プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ [午前2] の最新傾向と対策 ~ 令和 3 年 秋期版


2021-05-19 公開
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この記事は最新年度 令和 3 年度 秋期版の記事です。
基本の対策は プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ [午前2] 王道の対策 にございますので、こちらを合わせてご覧ください

最新年度の過去問題を分析

2020 年 10 月試験の “午前Ⅱ” の問題 を分析してみました。

自区分と他区分の比率

まずは、自区分と他区分の比率です。

午前Ⅱ試験の 25 問のうち、自区分、すなわちプロジェクトマネジメント分野の問題は全部で 16 問でした。 64 %で、ほぼ例年通りですね。問 1 から問 15 までの 15 問 ※ 1 と問 22 の法律(労働者派遣法)の問題をカウントしています。

残りの 9 問が他区分の問題になりますが、このうち、出題比率が上がる可能性のあった情報セキュリティ分野の問題は 4 問でした。 3 問(問 23 ~ 問 25 )が純粋な情報セキュリティ分野の問題で、もう 1 問(問 21 )が法律分野の個人情報保護の問題です。結果的に、例年(前回)よりも 1 ~ 2 問多くなっていますが( 1 ~ 2 問としたのは法律分野を入れるか否かで異なるので)、これは公表内容通りです。今後もこの比率になるでしょう。

その他の問題は全部で 5 問。システム開発分野が 2 問、データベース分野が 1 問、ITサービスマネジメント分野が 1 問、ストラテジ分野が 1 問です。

まとめると、次のようになります。

分野 問題数
プロジェクトマネジメント 16
他区分 5
セキュリティ(レベル 3 ) 4
※ 1 問 15 は「利用者への教育訓練」の問題で、過去にはシステムアーキテクトの午前Ⅱ(平成 27 年問 12 )で出題されていました。したがって、プロジェクトマネジメントの問題というよりシステム開発に分類される問題かもしれませんが、今回は、プロジェクトマネジメントの問題としてカウントしています。

過去問題と新規問題の比率

a)プロジェクトマネジメント分野の 16 問

プロジェクトマネジメント分野の 16 問のうち、過去のプロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱで出題された問題とまったく同じ問題は 7 問でした。平成 30 年の問題が最も多い 4 問で、残りの 3 問は、それぞれ平成 22 、27 、28 年からの出題になっています。

また、 2 問は、他区分の午前Ⅱで出題されていた問題でした。この 2 問を含む 4 ~ 5 問は、過去問題の解説等を読んで “理解” していたら解けるであろう問題です。したがって、過去問題をしっかりと勉強していると 11 ~ 12 問は正解できるでしょう。

残りの 4 ~ 5 問が、プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱの過去問題だけでは正解が若干難しいと思われる問題です(あくまでも筆者の主観ですが)。その理由は、 PMBOK ® 第 6 版や JIS Q 21500:2018 に関する問題だからです。確かに、過去にも PMBOK ® と JIS Q 21500 から出題されているため、想定は出来ていたかもしれませんが。

b)他区分の 9 問

情報セキュリティ分野と他区分の問題の 9 問のうち、 3 問はプロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱの過去問題で出題されている問題でした。それらの問題は、他区分の問題ではあるものの、プロジェクトマネージャとして知っておく必要があるということでしょう。

2021 年度 (令和 3 年度) 秋期試験に向けての対策

以上のような結果より、基本的には例年通りの対策でいいと思います。

looks_oneプロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱの過去問題(プロジェクトマネジメント分野の問題)を理解する

25 問中 16 問がプロジェクトマネジメント分野の問題なので、まずは、プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱ試験の過去問題に目を通しておきましょう。平成 21 年度以後で構いません。午前Ⅱ対策は、そこから始めましょう。

選択肢のキーワードを含めて理解できれば、全く同じ問題( 7 問前後)はもちろんのこと、少しアレンジされた問題( 4 ~ 5 問)も正解できるでしょう。半分弱( 11 ~ 12 問)ですね。

looks_twoプロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱの過去問題(他区分の問題)を理解する

次に、午前Ⅱの過去問題のうち後半部分の他区分の問題にも目を通しておくこともお勧めします。そこから出題される可能性も高いからです。こちらも平成21年以後の問題で大丈夫でしょう。

looks_3JIS Q 21500、PMBOK ® 第 6 版のプロセスを理解する

JIS Q 21500 と PMBOK ® 第 6 版に関しての知識を身に付けておけば、新規の問題も正解できるようになります。

前述の looks_one, looks_two に加えて、後は新規問題の 2 ~ 3 問正解できれば安全圏にもっていけます。ケアレスミスがあったとしても 6 割はクリアできるはずです。

過去問題で、(当時の)新規問題でどのようなことが問われているかを把握すれば、JIS Q 21500 と PMBOK ® 第 6 版の何を覚えておけばいいのかが分かると思います。

たまに、とても細かいことが問われていたりもしますが、ほとんどが個々のプロセスを理解しておけば正解できる問題です。

looks_4情報セキュリティの問題

情報セキュリティ分野からの出題比率が上がっています。

そのため、情報セキュリティ分野に強ければ、合格点も楽にクリアできると思います。

しかし、情報セキュリティ分野の過去問題はとても多く、短時間でどうこうなるものではありません。

もちろんこれは、プロジェクトマネージャ試験だけではなく、他の試験区分にも言えることなので、長期的な取り組みを検討することをお勧めします。

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