像の暗記準備
- 過去の午後Ⅱ問題を読み込む
PMBOK ®(第6版)の全体像の暗記準備
まずは,全体像の把握として,PMBOK ®(第6版)の全体像を暗記するための準備をすることをお勧めします。
具体的には,10の知識エリアと5つのプロセスグループの表の中に49のプロセスを書いたものを用意します。書き込みをする場合は,A3以上の大きさの用紙がいいかもしれません。また,常に目のつくところに掲示しておくのも有効でしょう。
ちょうど,地理の勉強をするときの白地図のようなものです。
脳内に全体像(49のプロセス)がいつでも再生できるようにしておけば,知識が記憶に定着しやすくもなるし,これから得る知識の位置付けを明確にできるので取り出しやすくもなります。
学習のスタートには最適です。何か,高校受験や大学受験時の勉強方法のように思われますが,社会人になった人があまりやらないことをするから“差”がつくというものです。
また,平成30年11月19日に,出題範囲やシラバスの改訂が行われています。
プロジェクトマネージャ試験は,JIS Q 21500:2018を踏まえた表記の見直しが行われています。したがってJIS Q 21500:2018の方を覚えても大丈夫です。PMBOK ®(第6版)のプロセス数が49あるのに対し,JIS Q 21500:2018のプロセス数は39です。シンプルではあるのですが,どうせ覚えるのなら細分化されている(数が多い)方がいいかなと思うので,筆者はPMBOK ®(第6版)を覚えるように推奨しています。
過去の午後Ⅱ問題を読み込む
続いて,早い段階でやっておきたいことは,午後Ⅱ論述式問題にどのようなものがあるのかを,カテゴリ(10の知識体系)ごとに整理して目を通していくことをお勧めします。
というのも,午後Ⅱ論述式試験では,“自分の経験で書ける問題があるのかどうか?”,“無ければ,どうやってネタを集めようか?”を考えて,経験の棚卸しやネタの収集にかなり時間がかかるため,「何が問われているのか?」を把握して「書ける」,「書けない」を,できる限り早く判断する必要があるからです。
筆者は,どんな問題が出ているのかを知るという“始動”は早ければ早い方がいいと考えています。その後の作業にたっぷりと時間がかかられるいうことは,かなり有利なんですね。
これを年末年始にやっておけば,かなりリードできるのは間違いありません。
過去問題は,平成7年~平成30年までの過去問題は,筆者が翔泳社から出している 「午後 Ⅰ 論述式」 及び 「情報処理教科書プロジェクトマネージャ2019」 という書籍の読者向けのWebサイトからダウンロードできるようにしています。
実は読者以外でもダウンロードできるので,必要であればご利用ください。筆者も,毎年自分のプロジェクトマネージャ試験対策講座で使用しているのですが,これもダウンロードしてプリントアウトして利用することをお勧めします。気付いたことをそこに書き込んで充実させ,それを試験前日に確認したり,当日会場に持って行って最後の見直しをしたりすると効果的です。
また,上記のリンク先でもリンクをしていますが,Youtubeのサイトで読者向けに情報提供のコンテンツを公開しています。
2019年版は途中ですがこんな感じで。
2018年版はこちらです。
ひとまず,年末年始はこんな感じでリードしていただき,年始に本格的な計画が立てられるように助走しておきましょう。次回は,学習計画立案に関する留意点をまとめたいと思います。
labelプロジェクトマネージャ 試験対策記事一覧
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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