システム監査技術者 直前1週間のチェックと注意事項


2019-04-15 公開

さぁ、いよいよ試験まで残り1週間。最終の超直前点検として残り1週間でできる最終チェックと、試験当日の注意事項をしたためてみました。

諦めない

まずは大前提。4月21日は受験しましょう!

情報処理技術者試験は年2回決まった日(4月と10月の第3日曜日)に実施される試験です。

これは…“不合格が恥ずかしいことではない”ことを意味しています。

日程が決まっているので,繁忙期と重なって勉強が出来なかったり,当日体調が悪かったりすることもあるからです。徹夜明けに試験会場に行ったという人を筆者は何人も知っています。しっかり仕上げてから申し込んで受験できる“ベンダ資格”とは違いますからね。

そういう特性を持つ試験なので、次のように考えて向き合うことが重要になります。

  • 時間的余裕があって満足のいく準備ができた人は、運が良かったので受験すること
  • 多忙だったが不屈の努力で仕上げた人は、自信をもって受験すること
  • 結局、思うように仕上がらず不合格の可能性が高くても受験はすること
    (=デフォルト)
  • 合格 > 不合格 > 受験しない …格好良さの順番
  • 試験日から始める!(受験→復習→秋の試験→復習→1年後の春試験)

3週間前対策の継続

今回は、4月に入った時に「3週間前対策」でやるべきことを説明しているので、基本、それを継続して実施します。

システム監査技術者 対策(3)4月に対策ゼロから合格できる人とは?

思い出す(アウトプット学習)

残り1週間は、今まで何を勉強してきたのか…それを思い出すことに専念するといいでしょう。

日記のように手帳にスケジュール等を書き込んでいる人は、それを頼りに思い出すのでも構いません。思い出すだけなら脳内だけできるので、いつでもどこでも…ちょっとした数分間でもできますよね。それを徹底的に。

思い出せなかったものはノートや参考書、過去問題などを再度確認します。

 

思い出すのは次のようなもの

  • 過去問題(午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ)と解答例
  • 上記で学んだポイント(解説等)
  • 添削等を受けていれば指摘された事項

本番当日に意識すること

(1) 午前Ⅱ

過去問題以外の問題が多くても焦らないこと。特に最初の数問が見たこともない新規問題になっているケースが多いので、それも想定しておきましょう。最初の数問が新規問題の場合は,25問目から遡ってみてください。後半(システム監査の場合は監査以外の問題)は知っている問題が多いですからね。

 

それに…情報処理技術者試験は、新規の問題で点数が取れなくても合格できるようになっています。そもそも市販の参考書は過去問題の掲載が中心だし、予想問題がヒットした!なんて聞いたことありません。

ゆえに、誰も新規の問題に対して準備なんてできません。知っていたらラッキー!って感じですね。

新規問題に驚かされるのは自分だけではなく皆同じ。

そう意識しておきましょう。過去問題に目を通していないのなら話は別ですが、十分過去問題に目を通したら…確実に正解できるところを確実に正解にして、新規の問題がたとえ多くても戸惑わずに落ち着いて正解を探しましょう!

(2)午後Ⅰ

午後Ⅰは時間との闘いです。

90分しか時間が無いので、答えがわからず「あれ?あれ?」っていう感じでパニックになって思考停止や堂々巡りになるのは絶対に避けなければならないこと。

そのために必要なことは、思考の“切り換え”。困った時には“切り換え”

障害対応時に原因がわからない時と同じで、“切り換え”の速さが重要になります。

 

解答を一意にする記述が見つからなければ、次のプロセスで素早く切り換えましょう。

1)視点を“切り換え”

文章の中に解答を一意にする記述が無ければ、図表の中に無いか探したり、図表だけを見て考えたり、注釈をチェックしたり、視点を切り換えましょう。

“見る場所(ページ)”の切り換えも有効です。4ページ目に無かったら1ページ目を見直すなどです。

過去問題で十分練習してきた人は、どこに解答を一意にする記述があったのかをチェックしてきたはず。それを本番までに列挙して整理しておくと,試験当日の切り換えも素早くできるでしょう。

2)知識解答型だと考える(切り換える)

いくら探しても無いのなら、問題文の状況設定などに関係なく答えが一意に決まる、いわゆる“知識解答型”だと考えて(切り換えて)解答しましょう。

3)飛ばす!

わからない設問はどんどん飛ばしていきましょう。後半に簡単な問題があるはずなので。つまり、“解答する”から“飛ばす”への切り換えです。

4)最後に問題文から設問になりそうな部分を再チェック

いくつかの設問に解答できた後、残った設問に対しては…いったんゼロクリアして、問題文からアプローチしてみるのも有効です。

問題文の中で、設問に絡みそうな記述を再度ピックアップし、まだ使われていない部分があれば、「それを設問と結びつけるにはどうしたらいいのか、」,「それを解答にしても大丈夫か?」など、そういう視点から考えます。

これは、いわば解答手順の“切り換え”ですね。

(3)午後Ⅱ

午後Ⅱは“意識”することが重要です。

 

自分自身の課題を知っている人は、その課題をできる限り制御しながら論文を書き上げることを意識しましょう。

100%を目指す必要はありません。60%で構わないので気を楽にして。

午後Ⅰまでクリアした人の半分は合格論文になるんだということで、自分の課題を知っている人は、そのこと自体に自信をもって書き上げましょう。

 

自分の課題を知らない人は、下記の点を意識しながら書き上げましょう。システム監査技術者試験の場合は、この4つを特に意識して。

  1. 目標、リスク、コントロール、監査手続をどこに書くのか、問題文と設問で確認する
  2. 当事者の設定、自分は第三者
  3. コントロールは、予防・検知・事後対応(予防牽制機能、誤謬適示機能、修正回復機能)の視点で。発生確率を下げる、影響を小さくする
  4. ドキュメントチェック、インタビュー

4月20日(土) 午前の最終確認

試験前日にはあまり体力を使いたくないし、最後にじたばたしないように1週間過ごしてきたので、2時間ほど午前問題の最終チェックをしましょう。

これまでチェックしてきた過去問題のうち、どうしても正解できなかった問題を2時間程度でざっと解いてみましょう。何度も繰り返していれば最大200問ぐらいはチェックできると思います。

そして、正解できたかどうか? あるいは、選択肢にわからないものが無いか?を確認し、翌日の試験直前にもう一度さっと見直せるように“間違えたポイント”にグリグリマークしておきましょう。

そして早く寝る。

短時間勝負の試験において、試験中の“眠気”は最悪ですからね。

4月21日(日) 試験当日

前日にグリグリマークした午前問題と、午後Ⅰと午後Ⅱのノートを鞄に入れて、試験会場へ。これらは、各時間区分の開始前にさっと目を通すためのもの。

会場へ向かう途中で、必要に応じて眠気覚ましの飲食物を購入します。筆者は、いつも必ず栄養ドリンクとチョコレート(糖分)を買っています。

 

ということで。

これで準備は万全です。

あとは、当日集中して出し切ってください。合格を祈っています!

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