システム監査技術者 対策(2)システム管理基準を掘り下げる
いよいよ3月に入りました!残り1か月半,学習は順調でしょうか?
多くの方が,年が明けた1月から本格的に学習を開始されます。筆者の担当する試験対策講座も,毎年1月からスタートします。皆さんも年明けには…何かしら参考書や問題集を購入し,午後Ⅰの過去問題を解いたり,午後Ⅱの論文を書いてみたりしているのではないでしょうか。
仮にそうなら…それから2か月,順調に学習が進んでいる方もいれば,小さな壁にぶつかっている方もいるでしょう。
そんな皆さんに,これからやっておいたらいいことを紹介したいなと思います。
システム管理基準+他の試験区分
システム監査技術者試験の場合は,前回の年末年始編で紹介したことを,継続していただければ大丈夫です。

とはいうものの,年明けから順調に対策を進めている人は,さらに合格に近づけるために攻めていきましょう。
その方法は…システム管理基準の掘り下げです。
平成30年4月公表のシステム管理基準は次のように10の大分類で構成されています。そしてその10の分類は,情報処理技術者試験の他の論文系の4区分(ITストラテジスト,プロジェクトマネージャ,システムアーキテクト,ITサービスマネージャ)に関係するものです。
Ⅰ | 企画ガバナンス | ITストラテジスト |
Ⅱ | 企画フェーズ | |
Ⅲ | 開発フェーズ | プロジェクトマネージャ システムアーキテクト |
Ⅳ | アジャイル開発 | |
Ⅴ | 運用・利用フェーズ | ITサービスマネージャ |
Ⅵ | 保守フェーズ | |
Ⅶ | 外部サービス管理 | プロジェクトマネージャ システムアーキテクト |
Ⅷ | 事業継続管理 | |
Ⅸ | 人的資源管理 | |
Ⅹ | ドキュメント管理 |
システム管理基準を難しく考える必要はありません。
他の試験区分に合格している人や,学習をした経験がある人はこう考えましょう。
- システム企画のあるべき姿
- ITストラテジストとしてやるべきこと
- システム開発のあるべき姿
- プロジェクトマネージャとしてやるべきこと、システムアーキテクトとしてやるべきこと
- システム運用・保守のあるべき姿
- ITサービスマネージャとしてやるべきこと
違っているのは“視点”。
当事者から第三者になる必要があるため,システム管理基準では,第三者からみた表現になっています。
そこで,その“スイッチ”を切り換えて,腑に落とすために,他の試験区分の参考書を引っ張り出して,システム管理基準の該当箇所と突合せチェックをしていきましょう。他の試験区分の参考書が無ければ,PMBOK ® やITIL ® でも構いません(ITストラテジストの場合はそういう準拠しているリファレンスが無いので難しいですが)。
システム管理基準には,システム監査の視点は書いていますが,なぜその視点が必要なのか?なぜそういう体制でなければいけないのか?などは書かれていません。そこを,他の試験区分の参考書等と突き合わせてチェックすることで補えるはずです。
この時期,ぜひこの部分を詰めてみてください。
そうすると,午後Ⅰ試験で点数が取れるだけではなく,午後Ⅱ試験でも「必要なコントロール」と「監査手続」について,網羅的な視点で書けるようになるでしょう。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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