システム監査技術者 対策(2)システム管理基準を掘り下げる


2019-03-13 公開

いよいよ3月に入りました!残り1か月半,学習は順調でしょうか?

多くの方が,年が明けた1月から本格的に学習を開始されます。筆者の担当する試験対策講座も,毎年1月からスタートします。皆さんも年明けには…何かしら参考書や問題集を購入し,午後Ⅰの過去問題を解いたり,午後Ⅱの論文を書いてみたりしているのではないでしょうか。

仮にそうなら…それから2か月,順調に学習が進んでいる方もいれば,小さな壁にぶつかっている方もいるでしょう。

そんな皆さんに,これからやっておいたらいいことを紹介したいなと思います。

システム管理基準+他の試験区分

システム監査技術者試験の場合は,前回の年末年始編で紹介したことを,継続していただければ大丈夫です。

システム監査技術者 対策(1) 目を通しておきたい Web ページと資料

とはいうものの,年明けから順調に対策を進めている人は,さらに合格に近づけるために攻めていきましょう。

その方法は…システム管理基準の掘り下げです。

平成30年4月公表のシステム管理基準は次のように10の大分類で構成されています。そしてその10の分類は,情報処理技術者試験の他の論文系の4区分(ITストラテジスト,プロジェクトマネージャ,システムアーキテクト,ITサービスマネージャ)に関係するものです。

システム管理基準の大分類と高度論文区分
企画ガバナンス ITストラテジスト
企画フェーズ
開発フェーズ プロジェクトマネージャ
システムアーキテクト
アジャイル開発
運用・利用フェーズ ITサービスマネージャ
保守フェーズ
外部サービス管理 プロジェクトマネージャ
システムアーキテクト
事業継続管理
人的資源管理
ドキュメント管理

システム管理基準を難しく考える必要はありません。

他の試験区分に合格している人や,学習をした経験がある人はこう考えましょう。

システム企画のあるべき姿
ITストラテジストとしてやるべきこと
システム開発のあるべき姿
プロジェクトマネージャとしてやるべきこと、システムアーキテクトとしてやるべきこと
システム運用・保守のあるべき姿
ITサービスマネージャとしてやるべきこと

違っているのは“視点”。

当事者から第三者になる必要があるため,システム管理基準では,第三者からみた表現になっています。

 

そこで,その“スイッチ”を切り換えて,腑に落とすために,他の試験区分の参考書を引っ張り出して,システム管理基準の該当箇所と突合せチェックをしていきましょう。他の試験区分の参考書が無ければ,PMBOK ® やITIL ® でも構いません(ITストラテジストの場合はそういう準拠しているリファレンスが無いので難しいですが)。

システム管理基準には,システム監査の視点は書いていますが,なぜその視点が必要なのか?なぜそういう体制でなければいけないのか?などは書かれていません。そこを,他の試験区分の参考書等と突き合わせてチェックすることで補えるはずです。

この時期,ぜひこの部分を詰めてみてください。

そうすると,午後Ⅰ試験で点数が取れるだけではなく,午後Ⅱ試験でも「必要なコントロール」と「監査手続」について,網羅的な視点で書けるようになるでしょう。

label 関連タグ

『定額制』
高度試験対策研修 KOUDO 初公開!

定額制だから、
どの区分でも何名でも
受け放題!!

labelシステム監査技術者』の [ 人気 / 最新 ] 記事 label 著者

ご案内

高度試験対策が
どの区分でも
何名でも
受け放題!

人気記事

タグ一覧