プロジェクトマネージャ試験 対策 2 目を通しておきたいWebページまとめ


2019-03-01 公開

いよいよ3月に入りました!残り1か月半,学習は順調でしょうか?

多くの方が,年が明けた1月から本格的に学習を開始されます。筆者の担当する試験対策講座も,毎年1月からスタートします。皆さんも年明けには…何かしら参考書や問題集を購入し,午後Ⅰの過去問題を解いたり,午後Ⅱの論文を書いてみたりしているのではないでしょうか。

 

仮にそうなら…それから2か月,順調に学習が進んでいる方もいれば,小さな壁にぶつかっている方もいるでしょう。

 

そんな皆さんに,3月に入った今,このタイミングで目を通しておくといい資料をいくつかご紹介します。

筆者は,翔泳社で「情報処理教科書プロジェクトマネージャ」を15年以上にわたって試験対策本を書いていますが,実務レベルの細かい部分や事例についてはその中に含めてはいません。ページの制限上仕方がないことなのですが,別にテキストに含めなくても,今の時代インターネットには有益な情報がゴロゴロしているので,含める必要もないのです。ミスリードを避けるため情報源だけに気を付けていれば大丈夫。

 

今回はネット上にある信頼のおける有益な情報をいくつかご紹介しましょう。

筆者が長年にわたってチェックし厳選したものです。特に,論文を書く時の“ネタ”や“視点”に活用できると思います。

その1:要件定義のプロジェクトマネジメント

タイムマネジメントやコストマネジメント,資源マネジメント,ステークホルダマネジメント等数多くの問題の事例になりうるのが“要件定義工程”のマネジメントです。それだけ難しく,プロジェクトの成否を左右する最重要工程ですからね。

実際に,添削していても要件定義工程を事例にしているものが多く見受けられます。平成24年には,ストレートに「要件定義のプロジェクトマネジメント」も出題されました。

 

そうした,要件定義工程のマネジメントに関する資料がこちらです。情報処理技術者試験を主催するIPAが出しているガイドなので,情報源としては間違いありません。

IPA/SEC
「ユーザのための要件定義ガイド ~要求を明確にするための勘どころ~」

全234ページもあり,読破には少々時間がかかるので、今の間に一読しておくといいでしょう。

 

実際にどういう成果物をアウトプットしているのかイメージを把握するとともに,第3章や第5章を読めば論文作成時にも役立つでしょう。

但し,SEの視点ではなく“プロジェクト計画”の視点を忘れないように。計画的表現や,指揮命令の視点は必須です。

その2:品質マネジメント,非機能要件の定義及びマネジメント

午後Ⅱ論述式試験では,品質管理の問題もよく出題されています。特に,非機能要件を確保するためにどのようにしたのかという視点で出題されることが多いですね。

機能要件を満足させるためのマネジメントや,バグを出さないマネジメントに関する出題が少ないのは,どのプロジェクトでもそんなにアレンジしなくてもいいからだと思います。

 

プロジェクトマネージャ試験の論文は,設問アで書く“特徴”によって,標準的なマネジメントを“どうアレンジしたのか?”を書くというのが基本スタイルなので,非機能要件の方が出題意図に合致しているんですよね。

 

非機能要件の抽出から定義に関しては,前述の「ユーザのための要件定義ガイド」内にありますが,他にも次のような資料に目を通しておくことをお勧めしています。

IPA/SEC
「非機能要求グレード2018」

上記のサイト内にも書いていますが,2018年4月に“8年ぶり”に改訂されたものです。前回の試験には間に合わなかったのですが,そこから1年。今年は怪しいのではないでしょうか。

 

特に「利用ガイド解説編」「利用ガイド利用編」の資料については一読の価値があります。

後者の資料内,及び「グレード表」や「項目一覧」には,具体例も掲載されているので,論文に書く場合の参考にもなるでしょう。

但し,非機能要件の中には,稼働率など,システム開発プロジェクトの中だけでは担保できないものもあります(ハード障害の回数は制御できない)。なので,どのような例を選択するのか?には若干注意が必要です。

 

後は,「JIS X 25010  システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル」にも目を通しておきたいですね。

JIS X 25010
「システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)-システム及びソフトウェア品質モデル」

※上記のJIS検索サイトで,JIS X 25010を検索

JIS X 25010:2013は,ISO/IEC 25010:2011のJIS規格版で,JIS X 0129:1994(ISO/IEC9126)を起源とする後継規格になります。

 

まずは,ここで紹介している資料に目を通しておきましょう。次回は,また別の資料をご紹介させていただきます。

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