応用情報技術者試験 午後対策 ~ 経営戦略編 「午前と午後の過去問を分けて学習」


2019-09-24 公開

応用情報技術者試験の午後問題において、選択問題になっている経営戦略(通常は問 2 で出題)をどうするのかを考えてみましょう。

午前問題での同分野(ストラテジ系)の出題比率は 約 4 分の 1 ( 80 問中 20 問)です。

それを考えれば、ストラテジ系を得意分野にしておくことは午前、午後、いずれにも有利になると言えるでしょう。

 

しかも、経営や業務知識に強くなれば、データベース分野、情報システム開発分野、システム監査分野でも有利に進めることができ、さらに高度系に挑戦する時にも、 IT ストラテジストは当然のこと、システムアーキテクト、データベーススペシャリスト、システム監査技術者などの区分で楽になります。

そういう意味では、経営戦略(ストラテジ系)への対応準備をしておくのも良い戦略と言えるでしょう。

午後の過去問からみる特徴や課題、対策方法

経営戦略分野を仕上げるには、午前と午後を分けて考える必要があります。

まずは、午前問題を使って “断片的な知識”を習得します。

というのも、この分野は、経営、マーケティング、業務プロセス、法律など、覚えないといけないことがかなり多いですからね。

それぞれが深くて広いので、いきなり午後の問題を解こうとしても、知識が無ければ解けません。逆に、午前問題を解けるだけの知識があれば、午後問題もある程度解けます。

 

そして、その断片的な知識(用語の意味など)を「経営戦略立案から一つの開発プロジェクトへ落とし込む工程のうち、いつ、どのフェーズでどう使うのか?」をしっかりと把握して、線でつなげていくのが午後の問題になります。

経営戦略分野における午前と午後の過去問の使い方

午前の過去問
断片的な知識・用語の習得
午後の過去問
知識・用語が経営戦略の工程でどのように使われるのか繋げる

そういうわけで、午前問題を使って断片的な知識が(ある程度)ストックできてきたら、午後の問題を使ってつなげていきましょう。

それが、経営戦略分野(ストラテジ系)に対する基本戦略になります。

シラバスと過去問題を使って、どんな知識(何について)を、どのレベルまで知っておくべきか把握する

続いて、応用情報技術者試験の経営戦略分野の過去問題を見ていきましょう(下表参照)。

大別すると、

  • 簿記関連知識
  • 経営戦略策定
  • マーケティング
  • BCP (事業継続計画 Business continuity planning )
  • その他

に分類できます。

簿記の知識がある場合、無い場合

このうち、まず “簿記関連知識” をどうするのか、残り時間と相談して、これから勉強するのか決める必要があります。

 

これらの問題に対して、簿記の勉強をしなくても、財務分析の知識やキャッシュフロー計算書、原価計算などの部分だけを勉強して挑むこともできますが、やはり、簿記の知識があるに越したことはありません。

仕訳ができる必要はありませんが、代表的な勘定科目の意味や、貸借対照表と損益計算書がどのように作られるのか(簿記一巡の手続き)ぐらいの知識は欲しいところです。

 

そこで、「それぐらいなら大丈夫」と思った人は “簿記関連知識” の過去問題に目を通して、どのような問題が出題されるのかをチェックしましょう。そして、自分の現状の知識と比較して準備するのかしないのかを決めましょう。

逆に「勘定科目って何?」、「貸借対照表って何?」って言う人は、時間がかかるので捨てる方向で考えておくのが無難です。

 

幸い、経営戦略分野は選択問題ですから、「 “簿記関連知識” の問題は、(試験本番時に出題されていたら、その問題を見て)解けそうなら選択する。解けそうになければ選択しない。」という方針で挑めばいいと思います。

ただし、長期的に考えれば、簿記の 3 級と 2 級の勉強をしておくことをお勧めします。情報処理技術者試験においては結構有利になること間違いありません。

過去問題で教科書を作る
~経営戦略分野は “順番” が大事~

そして、経営戦略策定とマーケティングに関しての問題は、午前問題の断片的な知識を線でつなげるために活用します。

そのために重要なのは、過去問題 (問題文) を読む順番です。

 

下表は平成 21 年から平成 31 年 春期 までに出題された問題を、理解しやすい順番に並べたものです。

もちろん、設問単位では前後することもありますが、問題文を教科書代わりに使う場合には、この順番で読み進めて行ってみてください。

IT エンジニアのための【業務知識】がわかる本

なお、過去問題の教科書の代替としては、手前味噌かつ宣伝になってしまうのですが、翔泳社から出している拙著の「 IT エンジニアのための【業務知識】がわかる本」を使うのも有益です。

ちょうどこの辺りを、体系的にまとめるとともに、順を追って説明しています。

効率よく学習したい方や、この先 IT ストラテジスト試験を見据えている方は、一度チェックしてみてください。

時間的に余裕があれば BCP やその他の問題へ

そして最後に、時間的に余裕があれば、BCP やその他の問題にも目を通しておきましょう。

過去問題ロードマップで体系的に学ぶ経営戦略

カテゴリ 問題番号 テーマ 対象業界
業務
簿記関連知識 22 1 財務分析( 1 ) 外食チェーン
26 2 財務分析( 2 ) 電子部品の製造・販売
29 2 財務分析( 3 ) 電子部品会社
21 3 原価計算 電子部品メーカ
25 1 投資評価( NPV ) 製造業
24 1 M & A(のれん) 飲料事業
21 1 工事進行基準 SW 受託開発会社
事業戦略策定 21 3 SWOT 分析基礎 フィルム製造
23 1 SWOT 分析,アウトソーシング 家具の製造販売
30 2 クロス SWOT ,ポジショニング スーパー
29 2 BSC (バランス・スコア・カード) ,財務分析 コーヒーチェーン
22 3 BSC
24 1 ロジカルシンキング 婦人服小売業
マーケティング 21 1 マーケティング戦略基礎 食品スーパー
28 2 4 P コンビニ
22 1 販売戦略 旅行会社
23 1 価格戦略 家電量販店
31 2 ファイブフォース分析 ホテル
25 1 ファイブフォース分析 料理教室チェーン
27 2 ブランド戦略 冷凍食品専業メーカ
26 2 RFM ( Recency / Frequency / Monetary ) 分析 輸入雑貨
BCP 23 3 BCP 外食産業
28 2 BCP 家電部品メーカ
その他 24 3 業務改善 建設会社
22 3 発注方式 家電製造・販売
25 3 リスク分析,対応計画 電子メール
24 3 システム実現方式 CRM
23 3 EA 合併
30 2 QC 7 つ道具 レストラン
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