プロジェクトマネージャ試験 学習計画と対策
プロジェクトマネージャ試験の合格を目指して、学習計画を立案しましょう。
もくじ
合格するために必要な要素の確認
まずは、合格するために必要な要素(現状の知識や経験)のチェックです。次の 5 つのポイントは大丈夫でしょうか?
- PMBOK ® の知識は十分か?
- プロジェクトマネージャとしての経験は十分か?
- 午後Ⅱの表現力は十分か?
- 午後Ⅰの表現力は十分か?
- 午後Ⅰ・午後Ⅱの解答スピードは十分か?
この試験は、PMBOK ® や JIS Q 21500 などの “標準化されたプロジェクトマネジメント技法” と同期を取りながら、プロジェクトマネージャのあるべき姿を問うています。これに対して、実際の現場では、自社に適合するようアレンジされたプロジェクト管理標準を個別プロジェクトに適合させ、さらにアレンジして使うことが一般的です。したがって、普段実施していることが必ずしも正解にはならないので、基本に立ち返って「標準」を知る必要があるわけです。
また、午後Ⅱ試験は論述式試験になり、そこでは “プロジェクトマネージャとしての経験” が問われます。経験が豊富なら柔軟に対応できるでしょうが、その経験が少なかったり、まったくない場合には、事前に入念に準備をして対応できるものを作り込まなければならないでしょう。
逆に、経験が豊富だったとしても、それを採点者(初対面の第三者)に正確かつ適切に伝えなければなりません。そのために、問題文の趣旨を正確に理解するとともに、客観的で具体的な表現が必要になります。
この試験で、案外難しいのが “午後Ⅰ” です。その難しさは、ネットワークやセキュリティのように「多くの正確な知識が必要」というものではなく、「え?それって当たり前じゃん」という感じの難しさです。普段、当たり前に実施していることの意味が問われることも多いんですね。そういう設問に対して「それをするのが当然だから」と答えても、絶対に正解にはなりません。普段、当然のごとく実施していることの本質的な意味や意義を再認識し、その表現力をストックする必要もあるでしょう。
そして最後に、それらをすべて制限時間内で処理するための “スピード” を高めましょう。午後Ⅰなら 1 問 45 分、午後Ⅱなら 1 問 120 分。制限時間内に収めるための、問題文の読み方、解答の探し方、解答表現のまとめ方を練習し、最終的に、試験本番時の時間配分を決定します。
以上が、合格するために必要な要素です。
学習計画立案のための基本的な考え方
学習期間を最大 6 か月間と考えて、その着手の順番等をまとめたのが下図です。
この記事を読んだ時点での残りの期間によって、どこまでできるのかには “差” がでてきますが、順番は次のように考えることをお勧めします。
looks_onePMBOK ® に関する知識
まずは、PMBOK ® に関して、全体の流れ、個々のプロセスの意味やツールと技法など知識を押えていきましょう。
どの参考書にも書いているはずですし、より深い知識を得るために公式本を読むのも効果的です。
looks_two午後Ⅱ問題文の読込み
次に、午後Ⅱの過去問題に目を通しましょう。
そして、「何が問われているのか?」、「何をアウトプットしないといけないのか?」を把握しながら、自分の今の知識や経験で「書けるのか?」をチェックします。
この時、往々にして問題文の読み違えると、そのあと全てでおかしな方向に行ってしまうので、必ず、参考書の解説で確認して(必要に応じて)軌道修正をしておきましょう。午後Ⅱ問題で全く同じ問題が出ることは稀ですが、類似問題が出題されることは非常に多いので、一度、軌道修正しておけば、類似問題が出題されても … 少なくとも読み違えや勘違いは避けられます。
looks_3テーマごとの午後対策
ある程度、過去問題が頭に入ったら、いよいよ対策を進めていきましょう。
プロジェクトマネージャ試験の場合、タイムマネジメントや品質マネジメント等、いくつかのテーマに分かれているので、テーマ単位で進めていくと知識も整理しやすいはずです。
まずは午後Ⅱの論文対策です。
論文を実際に作ってみて、書けるかどうか?をチェックしながら、それを評価して課題を設定し、その課題をひとつずつクリアしていきましょう。
そして、それと並行して同じテーマの午後Ⅰの対策も進めていきます。
午後Ⅰは時間との闘いなので、過去問題を実際に時間を計って解いてみて、その後解説を確認し、不足している知識等を補っていきます。
looks_4午前Ⅱ対策
午前Ⅱ対策は、試験直前に一気にやった方が効率がいいと思います。
独立性が高く、午前Ⅱ対策を進めていても午後Ⅰや午後Ⅱに役立つことはほとんどありませんし、問題数も少ないので直前でも十分間に合います。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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