令和4年度 下期 基本情報技術者試験の応募者・受験者数は駆け込み受験で大幅増加。一方、合格率は約35%とコロナ以降最低の水準

IPA から CBT 試験 5 回目となる令和 4 年度 基本情報技術者試験 下期試験の応募者数、受験者数、合格者数が発表されました。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:情報処理技術者試験制度:情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)

上記リンクの 試験結果情報 より
受験年月 応募者数 受験者数 合格者数
令和 4 年 10 月 10,746 名 9,882 名 3,861 名
令和 4 年 11 月 53,030 名 45,618 名 15,919 名

応募者数、受験者数は前回より約 20 ポイント増加し、コロナ以降の試験では最多となりました。 新試験制度の変更を前にした最後の試験ということもあり、駆け込み受験があったものと考えられます。

合格率は 35 % と前回試験より約 5 ポイント減少

また、 CBT 試験に移行してからの受験者数や合格率の推移をまとめたものが以下の表です。

swipe 表とグラフはスクロールできます

年度 応募者数 受験者数 合格者数 合格率 *
令和 4 年度 下期 63,776 55,500 19,780 35.6 %
令和 4 年度 上期 53,739 46,023 18,215 39.6 %
令和 3 年度 下期 60,475 52,831 21,667 41.0 %
令和 3 年度 上期 37,004 32,508 13,522 41.6 %
令和 2 年度 60,411 52,993 25,499 48.1 %
令和元年度
秋期
91,399 66,870 19,069 28.5 %

* 合格率は合格者数を受験者数で割ったもの


コロナ以降で最大の応募者数、受験者数となったものの、合格率はコロナ以降では最低となる 35.6 % でした。 駆け込み受験が影響し、まだ十分に勉強が進んでいなかった層も受験したことが背景にあると考えられます。

なお CBT 試験移行後の合格率を平均すると、 41.1 % と CBT 以前の合格率を大きく上回った結果となりました。

 

来年度以降は新試験制度のもと、通年試験に移行し、一足先に通年受験化した IT パスポート試験のように受験人数が増加することが予想されるほか、新しい科目 B 試験の登場、 IRT 採点方式への変更により、どの程度の合格率になるのか注目されます。

IPA はこの合格発表の前日、 2022 年 12 月 26 日に新試験制度でのリテイク(再受験)ポリシーに加えて、科目 A / 科目 B 試験のサンプル問題をそれぞれフルセットで公開しました。

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いよいよ新試験制度がスタートします。

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