システム監査技術者 午後Ⅰ[午後1]対策 解答スピードアップと過去問の活用方法


2019-03-30 公開

システム監査技術者試験の午後Ⅰ対策も、他の高度系区分と同様に「時間を測って解く」というものになります。 

check-1. まだ全然時間内に余裕を持って解答できない人

これから本格的に試験対策を始める方や、既に始めていても全然時間内に余裕を持って解答できない人は、「過去問題を時間を測って解く」という練習を始めましょう(もしくは継続しましょう)。

今からでもまだ3週間あります。

まだまだ十分仕上げることはできます!

但し、解答速度を上げるためには…できれば週末にまとめて解くのではなく、1日1問でも構わないので、次のようなことをじっくりじっく考えて日にちを分散させて解くこと(すなわち,1問解いた後,次の1問を解くまでに時間を空けること)をオススメします。

    <解いた後に考えること>

  1. 解答例の確認
  2. 解答手順を思い出す
  3. 解答手順の中に無駄が無かったかどうかを考える
  4. 次の1問を解くときに試そうと決める
  5. 次の1問で試す(後は繰り返し)

というのも…記の3.と4.にたっぷりと時間をかけないとプロセスの改善にはつながらないからです

なお、じっくりと考え続けていると、ある程度問題文を覚えるようにもなりますし、結果として…次のような「試験テクニック」として紹介されているポイントに気付くことができると思います。

    <試験テクニックとして紹介されているポイントの例>

  • 段落タイトルを先に見て論旨展開を瞬時に把握してから、重要な段落から読み始める
  • 否定的表現に注意
  • 「なお」「ところで」等に注意
  • 図表の注釈に注意
  • 図表からチェックした方が理解が速い
  • etc

ぜひとも、自分に合った“速く解くための手段”を見つけてください。

check-2. 監査特有の表現を抜粋しメモを取る

また、解答例と自分の解答が違っていて、かつ解答例で使われている表現に「普段自分が使っていない表現」があれば、それを片っ端からメモしておいて、徹底的に暗記していきましょう。

できれば論文でも使えるぐらいに自分のものにすることをお勧めします。

システム監査技術者試験の対策において、これはかなり有効だと思います。

筆者も「査閲」や「突合」、簡単なところでは「速やかに」なども、この試験勉強を通じて使えるようになりました。他の試験でも「鑑みて」や「可及的速やかに」という日常会話ではなかなか出てこないような言葉なども使えるようになっています。

要するに、試験対策としてはもちろんのこと、自分自身のボキャブラリを増やすという観点からも有益だというわけです。時間があれば、是非試してみてください。

check-3. 問題文を午後Ⅱ論文対策として使う

そして3つめのチェックポイントは…午後Ⅱ対策のところでも触れていますが、午後Ⅰの問題文と設問、解答例をワンセットで“事例”として見ていくことです。

特に経験の乏しい人にとっては有効です。

そもそもシステム監査の事例そのものがあまり無いのですが,仮に何か見つけたとしても…粒度や分量が異なっていると、実務では役に立つかもしれませんが試験対策の事例としては役に立ちません。したがって、何か事例が必要だなとお思いでしたら、まずは最優先で午後Ⅰの問題を活用しましょう。試験対策としては最も信頼できる事例になると思います。

 

午後Ⅰの問題文等の使い方をもう少し具体的に説明すると…各段落や設問の記述を、システム監査の手順や監査用語ごとに分類していきます。

 

まずはシステム監査の手順別の分類です。次のように分類して「それぞれのプロセスでどんなことをしているのか?」を頭に叩き込んでいきます。

  • 監査計画
  • 予備調査
  • 監査手続
  • 本調査
  • 監査報告
  • 改善提案
  • フォローアップ

そして次に、次のような各監査用語の具体例のチェックを行います。「各監査用語の実体ってどんなものなのか?」を確認してイメージを膨らませていけばいいでしょう。

  • 監査要点
  • 監査証拠
  • 監査調書
  • 監査報告書

check-4. もう既に時間内に十分解答できる人

なお、試験対策が順調で…もう既に時間内に十分解答できる人(check-1. がokの人)は、これからの3週間は「時間を測って解く」という方法よりも問題文を読むだけにするなど1問にかける時間を少なくして、より多くの問題をチェック(check-2.やcheck-3.) する方がいいと思います。

1問に使う時間を…仮に20分としたら、1時間あれば1年分(昔は4問だったので3/4)チェックできますからね。

 

ということで、まだまだ時間はあります!

使える時間は人によって異なりますが、できる範囲で残り3週間仕上げていきましょう!

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