システム監査技術者 午前Ⅱ [午前2] 王道の対策
システム監査技術者試験の午前Ⅱ試験の特徴は、次のようになります。
- システム監査の問題( 10 問)
- 過去問題と同じ問題( 4 ~ 6 問)
- 過去問題を正確に理解していたら正解できると思われる問題( 2 ~ 3 問)
- 過去問題だけでは正解が難しい問題( 2 ~ 3 問)
check_box過去問題か否か
- 他区分の問題( 15 問)
- システム監査技術者 午前Ⅱの過去問題と同じ問題( 3 ~ 4 問)
- 情報セキュリティ(レベル 4 )の問題( 4 問)
- ストラテジ系(レベル 3 )(法律(レベル 4 )含む)の問題( 6 問)
- サービスマネジメント(レベル 3 )の問題( 2 問)
- データベース(レベル 3 )の問題( 1 問)
- ネットワーク(レベル 3 )の問題( 1 問)
- 開発技術(レベル 3 )( 1 問)
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check_box分野別 ※ 1
もくじ
システム監査技術者試験の午前Ⅱの過去問題(システム監査分野の問題)を理解する
システム監査技術者試験の午前Ⅱは、 25 問中 10 問がシステム監査に関する問題になります。平成 27 年以前は 11 問出題される年もあったのですが、平成 28 年以後 10 問になっています。いずれにせよ、とても少ない割合ですね。わずか 4 割です。
このうち、過去問題がそのまま出題される比率(平成 30 年のシステム監査基準等の改訂における微調整含む)は、おおよそ半分。 5 問程度ですが、ここはしっかりと理解しておきたいところです。午後Ⅰや午後Ⅱ対策としても有効ですからね。
問題の絶対数も少ないことから、できれば平成 16 年以後の(公開されている)全ての問題に目を通しておくことをお勧めします。もちろん、参考書の解説等を活用して、しっかりと理解するところまで。
但し、システム監査基準及びシステム管理基準は、平成 30 年に改訂されています。そのため、平成 30 年よりも前に出題されている問題の中には、もはや “無効” のものもあるので、その点だけ注意しましょう。
システム監査基準等を理解する
午前問題に目を通していると、様々な基準等から出題されていることが分かると思います。次のようなものですね。
- システム監査基準(平成 30 年版)
- システム管理基準(平成 30 年版)
- システム管理基準 追補版(財務報告に係るIT統制ガイダンス)
- 情報セキュリティ監査基準(平成 15 年版)
- 情報セキュリティ管理基準(平成 28 年版)
- 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準(令和元年)
- 財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和元年)
- 特別民間法人日本公認会計協会 監査・保証実務委員会実務指針 第 86 号
受託業務に係る内部統制の保証報告書
これらの基準等は、システム監査を実施する上で必要なものなので、時間があれば目を通しておくことをお勧めします。特に、午前問題を解いた後に目を通せば、どこが最重要ポイントなのかもわかると思います。そこを中心に覚えていきましょう。
システム監査技術者試験の午前Ⅱの過去問題(他区分の問題)にも目を通しておく
そして、午前Ⅱの過去問題では 11 問目以降の他区分の問題にも目を通しておきましょう。他の試験区分と違って、他区分の問題の方が多いですからね。
しかも、他区分の問題の中でも「システム監査に必要なもの」に絞り込んでいるのでしょう。ここでも同じ問題が繰り返し出題されています。
IT ストラテジスト試験の午前Ⅱの問題
システム監査技術者試験の午前Ⅱを突破するためには、この区分の午前Ⅱの過去問題だけでは不十分かもしれません。
午前Ⅱを突破するには、自区分の問題( 10 問)を全て正解し、かつ、それ以外の問題のうち、過去にシステム監査技術者試験の午前Ⅱで出題された問題が 5 問あって、それを全部正解する必要があります。
これでギリギリ。
やはり、他区分の問題で、かつ、まだシステム監査技術者試験の午前Ⅱでは出題されていない問題も、きちんと正解していかなければなりません。
対象分野は、まずは、出題比率の高いストラテジ系からでしょう。 6 問前後出題されていますから。ここで、何問か正解しておきたいので、過去の IT ストラテジスト試験の午前Ⅱの問題に目を通しておくといいでしょう。
あるいは、それを見越して、システム監査技術者試験を受験する前に、 IT ストラテジスト試験を受験するように計画しておけば万全です。
情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅱの問題
IT ストラテジスト試験の午前Ⅱの問題と同じく、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅱの問題を解いてみたり、事前に情報処理安全確保支援士試験の受験を検討したりしておけば万全です。
情報セキュリティの問題は 4 問ですから。
午前Ⅱの出題比率にも現れていますが、システム監査技術者試験を合格するには、ある程度他区分の知識が必要になります。これが、この試験区分の最大の特徴ですね。
というのも、システム監査を行うには、システム監査に関する知識に加え、企画フェーズの監査なら IT ストラテジストに関する知識が必要ですし、開発フェーズの監査ならプロジェクトマネジメントに関する知識が必要になるからです。セキュリティ監査の場合は、当然、セキュリティに関する知識が必要ですし、運用フェーズの監査なら IT サービスマネージャの知識も必要になる。つまり、他区分の知識が不可欠なのです。
したがって、それらの知識がないと合格は難しくなります。午前Ⅱは突破できても、午後でも求められますから。
そういう意味では、半年間の試験対策だけではなく、他の試験区分を先に受験して、しっかりと他の試験区分の知識を会得してから、この試験に挑戦するのがベストだと思います。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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