情報処理技術者試験 2020年度 春期(代替試験)・秋期連続合格を狙う戦略


2020-06-15 公開

コロナの影響で中止になった 2020 年度 春期の情報処理技術者試験ですが、前回の記事にも書いたように、本来は秋期試験の実施日だった 10 月 18 日(日)に、代替試験として実施する方向で検討中です。それに伴い、秋期試験は 11 月以後の開催になる模様。もちろん、このままコロナが収束気味に推移する(もしくは治療方法が確立する)ことが大前提ですが。

ただ、予定通りに開催されると、今年 10 月 18 日 から翌年 4 月 18 日までの間に次の 3 回の試験が開催されます。

2020 年 10 月 18 日(日)
2020 年度 春期試験(代替試験)
2020 年 11 月以降
2020 年度 秋期試験
2021 年 4 月 18 日(日)
2021 年度 春期試験

上記の 3 回の試験を全て受験する予定の人

情報処理技術者試験との向き合い方、付き合い方は人それぞれですが、次のように考えている人は 3 回とも受験を考えていると思います。

  • 定例行事と考えているので毎回必ず受験する
  • 非専門分野でも最低限の知識を付けるために利用している
  • 経験前に最低限の知識を身に着けて備えるために利用している

でもそうなると、いつもよりも学習時間が少なくなります。何かしらの方法で学習効率を高めていかないと、全てが中途半端に終わってしまい、最悪三連敗という結果になることも。

そこで今回は、前述のような向き合い方、付き合い方をしている人にとって有益で、その目的を達成するために必要な情報を提供して行きたいと思います。

基本的な対策の考え方

以下の表をご覧ください。

これは、 2020 年 春期試験(の代替試験)に “データベーススペシャリスト試験” 、 2020 年 秋期試験で “システムアーキテクト試験”、 翌 2021 年春期試験で “プロジェクトマネージャ試験” を受験する場合の例を示したものです。

図:試験対策の例
※ この表では、2020年秋期試験の開催時期は12月にしていますが、実際は「11月以降」としか決まっていません。

この表を見ても明らかですが、いつものように、一つずつ試験をこなしていく…すなわち、「各回の試験が終了してから次の試験対策に入る」と、 2020 年 秋期試験までの対策期間は 1 か月~ 2 か月、 2021 年春期試験までの対策期間は 4 か月~ 5 か月しかありません。

そのため、これから秋期試験対策を始める等、現状の仕上がり具合に応じて工夫ある対策が必要になります。

論文系 3 区分を受験するケース

一つは、 1 回目に “プロジェクトマネージャ試験”、 2 回目に “ITストラテジスト試験” 、 3 回目に “システム監査技術者試験” など、 3 回全て論文系の試験を受験するケースです。その場合、午後Ⅱ対策としては3回ともに効果が見込める “論文共通” の部分から初めることができます。 1 回目の “プロジェクトマネージャ試験” で論文を仕上げておき、 2 回目の秋期試験と 3 回目の春期試験では差分だけにポイントを置いて仕上げることが可能になるのです。

次の点を配慮すれば、さらに学習効率が高くなります。

  • “プロジェクトマネージャ試験” は、経験者が多い受験区分なので表現で “差” をつけなければならない。そのため、論文共通部分を仕上げるのに最も適した区分になるので 1 回目にもってくるのが望ましい
  • “システム監査技術者” は、他の試験区分(システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、 ITサービスマネージャ試験、 ITストラテジスト試験)の知識が必要なので、特に何かしらの理由が無い限り最後( 3 回目)にする
  • “ITストラテジスト試験” は事前準備(データの収集等)に時間がかかるので、その部分は、遅くとも 7 月からは( 1 回目の春期試験対策と並行して)開始する
  • 秋期試験の難易度は、一般的に、開発に携わっている人は「(低)システムアーキテクト試験 < ITサービスマネージャ試験 < ITストラテジスト試験(高)」になる
  • 運用に携わっている人は「(低) ITサービスマネージャ試験 < システムアーキテクト試験 < ITストラテジスト試験(高)」になる

さらに、午後Ⅰ試験の次のような特徴を加味すれば、もっと効果的でしょう。

  • “システムアーキテクト試験” は問題文が体系化されているので、それに応じた解答手順がの練習をする
  • “プロジェクトマネージャ試験” “ITサービスマネージャ試験” は問題文が時系列に展開するので、それに応じた解答手順の練習をする
  • “ITストラテジスト試験” は問題文の中に課題があるので、それを設問に当てていく解答手順の練習をする
  • “システム監査技術者” は午後Ⅰでも他の試験区分(システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、 ITサービスマネージャ試験、 ITストラテジスト試験)の知識が必要になる

要するに、 “プロジェクトマネージャ試験” と “ITサービスマネージャ試験” の解答手順が同じですが、それ以外は全て解き方が異なるので、最初からそれを意識した練習をすることで短期間で仕上げることが可能になるということです。

そのあたりの具体的な手順や,スケジュール感は、次回以後に解説するので、楽しみにしていてください。

テクニカル系を中心に受験するケース

また、テクニカル系を中心に受験するケースでも、順番さえ間違えなければ効率よく学習を進めていくことができると思います。

テクニカル系の試験対策は、 “表現力” を意識した論文系の学習と異なり “知識” をストックしていく学習になります。それゆえ、原則、各試験区分ごとに必要な “知識” を覚えていく学習方法になるのですが、ここでも “共通部分” を早めに会得していくことが基本的な考え方になります。

 

まず、秋期試験のテクニカル系は “ネットワークスペシャリスト試験” しかありません。

しかし、“ネットワークスペシャリスト試験” を 1 ~ 2 か月で仕上げることは困難です。そうなると遅くとも 7 月からは準備に入らないといけないのですが、それならいっそ “情報処理安全確保支援士試験”“応用情報技術者試験” を 1 回目の春期試験(代替試験)にもってきて、ネットワーク関連の知識を 6 月 と 7 月で一旦仕上げることを目指せばいいでしょう。そうすれば、ネットワーク関連分野が得意分野になりますからね。

ちなみに、“ネットワークスペシャリスト試験”“情報処理安全確保支援士試験” には共通部分が多いだけではなく、情報処理安全確保支援士試験においてネットワークスペシャリスト試験で求められるネットワークの知識があったり、またはその逆であったりするとかなり有利になります。したがって、ネットワークスペシャリスト試験の勉強から着手することで相乗効果も見込めるでしょう。特にお勧めです。

  1. 共通部分の多い “情報処理安全確保支援士” と “ネットワークスペシャリスト” がオススメ
  2. “ネットワークスペシャリスト” は知識のストックに時間がかかるので、 “情報処理安全確保支援士” か “応用情報技術者試験” を 1 回目に受験
  3. 2 回目に “ネットワークスペシャリスト” を受験

そして、 3 回目に “データベーススペシャリスト試験”“エンベデッドシステムスペシャリスト試験” をもってくればいいでしょう。これらは 2 回目の秋期試験終了(おそらく年明け)から学習を開始しても十分に間に合うと思います。その時には、セキュリティとネットワークの知識もついていますからね。

こちらも、具体的かつ詳細なスケジュールは、次回以後に解説します。

その他のケース

この 2 つの組合せが、効率よく学習を進めていくための基本ですが、諸事情によっては次のようなケースで受験しなければならない人(あるいは、受験したい人)もいると思います。

  • 1 回目に基本情報技術者試験もしくは応用技術者情報試験を受験し、その結果によって秋期試験の受験を考えるケース
  • この 3 回で、テクニカル系と論文系が混在するケース
  • 1 回目にデータベーススペシャリストを受験したいケース

そういうパターンで、試験対策をどう組み立てればいいのか? それは、次回以後で説明したいと思います。期待していてください。

 

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