令和2年(2020年)度と令和3年(2021年)度 基本情報技術者試験 午前免除 活用スケジュール

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この記事は基本情報技術者試験の旧制度( 2022 年以前)の記事です。
この記事の題材となっている「試験スケジュール」は現在の試験制度では通年試験化されました。 ご注意くださいませ。

この記事では午前免除制度を令和 2 ( 2020 ) 年度 本試験と令和 3 ( 2021 ) 年度 上期試験で活用するにあたって、注意が必要なスケジュールや対策を中心に紹介します。

午前免除制度のご活用をご検討されている方に、参考になれば幸いです。

基本情報技術者試験 午前免除 制度とは

基本情報技術者試験 午前免除制度を簡単に紹介します。

  • 本試験までに 2 回実施される 「午前免除に係る修了試験」(以下、午前免除試験) でどちらかに合格
  • 午前免除試験合格日から 1 年間、本試験の午前試験が免除される

また、午前免除試験の内容は本試験の午前試験と同じで、出題形式、出題範囲などは変わりません。

なお、過去に開催された午前免除試験の過去問の出題傾向や、実際に活用された体験などの記事をまとめたタグがありますので、ぜひご覧ください。

searchタグで関連記事をチェック午前免除試験

あわせて、午前免除制度そのものの詳しい紹介は以下にまとまっています。

基本情報技術者試験 午前免除制度とは【独習ゼミ】

午前免除制度 活用と 2020 年度 本試験 / 2021 年度 上期試験のスケジュール

合格に向けて、とても有効な午前免除制度ですが、活用にあたって注意点があります。

それが スケジュール です。

午前免除試験までのスケジュール

以下は 2020 年度 本試験と 2021 年度 上期試験のスケジュールです。

内容 時期
10 月試験 実施
延期
2020 年 10 月 18 日
2020 年 12 月から 2021 年 3 月までに CBT 方式で複数回実施
第 1 回 午前免除試験 申込期間 2020 年 11 月 13 日 – 11 月 20 日
10 月試験 合格発表
延期のため無し
2020 年 11 月 中旬 (前年は 11 月 20 日)
令和 2 年度本試験 申込期間

  • 午前試験と午後試験は別日程で受験可能
  • 試験の日時/会場の空席を選んで受験申込
  • 申込日 から 60 日目まで 受験日 を選択可能
  • 試験日の 3 営業日前まで(土日受験の場合は 4 営業日前まで)試験日時を変更可能(上記の 60 日目までの期間に限る)
  • IPA が委託したプロメトリック株式会社の Web サイトで申込
  • 試験問題を漏えいしないことに同意が必要(漏えいした場合、損害賠償請求などの措置)
優先申込 ( 2020 年 10 月試験申込者)
  • 午前試験: 2020 年 12 月 1 日 10 時 ~ 2021 年 3 月 18 日 23 時 59 分
  • 午後試験: 2020 年 12 月 1 日 10 時 ~ 2021 年 3 月 23 日 23 時 59 分
  • 免除試験: 2020 年 12 月 1 日 10 時 ~ 2021 年 3 月 18 日 23 時 59 分
    午前免除者のみ申込可能(上記の午前試験/午後試験で申込すると免除されないので注意)
一般申込
  • 午前試験: 2020 年 12 月 21 日 0 時 ~ 2021 年 3 月 18 日 23 時 59 分
  • 午後試験: 2020 年 12 月 21 日 0 時 ~ 2021 年 3 月 23 日 23 時 59 分
  • 免除試験: 2020 年 12 月 21 日 0 時 ~ 2021 年 3 月 18 日 23 時 59 分
    午前免除者のみ申込可能(上記の午前試験/午後試験で申込すると免除されないので注意)
第 1 回 午前免除試験 実施 2020 年 12 月 13 日
第 2 回 午前免除試験 申込期間 2020 年 12 月 18 日 – 12 月 25 日
令和 2 年度 本試験実施

午前試験
2021 年 1 月 5 日 ~ 2021 年 3 月 23 日
午後試験
2021 年 1 月 5 日 ~ 2021 年 3 月 28 日
免除試験(午前免除者むけ午後試験)
2021 年 1 月 5 日 ~ 2021 年 3 月 23 日
上期試験 申込開始 IPA から今後発表予定
第 2 回 午前免除試験 実施 2021 年 1 月 24 日
令和 2 年度 本試験 合格発表 2021 年 2 月 ~ 2021 年 4 月

  • 受験翌月に発表
  • 午前試験と午後試験を別日程で受験した場合はどちらの受験も完了した翌月
fiber_new令和 3 年度 上期試験 ( CBT 方式)
午前
2021 年 5 月 1 日から 2021 年 6 月 22 日まで
午後
2021 年 5 月 1 日から 2021 年 6 月 27 日まで
免除 (午前試験免除者向け)
2021 年 5 月 1 日から 2021 年 6 月 22 日まで

午前 / 午後を分けて受験することも可能

  • 午前免除試験の受験料は認定コース提供事業者によって異なります
  • IPA から認定コース提供事業者への問題提供料は 2000 円 / 1 名 1 回(税込)
  • 本試験の受験料 5,700 円(税込) は別途必要です
  • 午前免除試験に合格すると、修了認定者管理番号が通知され、それを本試験申込時に入力します

なお、認定コース提供事業者によって申込や受講締切日などは異なりますので、そのコースのスケジュールをご確認ください。

また、午前免除試験の申込や午前免除試験の合否などは、個人や IPA が行うのではなく 認定コース提供事業者がすべて手続き しますので、認定コースに申込すれば、あとはその提供事業者から案内されます。

IPA の追加発表に伴い、このパートは削除し、パートを新しく追加しました

午前免除試験は 2021 年度の春期試験を見据えたものに

  • 午前免除試験の申込締切 2021 年 11 月 20 日まで、というのは変わらず

  • 2020 年 9 月 30 日現在、 IPA から午前免除試験の中止・延期は発表されていない

  • 午前免除試験の申込締切までに延期された 2020 年 12 月以降の本試験の試験結果は出ていない
  • 2020 年 12 月と 2021 年 1 月の午前免除試験に合格すると 2021 年の春期試験・秋期試験で有効 IPA の追加発表により、延期された試験に申込み可能となりました
  • 2020 年 12 月と 2021 年 1 月の午前免除試験に合格すると、延期された 2021 年 1 月~ 3 月の試験も受験可能

つまり、従来できていた本試験の合否を待って午前免除を検討する、ということはできず、午前免除試験を活用するなら、延期された試験は受験せず、 2021 年度の春期試験をターゲットにすることになります。

2020 年 12 月 と 1 月の午前免除試験で令和 2 年度 本試験に申込可能

2020 年 10 月 26 日に公開された IPA の追加発表「令和2年度10月試験FE・SG延期に関するお知らせ(受験手数料返還、CBT実施)」により、 2020 年 12 月 と 2021 年 1 月に開催される午前免除試験の合格者は令和 2 年度 本試験も午前を免除することが可能になりました。

Q. CBT方式においてもFEの午前試験免除は可能ですか?

A.
修了試験合格等の条件を満たしてから1年以内の受験において、FE午前試験免除の申請が可能です。本年12月と来年1月に予定されている修了試験に合格して条件を満たした場合も、申込み受付期間内(令和2年12月上旬~令和3年3月下旬)に受験申込み、一部免除申請を行うことで、試験実施期間(令和3年1月上旬~3月下旬)に実施されるFE午前試験の免除が可能です。一部免除申請にあたっては「修了認定者管理番号」が必要となります。

IPA 令和2年度10月試験FE・SG延期に関するお知らせ(受験手数料返還、CBT実施)より引用

このため通常は、次の 2021 年度 上期試験から午前免除が適用されるところ、 1 回前の試験にも午前免除を適用できることになります。

また、上記の追加発表にもある通り、

A. 修了試験合格等の条件を満たしてから1年以内の受験において、FE午前試験免除の申請が可能です。

とあるため、この記述通りであれば、午前免除が適用できるのは、

  • 令和 2 年度 本試験( 2021 年 1 月 ~ 3 月)
  • fiber_new令和 3 年度 上期試験( 2021 年 5 月 1 日 ~ 6 月 27 日 予定)
  • fiber_new令和 3 年度 下期試験( 2021 年 10 月 ~ 2022 年 1 月 予定)

この 3 回となります。

ただし、 IPA からの追加発表により有効期限が変更される可能性があること、 2021 年度の上期試験・下期試験の試験日時はあくまで予定なので、今後も IPA の発表に注意が必要です。

次の令和 3 年度 ( 2021 年度) 上期試験を受験する場合の注意点: 令和 2 年度本試験と上期試験の間は短い

現状のところ、延期された試験が 2020 年 12 月から複数回実施された場合、 IT パスポートのように不合格なら次の日程で申し込むことができるのかなど、まだ IPA から発表はありません IPA より発表があり、複数回あるうちから 1 回だけ受験可能です。

繰り返しになりますが、 2021 年度の春期試験の日時は発表されておらず、 CBT 方式で実施するということだけが公表されています。今回の延期理由に挙げられた “受験会場が確保できなかった” ことを、春期試験ではどのように解消するのか、 IPA の発表が待たれます。

令和 2 年度 本試験( 2021 年 1 月~ 2021 年 3 月)と、令和 2 年 12 月に発表された 上期試験( 2021 年 5 月 ~ 2021 年 6 月)までの期間は、従来の春期 / 秋期試験の間にあった 6 ヶ月間より、はるかに短くなります。

これに伴って、 2021 年度 上期試験の対策で問題になることがあります。

新しい午後の出題形式が始まる

延期されたことに伴って問題になるのが、令和 2 年度 本試験から適用される新しい午後の出題形式や Python の対策です。

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過去10回分から分析 基本情報技術者試験 午後 問題の出題傾向 (2019秋期試験 更新)

期間が短くなったことに加え、令和 2 年度 本試験の全日程が終了するまでは過去問も公開されないでしょうから、何を対策するのかもわからず、難しくなります。

このため、 2021 年度春期試験に限って、短い期間で午後対策に集中するには、午前試験そのものを免除してしまう、というのは非常にメリットになります。

午前免除試験を 2 回受験するには

午前免除試験は 2 回受験できたほうが、午前試験への試験慣れが進むため、合格が期待できます。

2020 年 10 月の本試験延期に伴い、このパートは削除しました

その一方で、令和 2 年の 10 月試験を受験後、その合否をもって午前免除の活用を検討される場合、先のスケジュールの通り、 10 月試験以降はとてもタイトなため、 2 回受験するにあたって計画的に準備する必要があります。その準備事項を以下にまとめました。

なお、 2020 年度の 10 月試験を受験せず、翌年 2021 年度の春期試験をターゲットにする方は、かなり余裕をもって学習を進められます。

試験の合格発表までに午前免除試験に申込するか判断しておく

10 月試験の合格発表は 2020 年 11 月中旬(前年は 11 月 20 日)です。それに対して、第 1 回 午前免除試験の申込締切は 11 月 20 日 です。

このため、 2 回受験するには、正式な合格発表とほぼ同時に、第 1 回の午前免除試験の申込が締め切られるため、合格発表までに午前免除試験に申込するか判断する必要があります。

これに対応するためにも、 10 月試験で以下のように準備しておくと判断がつけやすくなるでしょう。

  • 10 月試験当日に解答を問題用紙に出来るだけ転記(午後は時間が無いので試験終了後にメモ)
  • 試験翌日の解答発表で自己採点

IPA の認定コースをおよそ 2 ヶ月弱で修了する

午前免除試験受験にあたって、 IPA から認可された研修コースを修了する必要があります。また、この認定コースの修了基準はその申込されたコースによって変わります。

このため、申込した認定コースによっては、午前免除試験の申込はしたけれど、認定コースを修了できず、午前免除試験を受験できなかったということも発生します。

10 月からコースに申込したとして、 1 回目の午前免除試験の締切、 11 月 20 日までは 1.5 ヶ月です。 2 回受験できるように、この期間内でコースを修了しましょう。

これを回避するためには、 10 月試験の実施日からおよそ 1.5 ヶ月で認定コースを修了することが必要 になります。

 

なお、 IPA から認可された研修コースは下のページに一覧でまとまっています。近年は通学ではなく、オンラインで受講できる e ラーニング形式の認定コースもあります。

IPA の認定コースを早めに決めて、申し込む

上記の通り、学習期間を考えると、認定コースを早めに決めて、学習に着手したほうがよいでしょう。

前出の IPA の PDF 資料では認定講座が [通学タイプ] か [ e ラーニングタイプ]
かどうか学習タイプ別に分かれていません。通学で受講されるようであれば、地域別にコースが一覧できるようになっているので、お住まいの地域で選べそうです。

一方で、e ラーニング形式を選ぶには、講座名によって判断する必要があるため、 PDF の資料だけでは決めづらそうです。

このため、

などで検索すると e ラーニングを中心に認定コースが表示されますので、そこから決めるのは一つの手です。

まとめ

2021 年度 (令和 3 年) 基本情報技術者試験 上期試験 に向けて、合格にとても有効になる午前免除制度と、活用にあたって注意すべきスケジュールをまとめました。

午前免除制度をフルに活用しようとすると、 10 月試験後 1 ヶ月間は忙しくなりますが、
基本情報技術者試験の合格を万全にするには、午前免除制度の価値はあると言えそうです。

 

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