システム監査技術者 午後Ⅰ(午後1)記述式 王道の解き方
情報処理技術者試験の高度系の記述式問題(午後Ⅰ、論文系以外の午後Ⅱ)は、試験区分によって、速く解くための “解答手順” が異なります。そのため、いくら他の高度試験に合格しているからと言って、その “解答手順” が他の試験区分に通用しない可能性があるのです。過去の成功体験が、必ずしも次につながらないということですね。
システム監査技術者試験の午後Ⅰの特徴
システム監査技術者試験の午後Ⅰ試験には次のような特徴があります。
- 設問が、問題 1 問あたり 5 問しかない。
- 午後Ⅱ同様、監査手続を問う設問が多い
- 他の試験区分の知識が問われる設問も多い

システム監査技術者試験の午後Ⅰの最大の特徴は、設問数もしくは小問数が少ないことです。他の試験区分が少なくとも(一つの問題あたり) 7 問以上あるのに、この試験は 5 問しかありません。もちろん、中にはそうでないケース(設問数が 6 問以上)もありますが、多くの場合はわずか 5 問になります。 90 分で 2 問を選択するので合計 10 問の設問に解答することになります。
個々の設問で解答すべき文字数は同程度なので、おそらく 1 問 10 点なのでしょう。 1 問のウェイトが大きい試験区分だと言えますね。午後Ⅰをクリアするには、 10 問のうち 6 問を確実に正解にしなければなりません。 “解けるところを確実に” ですね。
問われている内容は、午前Ⅱと同じく他区分の知識を使って解答するものも少なくありません。プロジェクトの監査ならプロジェクトマネージャ試験で問われるような知識、運用・保守の監査なら ITサービスマネージャ試験で問われるような知識です。
システム監査の知識としては、午後Ⅱと同様に「監査手続」が多いですね。図のように問題文の前半に予備調査によって得られた情報が記載され、その情報を元に設問に答えるというパターンです。また、午後Ⅱではマイナーな出題になる予備調査、本調査、調査結果、報告、改善提案などについても、バランスよく良く問われています。
システム監査技術者試験の午後Ⅰを短時間で解答するための王道の解き方
このような特徴があるので、まずは、問題文の構成要素をチェックします。
システム監査の一連の流れは下図のようになります。これをイメージして、問題文の各段落がどの部分に該当するのかを突き合せます。

特に、問題文の最初に記載されている監査の目的や予備調査の段落は、(問題文を熟読する前に)しっかりと “その場所” をチェックしておきましょう。
そして、個々の設問で何が問われているのかを把握します。最もオーソドックスな “監査手続” の設問がいくつあるのか? それ以外の設問は、リスクやコントロールが問われているのか?などですね。
後は、設問に対応付けられている段落(通常は、最後の段落にすべての設問が対応付けられている)をチェックした上で、それぞれの設問に関する情報(特に予備調査のところ)を確認しながら解いていけばいいでしょう。
label 関連タグ『定額制』
高度試験対策研修 KOUDO 初公開!
定額制だから、どの区分でも何名でも 受け放題!!





















- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
-
- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
オフィシャルブログ 「自分らしい働き方」Powered by Ameba