データベーススペシャリスト 試験 直前対策 残り10日でやるべき勉強方法
さぁ、いよいよ試験まで残り 2 週間をきりました。もう受験票も届いていると思います。土日はあと 1 回。最終の超直前点検として、残り 10 日間程度でできる最終チェックを行いましょう。
受験するかどうかは当日判断
まずは大前提。 10 月 18 日は受験しましょう!
と、いつもなら言ってるところですが…今年は若干事情が違います。
今回は、当日の検温が義務付けられています。当日の朝、熱があると( 37.5 度以上の場合)受験できません。それに、当日体調がすぐれなければ受験を控えたほうがいいかもしれません。疲労がたまっていると免疫が低下しているかもしれませんからね。受験会場に行っても、そこが危険な場所だと判断したら、その時点で帰宅した方がいいでしょう。
いずれにせよ、今年は無理は禁物です。長期的視点で考えて、冷静に判断しましょう。
これからは、午後Ⅱ [午後2] 対策と午前Ⅱ [午前2] 対策
データベーススペシャリスト試験の特徴は、次の 2 点に集約できます。
- 午後Ⅱ試験の出題パターンはが固定
- 午後Ⅰ試験 = 午前Ⅱ試験 + 午後Ⅱ試験
したがって、午後Ⅱ対策と午前Ⅱ対策を実施していれば、原則、午後Ⅰ試験でも合格点は狙えます。
平成 25 年ぐらいまでは、午後Ⅰ試験で “データベースの基礎理論” が問われていて、それが午後Ⅰ特有のものだったため、午後Ⅰ試験の対策も独立して行う必要があったのですが、最近は、データベースの基礎理論の出題が無くなりました。
もちろん、特に予告もなく、次回試験で復活するかもしれません。
しかし、これからの 10 日間の優先順位を考えると、午後Ⅱ対策と午前Ⅱ対策を上回ることはないでしょう。
したがって、残り 10 日間は、午後Ⅱ対策と午前Ⅱ対策を中心に行うことをお勧めします。
午後Ⅱ [午後2] 対策の再確認
午後Ⅱ問題に関しては、これまで順調に過去問題を解いてこられた方は、今まで覚えてきたことを思い出すことに専念するといいでしょう。日記のように手帳にスケジュール等を書き込んでいる人は、それを頼りに思い出すのでも構いません。思い出すだけなら脳内だけできるので、いつでもどこでも…ちょっとした数分間でもできますよね。それを徹底的に。思い出せなかったものはノートや参考書、過去問題などを再度確認します。
思い出すのは次のようなもの。
- 午後Ⅱの過去問題と解答例
- 上記で学んだポイント(解説等)
データベーススペシャリスト試験は、プロジェクトマネージャ試験やシステム監査技術者試験、ITサービスマネージャ試験などと異なり、何種類もの出題分野があって、それらが順番に出題されているわけではありません。
端的に言うと…ワンパターンです。
したがって、数多くの問題に触れるよりも “直前試験の 1 問を徹底的に覚える” 方がいいんですね。今回の試験であれば、平成 31 年の午後Ⅱ試験です。
これまで順調に過去問題を解いてこられた方は、再度、平成 31 年度の午後Ⅱの問題を思い出したり、覚えにかかったりしましょう。さらに、それより前の問題にも目を通している人は、そこに出てくる差分(その問題特有のパターン)についてもチェックしておけば万全です。
逆に、そうではなく…これから試験対策を開始する人も諦めず、平成 31 年度の午後Ⅱの問題だけを徹底的に読み込みましょう。何かしらの参考書をお使いの人は、解説があると思うので、解説を徹底的に読みこんでおくといいでしょう。
なお、対象は 問 1 、問 2 の両方です。
- 問 1 :物理データベース設計
- 問 2 :論理データベース設計(概念データモデルと関係スキーマ)
午後Ⅱ試験で選択するのはどちらか 1 問ですが、午後Ⅰ試験では両方(を解くために必要な知識)が問われる可能性が高く、午後Ⅰ試験では避けられないかもしれないからです。
なお、思い出す対象(覚える対象)は、問 1 と問 2 では微妙に違ってきます。
問 2 の論理データベース設計の問題(概念データモデルと関係スキーマを完成させる問題)は、問題文中の “業務の説明” 部分の中にある次の部分を覚えていき、それを定期的に思い出します。
- 問題文の記述→概念データモデルに付け加えるエンティティ、リレーションシップ
- 問題文の記述→関係スキーマに付け加える属性や主キー、外部キー
午前Ⅱ対策
午前Ⅱ対策は、直前勝負になります。
データベーススペシャリスト試験の場合、前述したとおり、午前で出題される問題と、午後(特に午後Ⅰ)で出題される問題で共通部分が多い( SQL、 E-R モデル、正規化などの問題)ので、午前対策を早めに開始して理解を深めた方が良いのですが、それはあくまでも午後試験の問題を解くのに必要なスキルを付けるためです。純粋に午前Ⅱを突破することを目的にした対策としては “直前に実施する” のがベストなのです。
したがって、これから総チェックに入ります。
過去に出題された問題数(パターン数)は約 200 です。ざっとチェックするだけなら 3 時間程度でも可能なので、仕上げに入りましょう。
但し、 SQL に関しては、午後Ⅰ試験対策を兼ねるため、十分に “理解する” 必要があります。できれば、解説の付いた参考書を利用して、効率よく理解していきましょう。
試験本番時の留意点
最後になりますが、データベーススペシャリスト試験の本番時に留意する点について説明します。
データベーススペシャリスト試験では、時間が足りなくなっても決して焦らずに、 1 問でも多く解答することだけを心掛けましょう。というのも、次のようなケースが非常に多いからです。
他の試験区分の午後Ⅰ試験や午後Ⅱ試験では、「空欄は 0 点になるから、部分点狙いでとりあえず埋めた。これで何点あるだろう?」という感じで、結果は「予想以上に高得点」だったり、またはその逆だったりするのが一般的です。
しかし、データベーススペシャリスト試験は、そうでもないんですね。データベーススペシャリスト試験の午後Ⅰ試験や午後Ⅱ試験は、「解答できた設問の正答率が高い」ので、極論で言うと… 4 割空欄でも解答したものが全て正解で 60 点ということもあるわけです。
「部分点」の余地が少なく、多くの解答は “〇” か “×” かになるからです。
エンティティ名、テーブル名、属性名などの付け方で多少のゆらぎは OK だったり、別解があったりはしますが、「~について 40 字で述べよ」という設問が少ないですからね。
したがって、まずは空欄が多くても、それを恐れずに…残り時間が少なくなってきた時に空欄が目立っても焦らずに、ひとつの空欄をひとつづつ埋めるというスタンスで挑みましょう。
なお、真偽のほどはわかりませんが昔から都市伝説のように言い伝えられていることがあります。それは、「迷ったら書け!」というのは賛同できる戦略不要なリレーションシップが解答用紙に記入されていても、減点にはならないという点です。例えば、必要なリレーションシップが 5 本で、不要なリレーションシップも 5 本書いている解答があったとしましょう。その場合、この都市伝説によると…相殺されて 0 点になるのではなく、不要なリレーションシップは無視されて(減点されず) 5 点になるというもの。したがって、必要かどうか迷ったら書いた方が良いという言い伝えです。
仮にこの都市伝説が事実でも、だからと言って全てのエンティティ間に全てのリレーションシップを書いたりしたらアウトにならないとおかしいですが、でも迷うようなリレーションシップや、問題を読むと必要だとも取れるようなリレーションシップであれば、(解答例に記載されない別解という意味で)減点されないケースは十分考えられます。
そういう意味ではだと思います。
信じるか信じないかは、あなた次第ですって言うわけではなくね。
以上で、残り 10 日間の準備は万全です。可能な範囲で仕上げていきましょう。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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