データベーススペシャリスト試験対策 その2 ~ 過去問を参考書にして午後Ⅱ[午後2]解答スピードを上げる
いよいよ3月に入りました!残り1か月半,学習は順調でしょうか?
多くの方が,年が明けた1月から本格的に学習を開始されます。筆者の担当する試験対策講座も,毎年1月からスタートします。皆さんも年明けには…何かしら参考書や問題集を購入し,午後Ⅰや午後Ⅱの過去問題を解いたりしているのではないでしょうか。
仮にそうなら…それから2か月,順調に学習が進んでいる方もいれば,小さな壁にぶつかっている方もいるでしょう。
そんな皆さんに,3月に入った今,このタイミングで過去問題の概念データモデルに目を通しておくことをお勧めします。
特に,午後Ⅱの論理データモデル設計に関する問題に不安を抱えていらっしゃる方,販売管理業務や生産管理業務の知識が不足しているかもと思っている方,まだ学習が進んでいない方などにはおすすめです。
「過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)」
他の高度系の試験区分ですと,IPA等の公的機関によって有益な情報が公開されているのですが,データベーススペシャリスト試験にはありません。
業種及び業務別に標準的なE-Rモデルのサンプルなどを公開してもらえるとありがたいのですが,それを期待するのはちょっと贅沢かも。
そこで,過去問題の有効活用をお勧めしているというわけです。IPAの情報処理技術者試験のWebサイトでは,平成16年以後の過去問題を公開しています。それを利用します。
過去問題は,時間を計って解いてみて,ペース配分を掴んだり,速く解答するコツを掴んだりするために使用するというが王道ですが,ひとつネックになるのが数多くの問題をこなすことができないということです。
特に,午後Ⅱは,時間を計って解くだけで2時間かかるわけですから,その後,参考書の解説を読んだり,必要なことを覚えたりする時間を考えると,1問でゆうに10時間ぐらいかかる場合もあります。
解答している時間は単なる“アセスメント(評価)”であり,いろいろ考えるきっかけにはなりますが“学習”しているわけではありませんからね。なので,2時間かかって解いた後から“学習”が始まると考えれば,やはり1問に(何日かに分けて)10時間ぐらいかける必要があるのです。そう考えれば,そんなに数多くこなすことはできませんよね。
過去問題のもうひとつの活用方法
そこで,過去問題を「時間を計って解く」という活用以外に,次のように,問題文を教科書代わりに使うという活用方法をお勧めています。
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【午後Ⅱの過去問題を教科書代わりに使う】
- 平成16年以後の午後Ⅱの解答例をすべてプリントアウトする
- 上記の解答例の概念データモデルをじっくりと“見る”。
そして,どういうエンティティがあるのかを確認して,ある程度でいいので頭に入れる。 - 上記の 2. で確認したエンティティの中で,よくわからないエンティティがあれば,問題文で確認してその意味を理解する。
問題文だけだと理解できない場合には,ネットで検索する。 - 上記の 3. で確認したエンティティの属性(関係スキーマ)を想像する。
- 上記の 4. で想像した属性を,問題文や解答例と比較して不足分を確認する。
その時に,よくわからない属性があれば,問題文で確認したり,ネットで調べたりする。 - 上記の 2. ~ 5. を定期的に思い出す。
これは,システムエンジニアが担当業務やそのシステムを覚える手順と同じです。
よく思い出してみてください。何かしらの業務システムを担当するようになった時,既存システムの(既に設計された)テーブルや属性を見ながら,そのテーブルや属性の意味を理解していきますよね。
もちろん,既存システムがなくてテーブル設計を一から行わなければならない場合は別ですが,そういう場合を除き,テーブル設計書などを見ながら動きを理解するはずです。
そこで,“既存システムの(既に設計された)テーブルや属性”の代わりに,過去問題を利用するというわけです。
タイミングとしては,キーの設定に関する知識や正規化に関する知識が必要なので,それらを参考書で学習してからがベストでしょう。
ある程度学習の進んでいる方は一度試してみてください。午後Ⅱの解答速度が高まるでしょう。
午後Ⅱ 過去問と解答例 リンク一覧
年度 | 問題 | 解答 |
---|---|---|
31 | 問題 | 解答 |
30 | 問題 | 解答 |
29 | 問題 | 解答 |
28 | 問題 | 解答 |
27 | 問題 | 解答 |
26 | 問題 | 解答 |
25 | 問題 | 解答 |
24 | 問題 | 解答 |
23 | 問題 | 解答 |
22 | 問題 | 解答 |
21 | 問題 | 解答 |
20 | 問題 | 解答 |
19 | 問題 | 解答 |
18 | 問題 | 解答 |
17 | 問題 | 解答 |
16 | 問題 | 解答 |
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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