矢沢久雄おすすめの「厳選5題」過去問題集 (解説付き) の使い方

言わずもがなですが、基本情報技術者試験では過去問題の演習が一番の合格の近道です。 なぜなら、過去に出題された問題が再利用される割合が非常に高いからです。

とはいえ、過去問題といっても、その量は膨大です。

 

この記事では、その膨大な過去問をどのように勉強すると、上手く時間を使えるのか、紹介します。

午前試験では過去問の再利用率が 80 % の年度もある

以下は、 2018 年度(平成 30 年度) 春期 基本情報技術者 試験講評 で矢沢久雄さんが独自に調べられた結果です。

テクノロジ系の再利用率 37 問 / 50 問 74 %
マネジメント系の再利用率 10 問 / 10 問 100 %
ストラテジ系の再利用率 17 問 / 20 問 85 %
午前問題全体の再利用率 64 問 / 80 問 80 %

年度によっても変化がありますが、だいたい 70% の再利用率と言われているので、これだけ再利用されているからこそ、過去問の練習が必要になります。

過去に出題された午前試験の問題数はのべ 1600 問 以上

基本情報技術者試験は 昭和 44 年 ( 1969 年) から開始された試験で、その頃は 第二種 と呼ばれていました。 その後、改訂を重ねながら、今に至っていますが、さすがに 50 年以上も運営されているため、それだけ過去問題も膨大にストックされています。

直近では平成 21 年度 ( 2009 年) 春期試験に改訂されたので、それから問題数をカウントしても、のべ 1600 問 あります。

問題そのものは 1 問 / 1 分弱 で解けますが、解くだけではなく、解答を確認し、どこを間違えたのか確認していると、最低でも 1 問 5 分 は必要になるでしょう。 そうすると、午前試験の過去問題をすべて演習するだけで 135 時間 かかる ことになります。

午後問題は一つとして同じ問題は出題されない

基本情報技術者試験では、午前問題だけではなく、午後問題もあります。 午前試験は過去問題が再利用されますが、一方の午後問題は公開されている過去問題では、一つとして同じ問題が出題されたことはありません。

このため、午前試験とは、また違った学習が必要になります。 当然、この午後問題にも勉強時間を割く必要があります。

午後問題の歩き方
午前問題と午後問題の学習方法の違い

午後問題の歩き方
午後問題の出題傾向

これらの記事でも記載のように、午前問題でありがちな「この問題は、この選択肢」のような、問題と選択肢の組み合わせを暗記するような勉強は通用せず、しっかりと午前問題で出題された技術・概念を理解することが必要になります。

過去問を使った上手な勉強の仕方

これまで述べたことを一度、まとめます。

  1. 午前分野の過去問題すべて 1600 問 を勉強するには 135 時間以上 かかる
  2. 午後問題を解くには、午前問題で必要となる知識をしっかり理解する

では、どのように勉強すると、良いのでしょうか。

それが、下の勉強方法です。

    過去問の取り組み方

  • 「解くべき ( = 練習が必要な) 午前問題に時間を集中する」
  • 「苦手な ( = 理解しにくい) 午前問題を理解できるようにする」

当たり前ですが、午前問題 過去問の 1600 問の中には、

  • いまの自分の知識で特に勉強しなくても正解できる問題
  • 一度知れば忘れない概念的な問題

という問題があるため、ここに時間を割かずとも、試験当日でも正解できる可能性は高いでしょう。

なので、そこから正解率を上げるためには、練習が必要な、苦手になりがちな問題に勉強時間を割き、しっかり理解できるようにすることが一番です。 それによって、午前の正答率が上がるだけでなく、午後問題の対策にも繋がります。

解くべき、苦手にしがちな「厳選 5 題」だけを集めた過去問題集

この「厳選 5 題」過去問題集は、長年、基本情報技術者試験対策講師を務めただけでなく、対策書籍も執筆された矢沢久雄さんが、解くべき、 5 題を年度別にまとめたものです。

どの問題も、練習が必要で、苦手にしがちな問題ばかりを集めています。

やるべき過去問、やる必要がない過去問の見分け方

この「厳選 5 題」は 数をこなすことが目的ではなく、 1時間でも時間をかけて、しっかり理解できることに重点 をおいています。

これにより、例えば、 1週間に 10 問 を勉強・理解しただけでも、 1 年分の過去問を練習できたことになります。

 

この「厳選 5 題」過去問題集が、皆さまのお役に立つことを願っています。

 

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