ITサービスマネージャ 午前Ⅱ(午前2) 王道の対策
ITサービスマネージャ試験の場合、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも、それほど出題数が無く、これまでの積み上げが効きにくいため、 ITサービスマネージャ試験の過去問題でしっかりと仕上げておく必要があります。
もくじ
過去問から自区分と他区分の比率を把握
午前Ⅱの試験対策は、自区分の問題と他区分の問題の比率を把握するところからスタートします。
最近の傾向で分類すると次のようになりますが、中には複数分野を対象にしたものもあるので、そのあたりは “おおよそ” の比率として考えてください。
分野 | 問題数 | |
---|---|---|
ITサービスマネージャ | 15 | |
他区分 | 10 | |
システム監査(レベル 3) | 1 | |
プロジェクトマネジメント(レベル 4) | 3 | |
コンピュータシステム(レベル 3) | 2 | |
データベース(レベル 3) | 1 | |
ネットワーク(レベル 3) | 1 | |
セキュリティ(レベル 3) | 2 |
これは令和元年度の比率ですが、例年大きな変動はありません。
ITサービスマネジメント分野の問題は 13 問~ 15 問です。問 1 から始まり、システム監査の問題までが運用系の問題が出題されています。
この比率から、自区分の問題( ITサービスマネージャの問題)が 6 割に満たない ことがわかるでしょう。つまり、全問正解しても、他区分の問題で正解を得ないと合格はできないということです。
しかも、他区分の範囲も広いためどこに時間をかけるかが難しい判断になると思います。データベースやネットワークなど 1 問ずつしか出ていません。
自区分は過去問題の ITIL 4 への読み替えが必要
他区分の問題の比率が高い区分ではありますが、まずは自区分の問題で点数が取れるように過去問題を使って仕上げていくことが基本戦略になります。
ITサービスマネージャ試験の午前Ⅱの特徴は自区分の問題は過去問題からの出題が多いこと です。ただし、 ITIL ® が 4 にバージョンアップしています。これまでの過去問題は ITIL ® 2011 edition で出題されてきたため、差分を把握し、問題文を読み替える必要があります。
午前Ⅱ過去問題へのリンク
年度 | 問題 | 解答 | 年度 | 問題 | 解答 |
---|---|---|---|---|---|
令和元 | 問題 | 解答 | 平成30 | 問題 | 解答 |
平成29 | 問題 | 解答 | 平成28 | 問題 | 解答 |
平成27 | 問題 | 解答 | 平成26 | 問題 | 解答 |
平成25 | 問題 | 解答 | 平成24 | 問題 | 解答 |
平成23 | 問題 | 解答 | 平成22 | 問題 | 解答 |
平成21 | 問題 | 解答 | 平成20 | 問題 | 解答 |
平成19 | 問題 | 解答 | 平成18 | 問題 | 解答 |
平成17 | 問題 | 解答 | 平成16 | 問題 | 解答 |
* 平成 16 年度~ 20 年度は 上級システムアドミニストレータ 区分
他区分の問題はプロジェクトマネジメントに注力
ITサービスマネージャの午前Ⅱ試験で、他区分の問題をどうするか、これは対策が非常に難しいですね。先に述べた通り範囲が広いからです。
“運用” をメインテーマにする試験区分なので、考えてみれば、その通りなのですが、今から仕上げるのは結構至難の業かもしれません。
対策としては、まずは プロジェクトマネジメント分野 の問題に目を通しておき、 この 3 問を確実に正解にもっていく戦略が無難 でしょう。
ITサービスマネジメント分野の 15 問と合わせると 18 問になり、これでひとまず 7 割を超えますからね。
しかも、プロジェクトマネージャ試験の問題は、他の試験区分に比べて問題数が少ないので(約 150 問)、十分、目を通しておくことは可能です。
他区分の問題(プロジェクトマネジメント以外)は応用情報の問題に目を通すのもアリ
プロジェクトマネジメント分野の問題を除くと、他はもう 1 問か 2 問になります。
したがって、なかなか対象範囲を絞り込むのも、その効果を考えると難しいですよね。午後Ⅰ 、午後Ⅱ との兼ね合いもありますし。
ただ、考え方としては、いずれもレベル 3 の問題なので、かつ過去問題が出題される可能性が高いことを考慮すると、応用情報技術者試験(レベル 3 )の午前問題を令和 2 年度( 10 月)から遡りながら、順番に目を通していくという戦略になると思います。
その中で、 ITサービスマネージャ試験の午前Ⅱ問題になりやすい問題があるので、そこに集中しても構わないと思います。あるいは、”苦手な分野” に絞り込んで、苦手分野から優先的に目を通しておくのもいいでしょう。
いずれにせよ、一度見ているかどうかで “正解” になる可能性が大きく変わります から、その点を十分意識して仕上げていきましょう。
label 関連タグ
『定額制』
高度試験対策研修 KOUDO 初公開!
定額制だから、どの区分でも何名でも 受け放題!!





















- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
-
- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
オフィシャルブログ 「自分らしい働き方」Powered by Ameba