プロジェクトマネージャ試験 6月は対策方針を決めよう|2023 年度


2023-06-20 公開

さぁ 6 月も後半になりました。 今年 2023 年(令和 5 年)の試験日は 10 月 8 日。 試験まで、あと 3 か月半です。 そろそろ試験対策に着手しようと考えているのではないでしょうか。

以下の記事にも書いている通り、情報処理技術者試験は、令和に入ってから DX 重視になっています。 それから 4 年、もう過渡期とは言えないかもしれませんが、(年 1 回の試験につき 4 回の試験が開催されているものの)はっきりと方向性が定まったとも思えません。 しかも、その(変更の) “程度” は … 試験区分や時間区分によって異なっているのが現状です。

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そこで、令和 5 年の試験対策では、次のように考えて対策をしなければなりません。

  • 令和に入ってからの過去 4 回の出題から “傾向” を把握する
  • その傾向を踏まえて、取り組み方法の優先順位を考える

時間が無尽蔵にあれば、平成 30 年までの過去問題の傾向と令和に入ってからの新傾向の過去問題の両方を押さえればよいと思います。 しかし、ほとんどの人が限られた時間の中で試験対策をおこなっているはずなので、それも難しいでしょう。

そこで、合格確率を上げる … つまり、より効果的な対策になるように、これまでの傾向を加味した対策の優先順位を考えました。 午後Ⅱ、午後Ⅰ、午前Ⅱとそれぞれの時間区分ごとに見ていきましょう。

午後Ⅱ -どちらでも書ける論文問題

令和 4 年の午後Ⅱ試験では、問 1 が「プロジェクト計画の変更」を、問 2 が「主要ステークホルダとのコミュニケーション」をテーマにした問題でした。 いずれも、予測型(従来型)のプロジェクトでも適応型(アジャイル型)プロジェクトでも、どちらのプロジェクトでも題材にできました。

これは今年だけの話ではなく、ここ数年の傾向です。

後述する午後Ⅰの傾向から考えると、論述式試験では「過去の実際の経験を書かないといけない」ことが前提だからなのかもしれません。 あくまでも想像ですが。 仮にそうなら、そろそろ適応型プロジェクトに特化した問題が出題されるかもしれません。

だからと言って、いきなり新傾向の DX 関連のプロジェクト(適応型プロジェクト)での経験しか書けない問題が 2 問出題されるとは思えません。 出題されたとしても 1 問でしょう。 その場合、もう 1 問は予測型(従来型)プロジェクトでしか書けない問題になるかもしれません。

もちろん、これまでのように「どちらでも書ける」問題が出題される可能性もあるでしょう。

そう考えれば、午後Ⅱ対策は次のような優先順位で進めるのがいいと思います。

優先順位 looks_one
過去問題を活用した基本的な論文対策
優先順位 looks_two
適応型プロジェクトを対象にした新規の問題にも対応できるように、自分の経験や午後Ⅰの問題を参考にシミュレーション

考え方としては、従来の午後Ⅱ対策と何ら変わりません。 過去問題を利用して、問題文の正確な読み方、具体化のレベル、わかりやすく伝えるということ、一貫性のある内容に仕上げる方法など、午後Ⅱ論述式の共通部分や、プロジェクトマネージャの論文の共通部分を仕上げます。 これで、基本的には予測型(従来型)プロジェクトの新規問題には対応できます。

後は、適応型プロジェクトの問題に対応できるように、未経験者はプロジェクトの目的やプロジェクトの目標、プロジェクト体制、イテレーションのサイクル、 PM の役割などの細部を決めておけば、適応型プロジェクトの問題にも対応できるでしょう。

午後Ⅰ-いよいよ 3 問とも新傾向に

情報処理技術者試験が DX 重視になったのは令和に入ってからですが、プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅰ試験では、平成 31 年から DX 関連を意識した適応型プロジェクトの問題が出題されています。

その新傾向と言える適応型プロジェクトの問題は、翌令和 2 年には全 3 問中 2 問になり、前回の令和 4 年には、いよいよ 3 問すべてが新傾向の問題になりました。 ひょっとすると、(経験が問われる)午後Ⅱ試験が従来型の出題なので、知識だけで解答できる午後Ⅰ試験を先に新傾向にしようという考えかもしれません。

これが、令和 5 年も継続されるかどうかはわかりません。 他の試験区分でも「忘れた頃に昔のパターンで出題する」というのは情報処理技術者試験の常套手段ですからね。

それに、平成 30 年以前の予測型(従来型)プロジェクトの問題の中にも、適応型プロジェクトでも使える問題は少ないわけではありません。 問題発生時の対応や、ステークホルダーマネジメント、リスクマネジメント、調達マネジメントなどは、それほど変わりませんし、必要な知識も同じです。

こうしたことを総合的に考えれば、午後Ⅰの対策方針は次のようになると思います。

優先順位 looks_one
平成 31 年から令和 4 年までの 4 年分 12 問の過去問題を中心に対策する
優先順位 looks_two
平成 30 年以前の問題にも目を通す。 時間がない場合は、過去に午後Ⅰで問われていた設問と解答の対応だけでもいいので、目を通す

午前Ⅱ-今のところ従来通り

令和 4 年は、全 25 問のうちプロジェクトマネジメント分野の問題は 15 問、法務の問題の 1 問を含むと 16 問でした。 プロジェクトマネジメント分野以外では、開発技術、サービスマネジメント(運用)、ストラテジ系(法務を除く)の問題が 2 問ずつ、セキュリティの問題が 3 問の合計 9 問です。 この比率は例年通りで特に変化はありません。

また、プロジェクトマネジメント分野の 16 問のうち、過去問題が 7 問、新規の問題は 9 問でした。 やや新規の問題が増えましたが、過去問題を理解して解くことができていれば十分正解できる問題が多かったので、面食らいはしなかったと思います。 その新規の問題も、新傾向の DX 関連技術や適応型プロジェクトの問題が増えたというわけでもなく(アジャイル開発宣言の問題が 1 問出題されている程度で)、予測型(従来型)プロジェクトの問題が中心だったのは、ちょっと拍子抜けですね。

分野 内訳 出題数
PM 過去問 9
新規 7
PM 以外 開発技術 2
サービス
マネジメント
2
ストラテジ 2
セキュリテイ 3
合計 25

そして、 “PMBOK®” と明記されている問題は出題されず、 “JIS Q 21500: 2018” と明記されていた問題が 3 問、 “JIS X 21500: 2013” と明記されていた問題が 1 問出題されています。

以上より、令和 4 年度の出題傾向は特に変わっていないと考えていいでしょう。 しかし、だからと言って令和5年も軽く見てもいいのでしょうか。 対策を考えてみましょう。

プロジェクトマネジメント分野の問題が 16 問(そのうち過去問題が7問)、セキュリティ分野が 3 問など、そのあたりの比率は変わらないと思います。 その前提で対策を考えれば、午前Ⅱ対策は次のように 3 段階に分けて対策を進めましょう。

優先順位 looks_one
プロジェクトマネジメント分野の過去問題の 7 問を確実に正解する。 試験直前に平成 21 年度以後の過去問題に目を通せばいいだけなので、ここは外せない
優先順位 looks_two
プロジェクトマネジメント分野以外の 9 問で何問取れそうかによって、ここで落としてもいい問題数が決まる。 そちらが苦手なら、プロジェクトマネジメント分野で高得点を狙う。 そのためには、過去問題ではなく、そろそろいつ出題されてもおかしくない PMBOK® 第 7 版と適応型プロジェクトの問題や、これまで出題されていない切り口の JIS Q 21500: 2018 あたりの勉強が必要だろう
優先順位 looks_3
プロジェクトマネジメント分野の新規の問題で、どれくらい正解できるのかわからないので、プロジェクトマネジメント分野以外の 9 問もしっかりと高得点を狙っていたいところ。 ここで半分以上の 5 問正解できれば、新規の問題は 3 問正解で良いので。 セキュリティをはじめ、得意かどうかを考え、必要に応じて長期戦略を立てるのもよいだろう

まとめ

今月はここまでです。

まずは限られた時間を有効に使うために、プロジェクトマネージャ試験と、その時間区分ごとの傾向を把握して、どのような対策を立案すべきか … 方向性を考えましょう。

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