応用情報技術者試験 午後対策 ~ システム開発編 「最新の過去問題から学ぶ」


2019-09-30 公開

応用情報技術者試験の午後問題において、選択問題になっているシステム開発分野(通常は問 8 で出題)をどうするのかを考えてみましょう。

この分野は、その名の通り、システム設計や開発の経験があるかどうかで大きな差になる という特徴があります。

経験者にとっては、どの問題もとても簡単に感じると思いますが、未経験者にとっては “ピン” と来ない問題が多く、しかも問題の種類がバラエティに富んでいるので、短時間で効果的な対策を取るのが難しいでしょう。

“経験” の内容

ただし、そのシステム設計の “経験” も、何でもいいというわけではありません。

基本的に、データベース設計はデータベース分野の問題になるので、この「システム開発分野」では、ほとんど問われません。

一番多いのは、オブジェクト指向設計とそこで使用される UML です。

クラス図、シーケンス図、アクティビティ図などですね。他には、Web システムの設計では CSS やマッシュアップ、さらに今後はアジャイル開発も出題頻度が増えるでしょう。

要するに、“最近の新しい開発技法” が問われる傾向にあるというわけです。

システム設計の経験者は “選択” !

したがって、こうしたシステム設計の経験がある人は選択対象に、そうでない人は、選択対象外にするか、優先順位を下げましょう。

プロジェクトマネージャやプログラマの知識がある人は “問題を見て決める” !

もちろん、未経験であっても十分な知識があれば選択しても問題ありません。プロジェクトマネージャやプログラマの方々でも、普段から設計書に目を通していれば解答できるはず です。

一度、問題を見て「組みやすい」かどうかを判断して決めましょう。

対策する場合

そして、この分野を選択する可能性があると判断した人は、残りの期間、この分野の対策することになると思いますが、その場合は次の一覧表を参考にしながら、目を通しましょう。

 

この分野の特徴は、比較的新しいことが問われる傾向にあるので、平成 20 年以前の古い問題(旧体系の問題)は無視してもいい でしょう。

最新の問題(平成 31 年度 春期)からさかのぼっていきながら、問題文の中に知らないキーワードを見つけたら、それがたとえ選択肢の中の選択しなかったワードであろうとも、しっかりと調査して知識を付けておきましょう。

「次、このワード行くよ!」

という IPA のメッセージかもしれませんからね。

過去問題ロードマップで体系的に学ぶシステム開発

    過去問中心の学習手順

  1. 過去問題を読んで解答を考える
  2. 解答例を元に解答を問題文に書き込む
  3. それを覚える
  4. なぜその解答になるのか、意味が分からないところは次のような方法で補う
    • 市販の参考書
    • ネットで検索
カテゴリ 問題番号 テーマ
オブジェクト指向設計と UML 23 8 要求分析(ユースケース図)
21 8 クラス図,アクティビティ図
28 8 クラス図,アクティビティ図
22 8 クラス図,シーケンス図
23 8 クラス図,シーケンス図
26 8 クラス図,シーケンス図
27 8 シーケンス図
24 8 クラス図,ステートマシン図
25 8 ステートマシン図(状態遷移)
パッケージ 27 8 フィット&ギャップ分析,クラス図
アジャイル型開発 29 8 アジャイル全般
30 8 継続的インテグレーション
Web システム 22 8 CSS
31 8 CSS
24 8 マッシュアップ,XML
見積技法 25 7 FP 法
設計技法 28 8 モジュール分割( STS 分割,TR 分割,ジャンクソン法)
品質評価テスト 21 8 テスト基礎
26 8 単体テスト,結合テスト(定量的数値)
29 8 ソフトウェア適格性確認テスト
30 8 サイクロマティック複雑度
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